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【平成29年を振り返って】

平成29年があと数時間で終わろうとしています。
また30年間続いた平成も、残り数ヶ月で
終わりを迎えます。
30年前はまだ小学生だった私も、
今や大人と呼ばれる年齢になりました。
皆さんにとってこの平成という年代は
どのような時間だったでしょうか。

 私の30年はまさに少女から大人への転換期でした。
学生時代は自分磨きとファッションに明け暮れた
時間を過ごしていたことを懐かしく振り返ります。
アパレル商社へ就職し、その後ジュエリーの世界へ
足を踏み入れることになりましたが、
常にファッションとジュエリーの世界の中で
生きていました。

本物を見るように指導され続けたのはこの頃からです。
当時は「時間を無駄にしてしまった」と
悔し涙を流したことも、
その寄り道があったからこその今があるのだと
心穏やかに感じます。

 当時、ファッション=いかに個性を打ち出すか、
という認識でおりましたが、数多くの上質な美に
触れる機会がある中で、果たしてそうなのだろうか、
と考えるようになりました。
ファッションを英訳するとThe fasion=流行。
そのように考えていたのがおそらく37〜38歳の頃までです。

 しかしこの数年間、殊に世界のグローバル化と
多様化、情報化が目まぐるしく進む中で
私の認識は変わりつつあります。
情報過多で価格競争に巻き込まれがちな時代の中で、
「本当の美しさ・本物の美」を追求し伝える
使命を担いたい、そのように考えるようになりました。

 Fasionには複数の和訳があります。
『A fasion=流儀』
個性の表現には様々な手法がありますが、
私は本物を追求し心を醸成するためのファッションを、
今後情報としてお伝えしていきたいと臨んでおります。

 購読している雑誌に建築家・安藤忠雄さんの言葉を見つけました。
「建築とともに生きていく希望、その希望を強く感じる建築を作らなくてはならない。
それには美が必要です。
人は美しいと思えるものに希望を見いだすのです。」

 HAYASEは来年3月で開店1周年を迎えます。
まだダイアモンド原石のような小さな存在ですが、
皆さまに美と希望と輝きを提供できる存在でありたい、
そのように願っております。

黒澤由希

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