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自分の学びをどう確立するか

“Effective Executive"の冒頭に、こうある。

「もし、5年間、一つのことしか行わないとしたら、、」
「あなたは何をしますか」

GEを率いた名経営者ジャックウェルチ。彼がしたことはGEのグローバル化ではない。業界で1位か2位になれない事業をすべて閉鎖すること。5年間、唯一それのみ行った。

「二つの仕事を同時に行なって結果を出した経営者を、私は一人も知らない」

ドラッカーはそう言う。

5年、一つの仕事に取り組むとする。
結果は一つでいい。

あなたなら何を行うだろうか。

やりたいことは山ほどある。

生徒を勉強好きにしたい。
新しい本を出したい。
財産を得たい。
読書会をしたい。
起業家コミュニティを作りたい。
ふくろいTVも、ラジオも収録したい。

ドラッカーは「やりたいことを行なってはならない」と言う。

「自分を使って、どのような成果を挙げるべきか」を考え抜くことです。
「自分がどんな成果を挙げたいのか」と考えると、必ず間違えます。
答えが出なくなり、やがて袋小路に迷い混みます。

『Drucker for Survival』(井坂康志先生)

なにをもって覚えられたいか、である。

V.フランクルは、絶望した患者に、

『世界に期待することなど、もう何もない』
「そうおっしゃいましたが、、、」

「世界はあなたに期待している」
「あなたを待っているものは何か」

と問うた。

ハイデガーも同じことを述べた。本来性と非本来性という言葉で。

世界が記憶している「あなた」は誰だ。

マニュアルワーカーは効率性を問われた。正しく物事をこなす人。答えのある問題を間違えずにこなす人が求められた。

エクゼクティブは違う。人生に課せられた課題を解くよう、人生から問われる。

答えのある課題を効率的にこなすのではなく(efficiency)、世界から課せられた課題を効果的に解くのだ(effectual)。

立てるべきも計画ではなくなる。

ノルマをこなす「計画」でなく、自らを修正するための「問い」を立てることへ。

「5年、一つのことだけ行うなら何をしますか」
「人生に課せられた課題はなにか」

ドラッカーは、こう述べた。

「2つの問いから、我らがせねばならない知識を得られる」

「問うたからと言って正しい知識が得られるわけではない」
「しかし、問わねば間違った知識しか得られない」

マニュアルワーカーに必要なことは、「知っていること」だった。
知識労働者には「知ろうとすること」が求められる。

人生の問いに解答する機会は、別段一度ではない。何度も答えて正解へ近づけばいい。5年かけて解けば良い。

時々の軌道を修正し、世界が記憶する自らの軌道へ自らを乗せる。そのため問い続けるのだ。

「計画に沿った戦闘が勝利をもたらすことはない」

こう述べながらナポレオンは誰より緻密な計画を立てた。彼の「計画」は、現実を知るための問いであった。

古代ギリシャにヒポクラテスという名の名医がいた。

彼はあまり才能がない者でも、続々と名医に育てあげる優れた教育者でもある。古代ギリシャの評判が現代にまで伝わるほどの。

方法はとてもシンプル。

「治療にあたって、期待する成果を書きとめておく」
「実際に治療する」

「治療したあとの経過をよく観察する」
「観察結果を、当初書きとめた期待する成果と照合する」

「上首尾にいったこと、いかなかったことを次の治療に生かす」
「それを繰り返す」

井坂康志先生より

以上を守らせた。

計画でなく仮説を立て、「現実」という神に自らを問う。成功と失敗とでリズムを奏で、神に啓示の歌を歌わせ本来の自己を知るのだ。

ドラッカー自身は、問いは半年に一度振り返る必要があると語った。

世界から問われた課題はなにか。最終的な答え合わせを5年後に行う。5年前の課題に答えられたか、人間関係をチェックしてみるのも良いだろう。

損益計算書のプラスとマイナスのように、忌憚なく会ってくれる方をプラスに、疎遠になってしまった方をマイナスに思い浮かべる。


意外に感じられるだろうが想像すると謙虚になれる。マイナスだけ見るのでもプラスだけ見るのでもないため、落ち込むことも浮つくこともない。

注意点は、実際に表を書かないことだ。書いてしまうと独裁的な作業となる。

「目の前にいる方と5年後も会えるだろうか」

想像すれば出会いを大切にできる。今、そばにいる方を大事にしようと思う。

人間関係に生じたプラスとマイナスの理由をそれぞれ考え、半年に一度フィードバックを行ってみたい。人生から問われた課題を見つけるために。

5年間行うただ一つのこと。
一つだけ結果を残すとしたら、あなたは何を行うだろうか。

お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

下のリンクで拙著の前書きを全文公開させていただきました。

あなたの墓標には何を刻みたいですか。
「死」があなたを目覚めさせる。

そんな主題。是非ぜひお読みくださいませm(_ _)m


どん底からの復活を描いた書籍『逆転人生』。

大河内は中学の時からの親友で、中二の時に俺が陸上部全員から無視された時「もう松井を無視するのはやめた」と、皆の前で庇ってくれた恩人である。

5名の仲間の分も、下のリンクより少しづつ公開させていただきます。

是非お読みくださいませ(^○^)


こちらが処女作です。
テーマは、、、

トラウマを力に変える起業論

起業家はトラウマに陥りやすい人種です。

トラウマから立ち上がるとき、自らがせねばならない仕事に目覚め、それを種に起業します。

起業論の専門用語でエピファニーと呼ばれるもの。エピファニーの起こし方を、14歳にも分かるよう詳述させて頂きました。

書籍紹介動画ですm(_ _)m

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