赤裸々な旅日記・続
気が向いたので、
「赤裸々」
の話。
脚本を学びながら習作を書いていると、
誰かのためのフィクションのつもりでも、
深い内容は自分のために自分の話を書いていたりしたのだった。
そう思って浮かんだ「赤裸々」という言葉が、
面白いなあと思ったのだ。
赤に裸に裸を重ねて。
「赤」という漢字が、炎に照らされた人間の全身の象形文字なのだという。
そこから、包み隠さないことや、本当のことを意味するようになったのだという。
裸に裸を重ねて「赤裸」。
更に裸を重ねて「赤裸々」。
でも赤い裸って、なんか『マーターズ』みたいでグロそうだし、
裸に裸を重ねたらなんかエロそうだし。
音の響きは楽しいのに、
字面はなんか生々しくて、
可笑しいと思ったのだ。
一方で「旅日記」は単純だ。
人生は旅。
そう思っておけば、
辛い過去も楽しい思い出も、
別れも出会いも、
なんとかなる気がしているからだ。
でも、記録というより、記憶にフォーカスしたい気もしている。
まあ、気が変わったら変えるだろうな。
言葉に対する愛憎もありつつも、
最後に寄る辺と頼る道具でもある以上、
一生、言葉と取っ組み合うように書き続けていくのだろう。
今日はこんなところで。
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