なぜ『発信』をテーマにしたか?

みなさんこんにちは。はやしです。

noteではタイタンの学校が作られている過程や学校内でお話し出来てないことを中心に八百万の話を”個人的な観点”から書いていきたいと思います。すなわち何が言いたいかというと「株式会社タイタン」や「タイタンの学校本体」の意見ではなく、、、ということを改めて強調しています。タイタンの学校の広報的な意味合いで書いているのではなく、あくまで個人的な記事ですよ、というお話ですね。あしからず。

さて、今日は受講生に中々話せてこなかったタイタンの学校の3期のテーマについてお話ししたいと思います。これまで特に公表してきてないのですが、タイタンの学校の3期にはテーマが設定されています。それが当エントリのタイトル『発信』です。

1期(半年)、2期と学校の運営を経験していく中で我々の講義の中ではどちらかというと「クリエイト」していくことに主眼が置かれていたように思います。何かを作る、創造するというノウハウを開放していくということはタイタンという会社(及びタイタンの学校)に期待されている重要なポイントであり、そのニーズに対して応えていくことは学校を作って行く上で重要なポイントであることは間違いなかったと思います。

また、「クリエイトしていく」という点について、どちらかというと多様性から学ぶという方針を選択しており、エンターテイメントでも様々なジャンルのプロフェッショナルから話を聞く、学ぶという講義構成を目指しておりました。

特に1期は試行錯誤しつつ作り上げていった背景から多方向かつ多様性を取実現するという方向で講師の構成を行いました。タイタンに所属するタレントや文化人を中心とし、関係内外問わず様々な人に声がけを行いました。

LINEスタンプで名を上げ、現在ではコンテンツプロデューサーとしてニッチなジャンルで活躍している株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスの原寅彦君(僕の友人の中でも最も狂っている一人)を講義でキャスティングしたりしたのは僕の(いい意味での)悪ふざけでした。

彼はLINEスタンプを手掛ける所から本を出版するところまで漕ぎ付けて三国志界隈での地位を固め、そこからサブカルチャー界隈で活躍の場を広げていくのですが、またそれは別の話にしましょう。

本題に戻ります。「多様性」を「拡張していく」という方向で講義を構成し実践していくと「それを一体どうするの?」という結論部がないことを感じ始めます。この「主語」はあるんだけど「述語」がないみたいな状態に少し違和感がありました。

作ったものをどうするのか?

作ることも勿論大事なのですが、作ったものをどう人に、世に届けるのかというのもめちゃくちゃ重要だな、ということに2年やってようやく気付いてきました。

発信していくことということについては僕よりも若い世代は得意としているように感じます。データも探してみたところズバリではなかったですが根拠にするに足りえるデータを見つけることが出来ました。

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2020年3月に調査した動画配信サービスの認知率を調べたデータなのですが、例えばyoutubeLIVEの認知率を見てみると男性10代で約66%なのに対し、20代、30代と年代が進むことに数値が低下し40代になると約45%にまで認知率が落ちます。女性はもっと顕著で10代で約62%あった認知率が40代になると約39%にまで下落します。その他のサービスも同じような数値を示しているように思えます。

このデータは”認知率”ということを基にしているので”動画配信サービスを使って配信を行っているか”ということに対する論拠とするには一致とまではいかなそうではありますが、「認知が高い≒使用率が高い」と考えてもよさそうなので、若年層の方が発信を行っているというのは凡そ正しそうだとみてよさそうです。確かに体感でも10代の子がTicTocで動画を作ったり配信したりしているっていうのはなんとなく正しいような気がします。

タイタンの学校3期の平均年齢は芸人コースで約28歳、一般コースで約33歳とR30世代を中心とした年齢構成になっています。今の10代(=若者)と比較したときに『発信』それ自体を娯楽として捉えている世代からは少し距離があるように感じます。自分を世に『発信』出来ていない大人はもっと自分を発信していくことに身近になっていくとより時代にマッチするとそう感じます。

そこで3期については『発信』ということをテーマに講義を構成していくことにしました。勿論1期から重ねてきたインプットつまり『学ぶ』という観点は捨てずに”より洗練させて”残していきます。その上で作ったものを世に問う、披露する、評価される、そういった経験を積むことで得られるものを目指していこうという方向に舵を切りました。

これを推し進めるのにあたり講師の先生方には大変なご負担をお願いすることになりました。先日開催された文園先生・高崎先生の講義においても動画を作る、発信するという観点からのコラボ講義をお願いしたり、書道の講義を受け持って頂いております市川先生には作品の発表会の企画をお願いしていたりします。その他に多数の講義において『発信』ということをテーマに構成しています。

この結果、一体どのようなものが生まれてくるのか。僕たちも日々チャレンジです。


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