公私を分けるのが苦手なあなたへ

私はどうしても公私のバランスを取るのが苦手である。普通にしていると、ずっとONな状態になってしまうし、いつも考え事をしてしまうタイプ。別に、ワークライフバランスを重視したいわけではないが、気づくとプライベートの方に様々な形で皺寄せが来ることがあり、どうにかして修正してきた。

そのなかで、私なりに見つけてきたプラクティスを今回は公開しようと思う。とはいえ、これは万人に対して適用できる方法でもないし、半ば精神論も含まれてしまう。参考なったと思えば、取り入れれば良いし、あんまりピンとこなかったなら私の考え方と、あなたの考え方・感じ方が違ったというだけである。

休日、中途半端に仕事を入れない

昨今、副業などの高まりに伴って、ダブルワークをしたりする人もいるのではないだろうか?私も例に漏れず、個人でも零細な事業を持っており、休日に仕事を入れたりすることがある。それ自体、何にも悪いことはないが、仕事の仕方には注意が必要である

結論から言うと、休日どちらも中途半端に使って仕事をするような働きかたはやめた方が良い。具体的には、土曜日に4時間働いて、日曜日に4時間働くような方法である。中途半端に時間枠を取ることになるし、都度別の予定が差し込まれたり、休憩が入ってOFFモードに入ったりしたりして、全く効率がよくない。メリハリが重要であり、せっかくやるなら、土曜日8時間は仕事、日曜日はOFFのように分けてしまった方が良い。

もちろん、人との会食やミーティングなどが休日両方に入ることもあるだろう。しかし、それでも頑張ってこの方法を維持するのが重要だ。中途半端に仕事を入れてしまいそうなら、休日どちらかをオフの日にすると決めて、後述するカレンダーブロックを適用してしまおう。

何時までなら仕事をしても良いかを決める

とにかく短い時間で高い生産性を出すことが良いとされる風潮があるように思うが、私はあまり賛同できない。特に、思考力を使うクリエイティブな物事であればあるほど、時間の多寡と生産性が比例せず、時間を用いて生産性を論じることがあまり理にかなっていると思えない。

一方で、無限に時間を投下して仕事に取り組むことは、精神衛生上も健康上も悪影響の方が多い。私もいわゆるワーカーホリックなタイプであるが、ある一定の時間を超えてくると、単位時間の思考の質(のようなもの)が低下していると感じる瞬間がしばしばある。直感的には、疲労と比例して、思考の質が低下していると感じる。

とにかく時間を短くするのが良いとは思えないが、無際限に仕事をしても質が下がっていく一方であるなら、自分の中で「何時(もしくは何時間)までなら、仕事をしても良いか」をチューニングしていくことが重要だ。一日6時間の人もいるだろうし、12時間の人もいるだろう。どのような生産性や成果を求められるロールにあるかによっても変わるし、一概なことは言えないが、自分なりにボーダーを決めておくことが重要である

カレンダー枠をブロックする

休日のメリハリ、そして働けるリミットを設定したら、一週間のうちどこにどれくらいの時間を使うかが決められる。それを Google Calendar などカレンダーアプリ上で計画してみよう。

例えば、以下のような種類の予定を一週間のカレンダーに追加していくイメージだ。

  • 仕事

  • 副業

  • プライベート

  • その他

ざっくりでよい。そうすると、1日のうちどれくらいの時間をどこに割り当てていて、どこにどれくらいの空き枠があるかがわかるようになる。

公私でデバイスを分ける

もし、自分のデバイスで仕事をするBYODを採用している企業で働いているとしたら、ぜひデバイスを個人用とプライベート用で分けるようにしよう。私の場合は、仕事がGoogle Pixel で、プライベートが iPhone である。もちろん、人によってはどちらもに仕事のツールを入れることもあるだろうが、できる限り分けるようにして見てほしい。

例えば、Slack も通知が仕事とプライベートで混在すると、いつもデバイスを気にしてしまい、プライベートの時間でも仕事のことをチェックするようになってしまうし、逆も然りだ。とにかくデバイスを分けることによって、得られるメリットは大きい。昨今は、eSIMなどであれば、その日にモバイル通信も行えるし、費用も安い。仕事用は特段の理由がない限り、高性能なデバイスでなくても良いため、中古などで適当に仕入れて、使うとサクッと始めることができる。

特に、プライベートでも副業をやっている場合はぜひおすすめしたい。この場合はPCも分けておこう。セキュリティ的にも良いし、メンタルヘルス的にも効果的である。基本的にはカレンダーに予定を入れている時間だけ見る、そうでない時は見ないと決めれば良いのだ。

とにかくデータ集計して、実態を把握する

さて、そんなこんなをしていると、作業計画とリミット、作業デバイスの分離が行える。そしたら、実際にデータ集計しながら、計画との差分を追っかけるのがよい。こちらもGoogleカレンダーなどに作業ログ用の予定を作って、差分をチェックするようにすれば、目で見て計画との差分が分かりやすくなる。

その後、自分の読みがどこで外れていたのか、何ができなかったのかを理解しながら、計画と実行の乖離を埋めるために施策を打っていくのだ。打ち手は、個人によって様々であるが、タスクバランスを整えたり、余計な予定を断捨離したり、そもそも仕事量を減らすなど抜本的な改革が必要になる場合もある。そのどれも一筋縄ではいかないが、ここまで来れば、自信を持って改善に踏み切ろう。

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