面白いと思ってもらう為には伝え方を考えることが必要。
最近、見た面白い記事でこんなものがあります。
上記の記事は結構バズっていたのでご覧になられた方も少なくないと思います。元フェンシング選手で現在はフェンシング協会の副会長として活躍されている太田雄貴さんのテレビでのコメントがまとめられていたものです。バズの起点となったテレビでのコメントは以下の通りなんですが…。
フェンシングの大会を体育館で入場料1000円で全く集客できなかったけど、入場料を5000円にして劇場で開催したら満席になった。
これ何か大きなヒントが隠されていそうです。
僕の話を少し挟みます。
「タイタンの学校」のプロジェクトにジョインしたばかりの時、タイタン関係者の色んな人に「この学校のコンセプトってなんなんですかね?」って話を取材しました。多くの方にお話を伺えた結果、いくつか重要なエッセンスを見つけ出すことが出来ました。その中の一つが・・・。
「そいつが面白いと感じたんだから面白いというのは間違ってない。”伝え方”がうまくないだけだ。」
という「太田光さんの言葉」でした。一言一句同じではありませんでしたが、多数の方からこの言葉を聞くこととなり、タイタンの方々はこの言葉を凄く大事にされているな、というのを深く感じたのを覚えています。
僕はここから「タイタンが学校を作る」というプロジェクトを考える上で「面白いと感じる事を探し」「伝え方を学ぶ」という事が基本コンセプトのひとつにある、と自分の中で定義付けしプランニングを進めていくことにしました。
さて、少し話を戻します。
フェンシングの太田さん(同じ苗字笑)のケースは「伝え方一つで全然変わる」という凄く良い例だと思います。
フェンシング自体は1896年からオリンピック競技として採用されるほど(Wikipedia調べ)歴史の古い競技ですし、日本では馴染みの薄いスポーツではありながらも、そのトップレベルで戦う選手の実力はそれは凄いものであることは想像に容易いです。
ただ、フェンシング自体に興味が沸くには中々ハードルが高い。
ではフェンシングの魅力を伝えるためにどうするか、というのを多角的に考えた結果「値段を上げて演出を加えた上でフェンシングを行う」というアクションを起こしたわけです。
①フェンシングのルールを理解するのは大変
②でもフェンシングの長剣を捌き、高度な技術・駆け引きで戦っている姿の迫力やその凄さ、面白さは本物
③じゃあ競技性の部分は一度伏せて、面白い部分だけを特化して表現してみよう
というような思考の変遷があったのではないかな、と推測します。これは非常にアグレッシブなチャレンジであることは一目瞭然。方々からの意見が噴出しそうなチャレンジです。これをやってのけたというだけで本当に凄い。
さあ。結論です。
ここから導き出される仮説は、自分たちの「面白い」を「どんな伝え方」で表現するかという事を考える必要がありそうだということです。
フェンシングの事例を単純にに取り入れるなら「ステージや見せ方を既存の方法だけでなく俯瞰でみて考える」という結論が導き出されそうな気がします。それ以外にもコスチュームや服装などのルックスの作り方や世界観、その他「自分たちの何が面白いのか」そしてそれを「どう伝えて」いくのかを徹底的に分析・検討していく事が必要そうです。
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