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【定例会一般質問】登下校に関する取り組みについて

令和5年2月28日に、船橋市議会「令和5年第1回定例会」で一般質問をさせていただきましたテーマのひとつである、本市の登下校に関する取り組みについて答弁をご紹介します。


今回の一般質問について

船橋市では、安全面を図るための取り組みや、バスの置き去り防止のため安全装置を設置するといった、子どもの安全に寄与するICTを活用した予算が提案されています。
私も子を持つ一人の親として、安全面においては幾重にも張り巡らせ、対策をより強固なものへ常に向上させる必要があると思いますし、技術の進歩とともに行政が率先して必要なものを取り入れていく姿勢が重要であると考えます。
これについては、所得や環境に左右されることなく、安全かつ平等に享受できることが重要です。
今回は、市内のある小学校でICTを活用した登下校に関する取り組みをもとに、本市における登下校中の安全面強化について質問を通して方針を確認いたしました。

船橋市議会 2023.2.28 林としのり一般質問
(本会議録画配信はこちら)
https://funabashi.gijiroku.com/g08_Video_View_s.asp?kaigi=60&NitteiID=2191&SrchID=6976

1.本市1校のみが導入するICタグを使った登下校の通知サービスについて

私には小学校に通う子どもがおり、入学当初から安全面を考慮した機器を持たせて登校しています。親が付き添い登降園していた幼稚園・保育園と違い、自分の力だけで登下校しなければならない子ども達への不安から、そうした安全面を考慮した機器を渡している保護者が多くいらっしゃいます。
子どもが無事に登校出来ているのか?時間内に着くことが出来ているのか?など、学校からの距離が長ければ長いほどその不安はつきものであります。
現在、船橋市において「子どもに指定のICタグを持たせ、学校の門を通過したときに指定のアプリにその通知を送る」といった取り組みが行われています。子どもが学校に登校した、また、これから帰るというのが一目で分かるため保護者にとってありがたいサービスです。しかし、この取り組みは1校しか導入されておらず、その他の市内小学校においては未導入となっています。
そこで、この取り組みについて状況を確認いたしました。

Q. 1校のみが導入した経緯について

〔答弁〕
学校教育部長:
『現在、市立の小学校1校で児童が校門を通過した際に、保護者の携帯電話に校門通過情報が通知される、登下校見守りサービスが導入されております。導入経緯につきましては、令和3年11月にPTAから学校へ導入に関する要望があり、教育委員会と学校の協議のうえ、PTA主体で令和4年4月から希望者のみサービスを利用していると聞いております。』

Q. 登下校の通知サービスの導入コストについて

この取り組みについては予算が上がって来てはいないはずですが、導入コストはどうなっているのかについて伺います。

〔答弁〕
学校教育部長:
『当該校において導入されている登下校見守りサービスの費用に関しては、学校施設内に機器を設置する初期費用及び月々の電気代が事業者負担、見守りサービスの月額利用料は保護者負担と聞いており、本市の費用負担はございません。』

2.ICTを活用した市内小学校の取り組みについて

他市でこの様な取り組みについて調べてみたところ、「市内全ての小学校に導入している」という自治体が出てきています。
東京新聞の記事では、市川市においてこのような取り組みを順次進めていくとの記事も出されているなど、他自治体ではすでに導入に舵を切った自治体が出てきていることは事実であります。

安全面を考えるうえで、環境や所得による格差というのはあってはならないですし、自分で機器を購入するよりもコスト面では抑えられるため、行政としてバックアップしていくことは必要な取り組みであると考えます。
もちろん利用する、しないは、各々の判断となること、また受益者が一部費用を負担する必要性がある事も理解します。それ以上のサービスが必要なご家庭は各自で準備する必要がありますが、こうした点を踏まえて市として今後どのような方針であるのか質問いたしました。

〔答弁〕
学校教育部長:
『本市としましても、安全対策の一つとしてこの様な取り組みがあることは認識しております。当該校において導入されてれている登下校見守りサービスは、校門通過情報を通知するものですが、朝のホームルームで出席確認をしていること、帰りは基本的に下校時間が決まっていること等から、現在のところ全校で一律に導入することは考えてはおりません。また、このサービス以外にもGPSを使ったサービスなど、利用者のニーズに応じた様々な機器や方法によるサービスがあり、それによって保護者の利用料金にも影響することから、引き続き他市の状況等を注視してまいります。』

3.登下校に関する安全対策について

Q.本市において今後何を強化しながら進めていくのか?

登下校に関する安全対策について、本市として今後は何を強化しながら取り組みを進めていくのか?
〔答弁〕
学校教育部長:
『本市における登下校に関する安全対策として、スクールガード事業や船橋ひやりハッと防犯ネットワーク加盟団体による見守り活動、市民安全パトロールカーによる巡回などがございます。
特に教育委員会で行っているスクールガード事業につきましては、小学校を核として実施することにより子どもに密接した見守り活動ができ、その他犯罪抑止による効果も期待できることから、令和四年度は保護者に参加をお願いし、新たに200人以上の方に登録をしていただき、活動していただいております。
今後もより多くの方に事業に参加をしてもらうために周知等に努めてまいります。』


ICTの活用において、確かにサービス内容の甲乙や利用者のニーズ把握、事業がスタートしてからの安定的な運営など、より慎重に考えていく必要があると考えます。また、目視による犯罪抑止を強化していくという方針についても、防犯面において人の目が一番という点において理解できるものの、時代の変化に伴い求められることも常に変化している中において、しっかりと他市を注視いただき、必要と判断した折には導入を進めるなどスピード感をもって安全強化を考えていただきたいということをお伝えしてまいりました。

〔令和5年第1回定例会 一般質問(2023.2.28)〕
林 としのり
1. 登下校に関する取り組みについて
2. 個別避難計画について

⇒本会議録画配信はこちら
https://funabashi.gijiroku.com/g08_Video_View_s.asp?kaigi=60&NitteiID=2191&SrchID=6976


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