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聞き役屋 とよさん

「これが絶対正しいとか、世界を一つにとか言うけどさ」
「いろんな世界があったっていいと思うんだよ」
「正しいことを言ってる奴に限って、偉そうなんだから」
「糞食らえだよ」

「偉そうな意見なんかさ、」
「いろんな人が持ってる小さな意見に」
「そのうち勝てなくなるって思うんだ」

「世界を救うのはノーベル賞より、家族愛だろって」

豊さんの新イベント「聞き役屋 とよさん」にお邪魔させていただいた。

ゲストは絵本『アメガミチルヨ』を出版されたナカソネ ヒロシさん。沖縄在住の人形作家で、民話に基づいた不思議な人形を作る方である。

「ナカソネさんの人形って、なにがモチーフなんですか?」

「民話から取っているんですが、これって人間なんですよ」
「僕からはこう見えているんです」
「うはは」

「なるほど」
「ロボットみたいな人間て、嫌だもん」
「こんな妖怪みたいな奴の方がいい」

橘川幸夫さんの新刊にこうあった。

「人は子供を産むのではなく、個人を産むようになった」

家族の崩壊について述べられた書籍。
示唆的である。

「妖怪がいなくなったら、家族もいなくなった」
「変な形の方が家族愛を感じますね」
「安心できる気もします」

「縄文時代って1万年以上、争いがなかったそうですけど、」
「沖縄には縄文の名残がたくさん残ってるんですよね?」

「ええ」
「平安時代、源平合戦で敗れた平氏が流れ込んでくるまで、ずっと残ってたんです」
「民話もたくさんあって、女系の神さまがいらっしゃって」
「あんな天国みたいな国が、地獄みたいに変わっちゃったって民話も伝わっています」

「言葉にしても、定義をはっきりさせたものじゃありませんでした」
「アナロジー(類推)が主流で」
「だから、いろんな物語が生まれたんです」

「アナロジーがなければ妖怪も生まれませんもんね」
「ナカソネさんの人形もアナロジー的だ」
「人を妖怪に例えてますし」

「合理性ではキャラクターが生まれないですよ」

「キャラがなければ愛着も感じないし、愛しようがないのか」
「アナロジーは偉大だ」

「まぁ確かに、バラバラな意見ばかりで世界はまとまるのかとも思いますけど」

「山に入っていくと姿勢が良くなります」
「いろんな地形を踏んだり、ハシゴを登ったりすると」
「いつの間にか良くなってるんです」

「なるほど、、、」
「ジョブスを教えた鈴木俊隆禅師が、『禅でもっとも重要なことは姿勢』だ、と言っていました」
「いろんな妖怪に出会って、いろんな話をして、愛する姿勢をとれれば世界は大丈夫かも」

昨日、NHKでWell being(幸福な人間)についての特集を放送していた。
Well beingになるために重要なことは、こんなことだった。

・雑談すること。
・三角形(三人)で話すこと。
・片思いでもいいから、好きだと伝えること。
・弱みを言えること。
・何者でもない自分になること。

三人で話した。好きだと伝えあった。何者でもない自分になれた。
やっぱり伺ってよかった。

・・・多様性、愛、妖怪や物語を生むアナロジー。少し使ってみようと思いました。愛はアナロジーで造形されるのかもしれない。妖怪と同じたぐいなのかも。

上のリンクのナカソネさんの動画、ぜひご覧ください。とっても美しいです。

へたくだって気にするな
チムぬいのちの根っ子を響かせ

『アメガミチルヨ』より


お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

下のリンクで拙著、『人は幽霊を信じられるか、信じられないかで決まる』の前書きを全文公開させていただきました。是非ぜひお読みくださいませm(_ _)m

どん底からの逆転劇を描いた『逆転人生』。4名の起業家と一緒に上梓いたしました。
5名分、下のリンクより少しづつ公開させていただきます。
是非お読みくださいませ(^○^)

下が処女作ですm(_ _)m

起業家はトラウマに陥りやすい人種です。

ですが、トラウマから立ち上がるとき、自らがせねばならない仕事に目覚め、それを種に起業します。

起業論の専門用語でエピファニーと呼ばれるもの。エピファニーの起こし方を、14歳にも分かるよう詳述させて頂きました。

書籍紹介動画ですm(_ _)m

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