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高校受験における志望校選択において、最初に諦めるのは親である

2022/3/16 長崎県立高校合格発表の日。09:50 web発表。次男イッペイの受験番号は1165。あった。何度も確認した。そう、イッペイは合格したのだ。今、長崎の県立高校の中では最難関校である長崎西高に。学校の先生方も同級生も誰もが驚く「まさか!!!イッペイちゃんが!」

進路をどうするか。志望校をどこにするか。それ以前に「そもそも高校に進学するかどうかから、決めなさい」これが私のスタンス。長男キハチの時と同様に、次男イッペイにも、1年前の中2の終わり頃から、同じ問いを投げかけた。高校は義務教育ではない。自ら学問・勉強したい人が行くところが高等教育機関である。「中卒で働くか?」「No」「高校出てから働くか?」「No」。消去法で進路は「大学まで進学」。大学進学なら、高校は普通高校でかつ進学校となる。自宅から通学圏内の県立だと「長崎東」「長崎西」「長崎南」。私立は「南山」「海星」。
ちなみに、キハチは登山部を希望し「北陽台」という通学がもっとも遠いところを目指し、中3の11月から受験勉強を始め、E判定からの努力で合格を勝ち取った。あっという間に1年が過ぎた。イッペイ、どうする?

一般に、進路選択には二つの道がある。一つは、本人が自ら決めていく。もう一つは、親が決める。前者は主体的で自律していて努力する。いわゆる、しっかりした子(生徒)。後者にも二つあり、一つは、親が子どもの人生に対する要求から決める場合と子どもの方が親に決めてもらいたい場合(主体性も自主性もまだ乏しい)。イッペイは自分で決めたくないタイプ。

イッペイは、高校受験を選択し、大学進学という道を選んだ。そこで次は、志望校をどうするか。「南」という。「なぜ?」

私は長男の時と同様に条件をつけた。「挑戦して努力して合格できなかった場合は、私立の授業料は払うけど、努力せずに私立に行くなら授業料は貸す」私は所得の関係で高校授業料の無償化の対象外。大学教授の知人友人も多く、また20年近く前から某私立大学で非常勤講師を務めている関係で、ただ親から言われるままに進学してきた無気力な学生を多く見ている。その原因はどこにあるかというと、高校進学時に真剣に向き合わせなかったことに尽きると思っている。挑戦を回避し、一生懸命な努力を回避し、失敗しない経験を積ませるのだ。

イッペイが長崎南高を第一志望にする理由は明らかだった。それは努力しなくても合格できるから。つまり、これまで勉強してこなかった学力程度で入学できるから。私は「一生懸命、努力せずに入れる学校の合格など価値がない」と思っている。それは学校の問題ではない。

ということで「長崎南高」という進路は実質的にNOを突きつけた。まだ受験当日まで1年もあるのに、今の学力でも通る学校、を志望校とするなど、ナンセンス。「志望」とは志し、望む、と書く。何も志していないし、望んでもいない。

次男は数学だけは大して勉強せずとも学校で上位だった。それ以外はひどかったけど、親から見て、賢いし、集中力と見切り力は抜群。パターン認識に強い。潜在能力は高い。逆に、何か一生懸命努力しなくても、スポーツもそこそこできる。(長崎で最難関と言われる)西高でも真剣に勉強すれば合格できるはず。


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