タレントを売りだしていく事の難易度

こんにちは。はやしです。
先日(12/9(日))「タイタンの学校の事務局スタッフ」によるチューター相談会を実施させて頂きました。約20名の方にタイタン本社のある阿佐ヶ谷まで足をお運び頂き、一人30分程度と短い時間ではございましたが、お話を聞かせて頂きました。まだまだ未熟な我々にも真摯に話してくださる皆様のお話に勉強させて頂くことが多く、大変参考になりました。お越し頂きました受講生の皆様には改めて深く御礼申し上げます。

さて、そんな中12/12(水)の開講時間中に受講生の一人から声を掛けられましてですね。ざっくりいうと「どんな内容があったのか教えて欲しい」というような話を頂きました。確かにお話した内容の中で「オープンに出来る内容」に関してはオープンにしておいた方が良いのかも、と自分としても感じます。ですので、あくまで「個人的」にお話出来そうなことは書いておこう、という事で、今回は「学校の受講生向けにタイタンの学校チューター相談会で出た内容」の中から一つの話題について筆をとります。

・芸人コースから何名所属できるのか?

開校時より一貫してご案内しているのですが、改めて結論からお伝えしておきます。「採用したい人間が多ければ何名も採るし、一人もいなければ採らない」というのが基本スタンスです。誰が評価するのか、という事についても特に決められておらず、例えばあるマネージャーさんが「どうしてもこの人(ないしはグループ)を売り出したい」みたいな話が出てきた場合には、(所定の手続きを踏まえて、と前提はありながらも)所属への道が開けるということになると思います。

個人的には一人でも多くの受講生が「タイタンの所属」になれることを望んでいます。しかしそれが良い事なのか悪い事なのかは未だ整理しきれていません。しかしながら「ビジネス」という観点で考えた時には学校事務局としては「学校から活躍するタレントを輩出する」という事以上に宣伝効果が高いものはありません。ですので、その可能性を少しでも上げるためにも「母数は多い方がいい」というのが僕個人の見解(及び望み)です。

少し話は変わりまして。
タイタンの学校内で企画の授業を担当頂いている美濃部先生曰く「運は「人」についてくる」としています。僕個人もとても「共感」しているメッセージです。僕も以前以下のエントリにてファンを作ることの重要性について記述しています。もしお時間御座いましたら改めてこちらもお読み頂けたら幸いなのですが…。

僕はもう一つ「運を掴むためには打席にたくさん入らないとダメ」というのを感じています。やはり美濃部先生の授業の中で紹介があった師匠の秋元康先生のストーリーで「とにかくとんでもない数の企画をこなす中で天文学的なビッグヒットを産み出している」といったような内容の話がありましたが、深く納得した覚えがあります。

話はここで戻ります。
「タイタンの学校から活躍できるタレントを輩出するために」どうするべきかというのを僕も日々考えています。そんな中で先人に学べということで以下のエントリを拝読しました。

まとめサイト系の記事なのでどこまで事実かという話は一旦置いといて。吉本さんの養成所「NSC」に通っていらっしゃった方がその内情について話している記事になります。ちょっと順不同ですが、記事の一部を抜粋して紹介します。

61: 名無しさん@おーぷん 2015/09/08(火)18:07:05 ID:Nlz
NSCの同期って大阪だけで何人くらいいたの?
63: 名無しさん@おーぷん 2015/09/08(火)18:07:52 ID:CAB
>>61
俺らの時は200人くらいかな?
9: 名無しさん@おーぷん 2015/09/08(火)16:31:09 ID:CDt
その時の同期で今有名になってるのいる??
10: 名無しさん@おーぷん 2015/09/08(火)16:33:37 ID:CAB
>>9
同期で有名になったのは麒麟、アジアン、ソラシドだよ
66: 名無しさん@おーぷん 2015/09/08(火)18:11:07 ID:Nlz
200人いて世に出るのは2、3組か
テレビ出てるだけでエリート中のエリートやな

ということで。吉本さんの養成所「NSC」でさえ「200人抱えて売れるのは数組」ということです。コンビやトリオで活動していく人も少なくないでしょうから、100組強のタレントがそのトップを目指して約2組、つまり確率にして「2%以下しか成功できない」わけです。

確率にすると「運」のような曖昧なものに捉えられてしまう可能性もあるので言葉を変えます。「センスやフィジカル(身体能力)、営業力、人間性などの総合力が芸人(タレント)を目指している人間の中で上位2%に入らないとならない」ということを意味していると思います。これは芸人コースの人は強く意識しなければならない数字だと思います。もう一度よくよく考えるべき内容です。

「タイタンの学校」はそのコンセプトからスタッフが目の届く人数で育成を行っていく、というものが含まれています。何せ芸人コースの定員は驚きの30名。NSCさんの約1/7しかいないワケです。つまり「門を叩いてくる人の数」で争ったってどうやったって勝てません、というかそもそもNSCさんとはスタンスの違うコンセプトで独自性を出そうとしています。

そうなってくると「どこの母数」をあげるかということにフォーカスは当たるような気がします。単純に少人数であることを武器に一人一人の質を高める事で、より上位レイヤーの母数を上げていく事を目指す、つまり「所属(のレベルまで来る芸人、タレント)を増やす」というのが一番わかりやすい目標だということで設定しています。で、一人でも多くの人をタイタン所属にしていきたい、という冒頭の結論に繋がるわけです。

というわけで。色々書きましたが、僕達としては一人でも多くの人を勝負の土台に乗せたいと心から願っているわけですから、勝ち残っていく気持ち、力を(1期生で言うと残り2か月強で)見せつけて欲しいです。1期生のメンバーの活躍を心から期待しています。


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