常任理事国はやり放題?
ロシアのウクライナ侵攻は3年目に入った。
このことにより、国連憲章が唱える「戦争の違法化」がさらに崩れ去っているといえる。
ロシア制裁も劇的な効果を示すことはなく、一般人からすると国連安全保障理事会は機能しているのか疑わしくなる。
そもそも、国連安保理の採決は常任理事国5か国と非常任理事国10か国で行われる。
そしてロシア制裁など実質事項と呼ばれるものの行使には、常任理事国5か国を含む9か国の賛成が必要である。
ロシアは常任理事国であり、彼らのみが行使できる「拒否権」をもつ。
ゆえに国連安保理によるロシア制裁は実現せず、世界各国の自主的な制裁に頼っている。
おかしいとは思わないか?
戦争を始めた張本人が常任理事国であれば、国際的な制裁の実現は困難だということだ。
しかも、ロシアのような資源大国では、それに頼っている国からの制裁は望めない。
中国も常任理事国である。
このことから、国連の不完全さが露呈するとともに、常任理事国はやりたい放題なのではないかという気持ちになる。
いつの時代もそうだったと思うが、これからどんな世界になっていくのか心配だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?