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日本の花火の起源は弔うためにつくられた打ち上げ花火🌈

花火の起源は、紀元前の中国。

まず、中国で薬をつくる『錬丹術師』によって、火薬が発明されました。

その後、軍事技術者の手に渡り、武器に使用され、南宋時代(1127年~1279年)には、爆竹などの花火がすでに市場に出回っていたと言われています。

爆竹は、その音に魔よけの効果があるとされ、竹筒に詰めて点火するという方法で考案されました。

その後、火薬は、国境を越え、様々な国へ伝播していきます。

中世(4世紀末~16世紀末)には、イタリアやイギリスなど、ヨーロッパ諸国で観賞用の花火がつくられるようになり、祝祭日のほか、王家の結婚式・即位式・誕生会などで、花火が打ち上げられていました。

1776年、アメリカが独立を宣言した翌年には、独立1周年を記念して、巨大な花火が打ち上げられています。

しかし、当時は、現代のような色鮮やかな打ち上げ花火ではなく、シンプルなもの。

色のついた打ち上げ花火がつくられるようになったのは、1830年代に入ってからです。

イタリア人が、金属と火薬を組み合わせてつくったのが始まりとされています。


一方、日本では、1733年に隅田川で行われた『水神祭』が、打ち上げ花火の発祥と言われています。

当時、関西や江戸では、飢饉(ききん)や疫病の流行によって、多くの死者が出ていました。

その慰霊や悪疫退散のために催されたのが、水神祭。

彼らを弔うためにつくられたのが、打ち上げ花火です。

その後、掛け声としても知られる『玉屋』『鍵屋』を筆頭に、花火師たちが多数出現。

競い合うように、花火が打ち上げられました。

ちなみに、『玉屋』と『鍵屋』は、業者の名前。

最初に鍵屋ができ、その150年後に、鍵屋の万事を取り仕切っていた玉屋が独立。その後、この二つの業者の名前が花火の掛け声に使われるようになりました。


諸説ありますが、日本で花火を最初に見た人物は『徳川家康』ではないかと言われています。

1613年に、イギリスから、日本との貿易を開始するために派遣されたのが、『使節』と呼ばれる人たち。

駿府政治録には、

「使節のジョン・セーリスは、駿河城の城内にて徳川家康たちに花火を披露した」

という記録が残されています。


花火は、その後、華やかなものを好む江戸の庶民にも受け入れられ、打ち上げ花火が川開きの定番行事として根付いていきました。

また、日本の蒸し暑い気候が、「夜風にあたりながら、花火を眺める」という夕涼みの文化を生み、花火大会をより根付かせたと言われています。

こうして、日本の打ち上げ花火は、今でも夏の風物詩として多くの人に愛されているんです😌

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