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ZOOM映画制作で分かったこと

この間しれーっとアップしたこの作品ですが
「ZOOM飲み会してたら知らない人入ってきた」https://youtu.be/6cs80QrlHE4

ZOOMにより、スタッフと俳優が誰一人として対面せずに成立した作品です。

今回は皆さんがすでに顔を合わせたことがある方々だったのでかなりスムーズではありましたが、それでも慣れない環境だったので色々大変なことがありました。

今回はそんな撮影で分かったことをまとめます。おそらく今後相当増えるので、参考になれば。

①スタッフのみによるテスト

仮に自分たちがZOOMに慣れていても俳優の人がそうだとは限らないので、複数のスタッフの方に協力してもらい、ZOOMを初めて使う人の前提でシミュレーションしました。また、あらゆる事件を想定し、こうなったらどうする?なども話し合いました。

(まあこれは普通の映画の現場でもやりますが、今回は特に)


②監督やスタッフは本番を確認できない

これはいつもの現場と最も違うことでした。
スタッフは出演しない訳なので、画面上に存在できません。つまり、ZOOM通話からログアウトしないとダメなので本番のリアルタイムチェックは不可能です。

なので、テスト本番という名のリハーサルを3回ほど行い、そこで俳優の皆さんとコミュニケーションを取ります。
また、それのテストを撮影しておくもの重要です。今回は編集することが前提にあったので、テストも撮影することで、豊富な表情を撮るのことができました。


③セリフは一応あるけど…

もちろん、いつもの撮影と同じで脚本はあるのですが、セリフは縛っておらず、あくまでシチュエーションと尺感を示したものです。

特にこういう作品の場合、背景説明やキャラクター説明する時間が無いので「リモート飲み会してる」というシチュエーションだけが視聴者との共通言語になります。

その表面をいかにリアルに見せるかがとても大切なので、キャラクターには細かい設定がありました。もちろんそれは本編にはほぼ映らないのですが、僕は画面の外の方が大切な気がしてます。
ちなみに、彼らは同じ大学の演劇サークルの仲良しメンバーです。それすら本編には映りませんでした…笑


④収録は俳優が行う

ZOOMの性質上、画面上に最後まで残る人が収録をしないと最後まで撮れないという難点があります。(これもし解決する方法知ってたら教えてください)

ということは……俳優さん自身に録画してもらい、俳優さんのパソコンにデータが保存されるという状況が起きます。
なので、その後のフローを明確にしておかないとてんやわんやです。

実は今回の撮影は、この点で色々ハプニング発生して1時間ほどロスタイムが出てしまいました。大反省です。

まあ色々書いて思ったのですが
色々想像して、準備して丁寧にやろうね
ってだけです。

ZOOMであれ、対面であれ、色々なことを想像する力があれば良いと思います。

さて、実は次回作も企画中でして、また全然違うのを撮ろうとしてます。
その際は全国の俳優さんに声をかけようと思います。

今まで「場所」により出演を諦めていた方も今回はネットワークの力で乗り切るので、新しい出会いが増えそうです。

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