映画の宣伝は変わる
映画の宣伝方法でパッと思いつくのはトレーラーです。劇場で予告を見て、「あ、次これ見よう!」とか思う訳です。
僕が過去最大に衝撃を受けた映画トレーラーは、『アナと雪の女王』(日本版)です。
観たことがある人が多いと思いますが、
アナが歌唱するシーンを丸々流したのです。
衝撃的でした。
「え? 映画の本編こんなに見せちゃうの?」という感想を持ちました。
ですが、この映画は大大大ヒット!
このトレーラーマジックによる効果だと僕は思ってます。
今まででは考えられなかった“本編の公開”ですが、例えばアンジェリーナ・ジョリーの『ウォンテッド』なんかも、当時冒頭の5分間くらいを丸々流すという宣伝を試みました。
ちなみに、宣伝方法というのは、配給会社と宣伝会社により決まるので、
ウォルトディズニージャパンの宣伝部が考えた案ということになります。
このことが意味するのは、以下の3点だと思います。
①日本では、日本の時代にあった宣伝をすべき。
②映画の中身を"無料で見せてしまう"ことで、全編見たいという感情を形成する。
③今までの概念を疑う。
無料で丸々ワンシーン観る→事前にある程度情報を知る→安心材料になる→これなら1800円で全編観たいかもと思う
この感情の流れが見事に出来ている。
あしきた映画は、予告に留まらず、脚本の一部を公開したり、ロケ地を町民から提案してもらったり、今何に悩んでいるかを包み隠さず公開しています。
これが、事前情報となり、且つ、応援隊を求めていると声を上げることで、何かしらの形で協力したいという方が現れる。
その方たちは、映画の作り手であり、同時に最初のお客様になります。
つまり、人を信じることが全ての根幹にあるのです。
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