フランスで28歳の首相が誕生しそう。The Economistより
ちょっと前までゲーム、『コール・オブ・デューティ(Call of Duty「使命の呼び声」)』にハマっていた大学生が、ルペンの下でフランスの首相になりそうだ。
ジョルダン・バルデラ 28歳。
見捨てられた町セーヌ=サン=ドニで育ち、ルペンの庇護を得、SNS向きの落ち着き払った仕草を持ち、愛嬌のある投稿をする。
若者の間で人気が凄いらしい。
2022年にルペンの恋人を党首選で破り、中枢に躍り出た。
現在は極右、RN党の党首。
具体的な数値には弱い。マクロン大統領の所属する「前進党」の党首で35歳、ガブリエル・アタルとTVで討論したときには、
「欧州議会の法案を読んでいない」
と白状させられた。
だが選挙の大勢に影響はなく、むしろTVの後さらに多くの支持を得ている。
トランプ氏を見ていても感じるけれど、感情が重視される危機の時代、大切になるものは合理的・理性的な発言ではないようだ。
「分かりやすい約束、スローガンや物語の力に対して、そんなものは薄っぺらな武器に過ぎない」
エコノミスト誌はそう締めくくっている。
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井坂先生の『アメリカは内戦に向かうのか』にあったけれど、スローガンは内戦を起こしやすい。
対立を煽るスローガンに要注意。
一切そんな話をしていなかった人が、突如としてそう問うようになる。
もちろんバルデラ氏が悪い政治家かどうかは分からない。ただフランスでも日本でも、「お前はAか、Bか」と言い始めたらやばい。
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少し振り返りたい。
雑誌の書き出しがにくい。彼が、「使命の呼び声」に応えていると言いたげだ。
幕末もそうだったけれど、混乱の時代にはそんな人が沢山出てくる。
あなたも彼と同じではないか。
橋爪淳さんのHPはこちら。
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