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3年でTOEIC895から900へ上げた話

2019年の今時分だっただろうか、アプリ”abceed”で予測スコア895が出た。2022年になった先日、やっと900が出た。

別段サボっていたわけではない。毎日英語の文献を読み、TOEICの勉強も続けていた。

「なぜ、5点ごときにここまで時間がかかったのか」

と問われれば、

「単に才能がなかったからだ」

と答えるしかない。

思えば、英語には本当に苦労させられてきた。高校ではあまりに勉強をしなかったがために、He is taller than I.で、彼と私のどちらが高いのかも分からなくなった。

ちなみに塾講師として、言っておかねばならない。

今は分かる、と。

予測値といえども流石はスコア900だけのことはある。

高校時分の英語偏差値は35。受験戦争の真っ只中で「北海道から沖縄まで探しても、合格できる大学が一つもない」と言われ、本当にその通りだった。

「ある程度の高校なら入学時に大学入試の模試を受けても、偏差値40は取れる」

と代ゼミのカリスマ講師が言っていた。確か西谷昇二先生だったと記憶している。

「やっぱり中学の方が良かったか」

知っていたので、笑いしか出ないわけだ。

その後、一日17時間猛勉強した一年を含む三年の浪人の末、慶応と中央に落ちたもの立命館に合格。2000年、英検一級には箸にも棒にもかからなかったものの、準一級に合格。神戸(経営)と一橋(商・社会)の大学院には落ちたものの、母校の院には合格した。

なんというか、僕の英語は実戦では一切なんの役にも役に立たなかった。というか、実践的に英語を使った試しがなかった。その後、教授から嫌われたがために母校の院を放校になり、居酒屋の現場で働くことになった。

なかなかTOEIC900らしくない、華麗なる経歴である。

転職は11社。そのうちの一社でこっぴどく虐められ、不眠と重度鬱を発症。職を転々としながら、6年の引きこもり生活をした。

当時、二日で一本のハイペースで4Lの焼酎大五郎(25%)を空にしていたから、よく死ななかったものだと思う。ベットに倒れ込み、猛烈にしてきた努力を呪ったものだ。

この辺りの話は拙著『逆転人生』に詳しいので、ぜひ下の要約だけでもお読みいただきたい。

引きこもり時代、気合を入れるために司馬遼太郎の本を読んだこともあった。

「個性的な人間は英語を習得することができない」

と書かれていた。

「司馬みたいな凄い奴が言うんだから、その通りだろう」

と一度、英語を完全に諦めたこともある。自己啓発として寒気がするほど逆効果である。

浪人時代に100回は繰り返して読み込んだ、『ポレポレ英文読解』という参考書がある。宝物とも言えるその本も、何度か捨てようとした。驚くべきことに捨てずに残っていて、実物を生徒らに紹介することができるのは心底ありがたい。

これまた遅いが、英語のコツを掴めたと思ったのは40歳の頃。「死ぬ前にもう一度研究を」と思って、静岡県立大学の大学院で研究を再開してからである。2年で終わる修士に3年半かかったが、三年の頃だ。

書いていて思ったが、ここまでくると不幸も自慢である。

修士一年の時、一本だけだが英語の論文を丸々翻訳させられた。中間考査で必ず必要になるのだ。今はAI翻訳が発達したから、皆歓喜しているのではないか。羨ましい話だ。当時何度も夢に見た。

大学院二年のとき、帰国子女の若い仲間に連れられ、アメリカ人教授のディハーン先生の授業に出席させていただいた。

そこで音声学を研究している学生から、「遅くとも大学生くらいまでにリスニングの力をつけなければ、リスニングは身につかない」と科学的知見に基づいた英語ができそうにもならない話を聞かされ、落胆したものである。

ただ科学がどう言おうが、なんとかなるものはなる。

修士を留年し、どうにかせねばならないと『IPA』という翻訳のない本を読んだ。この辺りから英書に挑戦するようになっていった。ライターの仕事で英語のYoutubeの要約もした。

社長が、

「松井さん、英語聞けるじゃん」

と驚いていた。

「仕事を振ったのお前だろ」

と思ったが。

生きたもので学ばなければ、学問を実践で生かすことはできないのかもしれない。単なる思い込みかもしれないが。

とにかく僕の場合に限れば、それからどんどん英語にハマっていくことができた。今は英書とその翻訳があれば、100%英書で読む。

なぜ、わざわざ英書で読むのかと言えば、本気の話「カッコいいから」に尽きる。

「英書読んでる俺、超カッケー」と思いながら、僕は毎日英書を読んでいるのだ。これこそ英語力向上の最大のモチベーションだろう。

さらに言えば、この気持ちがブレたことは一度もない。英書を読んで早8年。ずっと「英書読んでる俺、超カッケー」と思い続けている。

ちなみにこれまで使用したアプリを紹介させて頂くと、スタディサプリTOEIC、abceed、そして今利用しているSANTAである。

スタディサプリは3年ほどかかったが、細かい部分以外コンプリートして解約した。このアプリ、やはりお薦めである。

abceedは、高得点者になると異常に難しい問題ばかり出してくるようになって、頭に来て解約した。しかし、いいアプリだと思う。

特に通称『でる1000』をアプリでやったときには、その勉強のしやすさに驚愕した。手軽さとハマり心地が紙と全く違う。ぜひ英語学習にはアプリを導入されたいと思うゆえんである。

abceedは、参考書がサブスクで使い放題だ。解約した後に気づいたけれど、ネットで武田塾のおすすめTOEIC用参考書を調べれば、変に難解な問題ばかり解かされることもなかったのだ。

Santaは使い始めてまだ三ヶ月くらいだけれど、なかなか気に入ってる。900点取れたのもこのアプリである。

最初の模試で870だったのだけれど、下の画像の右上のスコアにあるように、次の日の結果は770。こいつには凹んだ。意外なほど900には届かないのだ。

アプリでなく本試験を受けろという話だが、休日に半日つぶすなどまっぴら御免。やりたくない。

そして公式問題集を解きながら気づいたが、解き方がTOEICのプロみたいで、自分でも引く。

本試験でオヤジが恐るべき手付きでページをくくりマークシートを塗っていると、いかにも若者たちにウザがられそうで怖くてたまらない。

「さっさと、翻訳コンニャク出来ねぇかなぁ」

そんな風に思う。

もちろん同時に、「勉強っていいもんだなぁ」と思えるようになってきたのは成長の証だ。

まあ、TOEIC900なんぞこんなもんである。

皆様もあまり煽られすぎないようにされたい。
オヤジになってから出来たって、別にかまいはしないのだ。

お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

下の書籍出させていただきました。
ご感想いただけましたら、この上ない幸いです😃

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