世界一危険な木はりんごに似ている🌈
「木の下に立つだけで天国へ行ける」と言われている世界一危険な木『マンチニール』。
マンチニールに実った実は、りんごに似ていることから、「小さな死のりんご」と呼ばれており、間違って食べてしまうと死の危険がある恐ろしい果実なんです。
童話『白雪姫』に出てくる毒りんごは、このマンチニールの実がモデルになっているとも言われています。
もし、間違えて実を食べてしまったら、どうなるのでしょうか?
最初は、心地の良い甘さを感じます。
そこから、出血、ショック、バクテリアによる重複感染を伴う胃腸炎を引き起こし、最終的に、浮腫によって気道が圧迫されてしまいます。
喉が腫れすぎて、ほとんど固形物を飲み込むことができなくなってしまうそうです。
そんなマンチニール、原産国はアメリカ。
北アメリカ南部から南アメリカ北部を中心に自生しており、高さ15メートルにまで成長します。
毒性があるのは、果実だけではありません。
雨が降り、木の幹から溶け出した樹液は、触れるだけで皮膚を破壊します。
マンチニールは、「触れてもいけないぐらい世界一危険な樹木」として、ギネスブックにも登録されているんです。
この毒性を活かして、昔の原住民は、マンチニールの樹液を矢に塗り、毒矢を作っていたそうです。
この毒矢で、獲物を捕らえていたんだとか。
また、マンチニールの木は、住居などの建材としても使われていました。
触るだけでも危険なマンチニールの木を、一体、どのように使っていたのでしょうか?
建材として利用するために、木を切り倒した後、樹液が完全に乾ききるまで太陽の下で乾燥させて、毒を抜いていたそうです。
切り倒す作業も命懸けだったはずですが、マンチニールの木は、その後、何世紀にも渡って使用されていたらしいんです。
樹皮から天然ゴムを作ることも可能だったそうで、その汎用性の高い性質が重宝されていたのかもしれません。
他にも、樹液は、解毒薬として湿布を作るのに利用されたり、乾燥させた果実は、利尿薬として利用されたりしていたそうです。
現在では、人が近づかないよう、厳重に管理されています。
これから研究が見直され、何らかの治療薬になるかもしれませんね😌
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