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メリミー

2020.3.10、入籍しました。

自分がいま、既婚であることにまだまだ実感が湧かないのですが、婚姻届の提出とともに実印登録の抹消(フルネームで実印作ってた)したり、世帯合併をしたり、なんやかんやで翌日には役所から新しい苗字の自分の名前で宛名が書かれた手紙が届いて、その字面のカッコ良さに喜んでおります。まずは見た目から入るタイプです。

苗字についてはずいぶん長い間ハヤシだったので作家名もそのままでいくのもありでしたが、生地を扱う仕事をしている人間の名前が、布属性の漢字使ってたらロマンチックよね!っていうことでハタヤになりました。ほんとうに見た目ばかり…!

旦那とはもう4年半もお付き合いをしていて、同棲もしていたので、入籍したことによって別段大きく変わることなど無いなあと予想していたのですが、名前が変わることによって突然、全然知らない国に一人で来ちゃったような気分になりました。ひとり用事でアメ村に行った帰り道、たくさんの人ごみのなかで、今までは自分は自分だった、という弱々しくも長く親しんだ名前、そして戸籍からぴょんと抜け出して別の国、もしくは星なのかもしれない、今までいた世界の横に平行して存在していた世界線に少しずれたような感覚。初めはこの気持ちがよくわからず、不安や寂しさなのかと思ったけれど、そう思う理由も特に無いので、世界線が変わったというのがいちばんしっくりくる言葉であります。

別にいつでも結婚して良かったのですが、という言い方をするのは語弊がありますが、なんとなくずっと仲が良く、生活習慣も似通っていて、ごはんの好みも特に擦れ違いが無く、それぞれ大切にしているものがあって、気がつけば年月が経っていました。

今年のこの日にしようというのは、細木数子先生の本を毎年二人分買っていて、ちょうどいい日だったからです。あと大安だしなんか良い意味がたくさん重なる日だから入籍に良いぜってインターネットにも書いてあったからです。一粒万倍日的な。

去年だとか一昨年だとか、そのへんだとお互い仕事や自分のやりたいことでいっぱいいっぱいでワァってなってたし、わたしも会社で病んで死に一直線だったし、ちょうど落ち着いて良い感じになったこのタイミングがちょうど良かったぜ数子ありがとう…って思ったら思いっきりコロナちゃんが猛威を振るうもんだから、おれはもう頭にきちゃったよね!

結果この大変な時期の中で落ち込んだり、暗い気持ちになっている方々のところへ明るいニュースをお届けすることができたので、むしろ大正解でした。周りのひとたちがハッピーになれるってほんとうに嬉しい…入籍したことより、いろんな人にハピネスを届けられたことに喜びを感じちゃったりしています。

長くわたしを知っている人は、暗黒地獄時代のわたしがこのようにイエイイエイできるようになったことを喜んでくださって、ほんとうにあの時に支えてくれたあなたがたのおかげです…あかん泣けてきた

これからの人生がニコニコ笑顔で、笑って死んでいけたら優勝だよねえ。色んなことがあるけれど、色んなことがあったのだし、とにかく死なないことです。あと怪我や病気をしないこと!

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