ファンタジー日本語ネイティブという謎造語

崩壊3rdに対してかなり満足度高いが、このノートでは結構ネガティブな評価が入ってます。

後特にオチはないし何も解決しません。

何かあってるけどあってないあれ


明らかに意味やつづりが違う日本語を使ってしまう海外の商品を見たことありませんか?或いはTwitterで誤字ってるツイートを見たことは?

これらははっきり「意味が変わる」や「通じない」という共通点があるが、もしも「いやー…通じるけど...…んーー?でも使わないような…いや使ってもいいか....も?」な日本語が出てきた時、あなたはどう反応しますか?

正直私には分かりません。

ある日のことです


原神
が世界中でバズリにバズリ、多くの人がやってる中で私もついに「100%面白い物を何か今じゃないなと言ってやらない病気」を撃退しやってみることにした。

結果的に言うと自由度の高いオープンワールド系ゲームもしかしたら向いてないかもという発見の他、全体的に翻訳はすごくきれいで違和感なく読める!という驚きがありました。

パイモンの喋り方からのキャラ付けが中でも一際目立っており、「うわぁ滅茶苦茶いい感じに翻訳できてる↑」と一人でテンション爆上がりでした。

しかしながらオープンワールド(と言うより移動時間が嫌いかも)は何となく合わない気がして、あんまり続けないかもなあと思った矢先に、ある情報が私のTwitterタイムラインに流れてきた。

崩壊3rdがSteamから遊べるぞ!

原神と同じく、MIHOYOからリリースされたゲームであり、2017年に崩壊学園とある程度共通な世界観を持つ携帯用アクションゲーム。

当時からキャラクターデザイン、モデリングのクオリティ、ゲームとしての面白さで中国のみならず日本でも人気を集めた。かという私もかなり前に一度挑戦してみようと思ったことがある、「一度」と書いてある通り、その後ゲームを継続的にやることはなかった。

その理由は「いやガチャ引けないやんけ!」である。

実にくだらない、多分後に回くらいやれば二十連くらい引けるというのに、何か1-2か1-3くらいでやめてしまった、大してストーリーも読まずに。

なので当時は特におかしいと思うことなく、ただガチャまで長いだけでやめるのも勿体ないと思い、取り敢えずPCでもできるならもう一回やってみよう。という気持ちで崩壊3rdのSteam版を入れた。

悩みの始まり

「何か…引っかかる…いや言いたいことは100%伝わってると思うけど...…何か違う!」

ストーリーを進めていくうちに、気持ちのいいアクション性とテンポよく進めるステージ設計、派手なエフェクトと多彩な遊び方どれもこれもハイクオリティで非常に楽しく遊ぶことができた。

と思っていたら、「何か…違う!」という感想が急に浮かび上がった。

事の発端はゲーム内のイベント「絵星の旅」をやってる時に、イベント主人公の仲間たちのセリフを見た時にあった「あと一歩足りない」という感情でした。

姫と呼ばれる主人公の仲間として誇り高き「ナイト」、ちょっとノリの軽い「侍従」、高貴な熟女「マダム」と喋り方が古い「御者」の四人がいる。

でも四人とも喋り方から姫への敬意を感じず(誰に対してもずっとため口)、文だけ見た時のナイトと侍従の喋り方に違いが案外ない(あと大多数のモブ)、マダムは同じ喋り方によとわ付けただけ、御者はほぼ人称だけ古い。

などなど…それ以外の言葉選びも気になってしまい、ストーリー見てる際にも度々頭に入ってこないような状況があった。

その後、オープンワールドコンテンツである「桜の輪廻」のストーリーを進め、メインキャラクター「八重桜」が永遠に二人称「汝」を使ってることがどうにも違和感が拭えなかった。

違和感の正体とは?

違和感、それは何だ?「あなた」を「汝」にすることでなぜだめなのか?その答えを探し出すために我々はアマゾンの奥地…ではなく普通にネットで検索してみた。

その結果が
「なんじ」は、(なむちの音変化)二人称の人代名詞。対等または、それ以下の人に用いられる。「汝」の訓読み。(リンク
とありました。

「あー大体神や王族とかの態度がでかいキャラが使ってるなあ」という印象が確かにあると説明を見ながら思いました。

八重桜と言うキャラクターはあくまで巫女であり、村から化け物を退治する道具のような扱いを受けていて、他のメインキャラとは仲がいい。

巫女と言う身分であるため、村人に対して「汝」を使うのは納得できなくもない。しかし他のメインキャラ(ここではカレン)と非常に仲が良く、主観でしかないがそこまで距離感を作りたいにも見えない、なのに彼女に対して「汝」を使う、と言う違和感の一例です。

それ以外にも色々あるが、だからと言って決して「間違ってる」てわけではない、ただ普段そう使わなそーというぼんやりとした感想でしかない。それってあなたの感想ですよね?が聞こえる聞こえる。

......…ちょっと待って、間違ってるの基準は何だ?

だってファンタジー世界だぞ?

そもそも現代において普段の生活の中で「某」、「拙者」、「妾」など使う人がいるか? 多少はいるかもしれないが少数であることは間違いないと思います。ではこれらのキャラクターの喋り方の印象は果たしてどこから来たのか?

私の場合は小説や漫画、アニメからです。ファンタジーの世界の印象です。

源流をたどっていくと昔の人の喋り方などに辿り着き、最終的に「違うかもしれない」。しかしファンタジー作品のキャラクターへの印象は、他のファンタジー世界で同じ属性を持つキャラクター描写の積み重ねである。誇り高いキャラ、元気溌剌なキャラ、陰湿で無口なキャラ、なんか忍者っぽいキャラも「現代のネイティブな日本人」ではなく、「ファンタジー世界の日本語ネイティブ」だ。

いやファンタジー世界の日本語ネイティブってなんやねん?

急に脳に浮かんできたこの言葉「ファンタジー日本語ネイティブ」なんですが、正直予防線になってる部分もある。

自分の日本語に対する解像度が高いと自信を持って言えないので、この「ファンタジー世界での言葉の使い方」があってるかどうかと確信が持てない。でも違和感は感じる、それはなぜだ?

私が出した結論はファンタジーな作品を多く見てきたからこそ、「ファンタジー日本語ネイティブ」な部分もあるのでは?でした。


...…うん、まあ、ただファンタジー日本語ネイティブのゴロがちょっと面白いなあと思っただけ説もありますが、現代日本とはかけ離れたファンタジー世界観において、キャラクターの喋り方や言葉選びに違和感感じた時の回答として、自分の中で受け入れられる解釈ができたとも思います。

すべて私の感想でしかないですが、次海外の作品翻訳見た時に何かおかしいな...?と感じた時は、もしかしたら「ファンタジー日本語ネイティブ」な部分が気付かないうちに芽生えていたのかもしれませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?