東京コミコン2018で感じた事。

ちょっと近況報告含め。

11/30~12/2までの3日間は東京コミコンなるイベントのとある企業さんのブースの運営チームにジョインしてきました。今までお付き合いのあるクライアントさんではなかったんですが、コンパニオンスタッフの手配や、ブースコントロールが出来るディレクターの手配に困っていたようで泣きつかれるような感じでチームにジョインしました。

これまで私はアメリカントイ、アメコミにあまり縁がなかったんです。何せ、イベントが終わるまでスタン・リースタンリー・キューブリックの違いすら把握できてなくて赤っ恥をかくという頓珍ぶりを発揮してしまうレベル。・・・お恥ずかしい(笑)

それでも当日の会場の熱気には素晴らしいものを感じました。こんな私でも知ってるような展示物があったり、ステージには映画の大スター達が登壇して、その度にファンが歓声を上げる、そんなシーンの連続で常に会場は満員熱狂状態を維持していて感心しきりのイベントでした。様々な声も上がっているようですが、今回は私が良かったと感じたポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

・クリエイターとファンの距離が近い

クリエイターとファンの距離が近いことがこれほどまでに優位なのかという事をとにかく感じたイベントでした。マスメディア全盛の時代はクリエイターはファンとの距離を取るべき的な空気感すら感じる事がありましたが、これは時代にあまりあってませんね。「クリエイターの息吹をどれだけ感じる事が出来るか」がファンコミュニティを作る、維持する為の重要な要素であることを改めて思い知らされました。

・イベントが有料であることの意味

東京コミコンは入場料が約3,000円(日によって異なる)します。これを安いと取るか高いと取るかはとりあえず置いといて。このコンテンツに対し「お金を払ってもいい」と思える顧客をセグメントして集めているという一定の効果を発揮していると思います。これが無料のイベントだったら私みたいに「なんだかよくわからないけど話題だし行ってみるか」というお客様の数が増え、本当に好きな人にコンテンツが行き渡らない可能性が高くなります。(今回、私は仕事で行ってるのでちょっと違うんですけど。)勿論それが必要、というイベントもあると思うので一概に多種多様な顧客の集客を否定しているわけではないのですが、このようなファンの方の熱気を中心に構成するイベントでは「一定の目的を持った集団を作り上げることで熱気を増す」ことが出来るように思えます。「廻りの誰もが自分が好きなものが好きな空間」って居心地いいに決まってるじゃないですか。そうした意味で「有料」であることは重要なポイントであると感じます。

更に、ただお金を徴収するのではなく「お金を払った以上の満足感を得られる」という構成要素を持つと尚良いですよね。このイベントがそうであったかどうかは人によるとは思うんですが、僕は個人的に多種多様な「展示物」「ステージ」、会場限定の「特別な物販」に参加できるという事を考えたら3,000円って安いのかもな…と個人的には感じました。

・ファンと企業の距離感すらも近い

僕が目にした光景として所謂一般のコスプレイヤーの人が企業ブースと一体化していた・・・。ちょっとこれだと伝わらないですよね。もう少し具体的に言うと、例えばスパイダーマンのコスプレをしている一般のコスプレイヤーの方が、企業ブースのスパイダーマンのコーナーで普通に撮影会をやったり、何なら企業ブースの盛り上げや宣伝、販促を手伝ったりしていました。

これって他のイベントでも今の時代そうなんでしょうか?

従来の日本のイベントではプロ(企業)のブースに一般の方が入ってくるのはあまり好まれない傾向にあったように個人としては感じています。

しかしこのイベントではファンの方と企業の垣根がいい意味で低く、みんなでみんなが好きなものを盛り上げていこう、という熱意を感じました。これって地味に凄い事だと思うんですよね。

・ということで。

他にもいくつか感じたことはあるのですが、全体通して素晴らしいイベントだったな、と感じました。それはイベントそれ自体だけでなく「イベントに参加し一緒になって作り上げているお客様が素晴らしい」という点も含めです。その「お客様も含めてイベント」という考え方に立てると良いものが作れるのかもしれません。私が携わっているTCG関係のお仕事にもフィードバックしたいところです。

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