集客力について考える
「プロになる」ということと「売れる」ということは私はほぼ同義だと捉えています。ですので、ここでも「売れる」というのを一つキーワードに物事を考えていきたいと思っています。
さて、今日ご紹介するのは最所あさみさん(@qzqrnl)の「集客」をテーマにしたエントリです。
これ「芸人」にも同じことが言えるような気がしませんか?
「テレビ」に出る事を目標に活動されている芸人さん(志望の人も含めて)は多い、というかほとんどだと思います。勿論それ自体は当然の話です。なぜなら「テレビ」というのは長らくエンターテイメントの王として君臨してきたメディアですし、その影響力は衰えながらもまだ健在です。しかしながら「テレビ」に出れれば売れるって皆さん思ってるところありませんか?それって真実でしょうか。
テレビに出る事で様々な視聴者に自分という商品を届ける手段は整えられます。でもそれだけなんです。例え様々な幸運が巡り巡ってテレビに出れたとしても、中身が薄かったりしたらすぐに消費者に飽きられて終わってしまう。それは「売れている」状態だとは到底言えないと思います。むしろ一番不幸な図かもしれません。
そうならない為にも「あなたの出演する作品がみたい」と思ってくれる「ファン」をいかに積み重ねていけるかというのが、この業界においても勝ち残っていく為の大きなカギであると思います。
そして「あなたの出演する作品がみたい」と思ってくれる「ファン」が多ければ箱側にとっては、この場合はテレビと置き換えてもいいかもしれません、とても使いやすいタレントですよね。そのタレントを使えば「ファン」の方がついてきてくれるのですから、積極的に採用したいです。
ですので、結論としては「テレビに出れば売れる」のではなく「売れている(多くのファンに支えられている)からテレビに出れる」と考えた方がこの世界で活躍するには有効でありそうな気がしてきます。
以前はあちゅう氏がブログかTwitterで
「ライターは納品したら終わりではなく、その記事が公開されたらシェアやツイートをしてPV数をあげる努力まで求められている」
という主旨のことを言っていましたが、"その場所"の集客力をTakeしようとするだけの意識ではなく、Giveする意識、せめて努力しようという姿勢はどんな業界でも共通なのではないでしょうか。
(元記事を探したけど見つからなかったので発言内容はうろ覚え)
この意識がとても大事ですよね。言い換えてみれば・・・
「芸人はネタを作ったら終わりではなく、そのライブ・番組が公開されたらシェアやツイートをして来客数を上げる努力まで求められている」
という事なんだと思います。
最近、タレントの垣根が液状化して、様々な業界の人がタレントとして活躍しています。モデル、弁護士、作家、塾講師、編集者、そのどのジャンルにも人気タレントがいます。その共通項として「多くのファン」がいるということが挙げられると思います。
発信する、ということが個人の手に行き渡った今、「良いものを作る」だけでは売れず、「それを消費者にどう伝え」、「どう顧客になってもらうか」の仕掛けを考える必要があります。一億総プロデューサー時代とはこのことだと本当に思います。
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