(ショート・ショート・ショート)

部屋のドアを誰かが叩く。この音は息子だな。次にパタパタと足音がして、またドアを誰かが叩く。この音は妻だ。暫くすると、今度はカリカリとドアを研ぐ音がする。ペットの猫だ！ もう、このドアは開けておくことにしよう。

_〆 (゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

一足のわらじを履いて旅をする。足袋だけでは、足の裏がすぐに痛くなる。藁がわらじに化ける肯定を見て、関心する。ああ、この一足を大切にしなくては。

_〆 (゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

起きて、出勤して、言われた通り仕事をこなし、帰ってくる。昨日も今日も、きっと明日も同じ。そんな自分はまるで人形だと気づいた。もっと子どもだった頃、私はそうだっただろうか？

_〆 (゜゜〃) #小説

(ショート・ショート・ショート)

傘をさすと、その子が振り向いた。嬉々として私の隣へ入ってくる。もう当たり前になったこの行動を感じられるのは、雨か雪の日だけだ。その子の興味が雨宿りでなく、私に向いてくれているのなら、なおさら嬉しい。

_〆 (゜゜〃) #小説