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フリーランスは「時間資産に投資」するのがもっとも利回りが高い

フリーランスは退職金や厚生年金がないから、自分で資産運用しなきゃいけないというイメージがあるでしょう。

個人的には、日の労働時間が6時間以内で年収1000万円以上でないかぎりは資産運用はしないほうがいいと思います。資産運用に時間や労力をさくよりも、事業や時間に投資をしたほうが利回りがいいからです。

そもそも資産とは何か?

資産とはカネを生み出すものです。だから、時間も資産です。
運用とは、選択です。

つまり、資産運用とは時間とカネの使い道を選び、時間やカネや増やす方法です。

時給が1万円だとします。あなたには、1時間働いて1万円を得るか、他のことをするか選択できます。

1万円を得た場合、その1万円で株を買うか、他のものやサービスを買うか選択できます。

1万を得ず、営業や経理など支払いが発生しない業務の効率化に1時間を使い、その時間を毎月10時間から1時間に効率化できたとします。
すると、来月からは支払いが発生する仕事に使える時間が9時間増えます。
結果的に、今月の売り上げは1万円減っても、来月以降の売り上げは9万増えます。年の売り上げが100万円以上増えます。

次に、より単価が高い仕事を撮るために1時間勉強しました。1時間あたりの売上が2万円になりました。

1日の労働時間が5時間だとして、日給が5万円から10万円に、月給が20万円から40万円になりました。

投資の利回りは、一般的に年に何%価値が増えるかです。例えば、1万円の株券が1年で2万円になれば、利回りは100%です。

一方で、業務の効率化で得た利回りは、1万円分の時間が100万円以上売上を伸ばしたので、10000%です。

これはちょっと極端な例ですが、事業1年目や2年目など、まだまだ成長や改善の余地がいくらでもある時期ならありえる数字です。

選択肢を増やすことに投資をする

時間への投資で注目的すべき利回りだけではありません。

それは選択肢が増えたことです。

時間を節約することができれば、余った時間でできること、選択肢が増えます。

  • さらにお金を稼ぐ

  • 単価を上げるために勉強する

  • さらに時間を節約する

  • 老後に備え資産運用を勉強をする

  • あるいは健康のために運動をする

  • 趣味に時間をあてる

  • 家族と過ごす時間を増やす

  • なんでも選ぶことができます。

  • お金使うという選択肢もあります。

人的資産への投資はノーベル賞レベルのアイディア

じつは、ここで書かれていることは、ずっと昔から経済学者によって議論されています。経済学者ゲーリーベッカー氏がずっと昔に提唱しました。

500万円で買った土地が、600万円になったとします。逆にいうと、この100万円の収益には、土地という「資産」が必要です。あなたが3ヶ月間働いて100万円を得たとします。あなたという「人的資産」が3ヶ月間で100万円を生み出したとも言えます。

元手が大きい裕福な資産家をのぞき、ほとんどの人は自分という人的資産への以上の資産を持つことができません。自分が1年間働いてかせぐ金額と、稼いだ金額を元手に行った投資の収益を比較すれば明らかでしょう。
だから、より自分という人的資産の価値を高め、より稼げる人間になる方が投資として合理的です。

「自分への投資」はなぜうまくいかないのか?

「自分への投資」という言葉ををキャッチコピーに美容業界や英語業界は荒稼ぎしていますね。

美容業界はともかく、英語業界は「どうせ元本回収できない投資だ」とわかってて、誇大広告のようなキャッチコピーを使っているので、罪深いことだとおもいます。

自分への投資が失敗するのは、希少性が低いからです。英会話学校に通っても、ちょっと英語が話せる程度なら、希少性が高い人材とは言えません。
市場経済は、オークションのように希少性が高く、みんなが欲しがるものに高値がつきます。

「人と違うことをする」「人がやらないことをする」と儲かるというのは、精神論ではなく、身もふたもない経済的な戦略なのです。
「自分への投資」を成功させる方法はふたつしかありません。

ひとつは、人と同じことを、人より極端にすることです。片言の英語ではなく、ネイティブレベルの英語を身につけることです。

もうひとつは、人がしないことをすることです。いわゆる「ニッチを見つける」です。しかし、ニッチを見つけるのは至難の技です。他の人、しかも、業界の関係者も常にニッチを探しているので、彼らに先んじて、ニッチを見つけるには、知識、知恵、そして幸運が必要です。

まったく身もふたもない人生戦略

このブログの読者には、「楽して儲ける一発逆転の方法」を求めている人もいるかもしれません。

このブログでは、そんなものは紹介しません。もし、そんな方法をわたしが知っていたら、親しい人にしか教えません。
一発逆転の方法を探し当てるのは、ニッチを見つけるよりも困難でしょう。それこそ、「一発逆転の方法を見つけるには、地道な努力が必要」なので、完全に本末転倒です。

資産家の息子でもない限りは、地道に勉強するのが、けっきょく一番の近道だと思います。

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