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Sleepless(ⅰ):詩「流星群」「デイドリーマーズ」を公開しました

はじめに

第三十二回文学フリマ東京でブースにお越しくださったみなさま、ありがとうございました。
本当なら、その当日のうちに詩を上げておくべきでしたが、少々間が空いての水曜に公開しました。
新刊は出せなかったのですが、最新の既刊本以降で、読んで欲しいと思った2編です。
よかったら見てってください。

『Sleepless(ⅰ)』について

今回の文学フリマ東京は出店を当日の朝まで迷っていました。
それは例に漏れず、緊急事態宣言下、というリスクでした。
しかし結果的には参加しました。個人的な予想以上に、イベント全体でも来場があったように感じたのですが、
それは現在の状況下において、誰かの言葉を求めている方がそれだけいらっしゃるということだと思います。

そして、そういう方々がいることは想像に難くありませんでした。
なぜなら、自分自身がそうだからです。

そんな、リスク以上に誰かの言葉を求めている方々へ、前々から出店予定だったぼくも、何か手渡せないか、と考えていました。
そこで、無料配布の簡単なZINEを作ろうと考えていたのですが、諸事情により装丁から先が間に合いませんでした。

それが『Sleepless(ⅰ)』です。

自分自身があまり眠れない中で書いている詩たちであり、
心休まる時間の少なくなってしまった現在の状況で書いている詩たちの、
先陣を切る2編です。

『Sleepless』としてまとまる前に、皆様が心安らかに夜を過ごせますように。
そう願いながら、書き続ける日々です。

「流星群」について

今年の1月ごろだったか、緊急事態宣言下で、用事があって夜の池袋駅を出た時に、意外と人が多い雑踏に踏み入った時、なんだか懐かしかった。
そして、夜の繁華街の明かりが、やけに綺麗に見えて。
その時胸に迫ってきた何かを、試行錯誤しながら言葉にしました。
そしてまだ、試行錯誤している最中でもありますが、一旦ここで公開することにしました。

30歳を過ぎたあたりから、
戻らない若さへの追憶や、命に限りがあることなどを考えるようになりました。
それは友人から勝手に受け取った宿題でもありますが、
今の時点での自分なりの答えとしての一編のつもりです。
でもそれは、自分だけの勝手な話ですが。

「デイドリーマーズ」について

ずっと誰かになりたいと願う気持ちを捨てきれないまま、会社勤めを始めて10年くらい経ちます。
現実を生きられない自分が、定時の間は現実に苦戦し続けながら、どうにかこうにか生き続けています。
同世代の友人たちには、様々な形で現実と戦い続けている人もいれば、
社会から与えられた役割を受け入れて、たまに愚痴をこぼしながら現実の中で生きている人もいます。
(愚痴で済ませている人は、自分の気持ちというもう一つの現実に蓋をしているのかもしれませんが)
そのどちらも肯定したい。
そう普段から願っていますが、この詩では、さまざまな理由や形で現実との戦いを続けている人たちのことを思いながら書きました。

そうは言っても、自分自身を慰めるためのような気もします。
ですが、これも何かの足しになれば幸いと思います。

終わりに

習慣的に書いていても、なかなか習慣的には発表できないので、
かなり「随時」更新ですが、
しばらく『Sleepless』というテーマで続いていってしまうのだと思います。

というわけで、
心安らかな夜を待ちながら、
皆様の無事を祈っています。

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