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レーダ技術から偶然生まれた発明品🌈

今では、私たちの生活に必要不可欠な存在である『電子レンジ』。

電子レンジの中に食べ物の入ったタッパーを入れ、スイッチを押すと、その食べ物だけが温まります。

この原理、不思議に思ったことありませんか?

昔から、こういった話がよく出ています。

「電子レンジの仕組みは、宇宙人から教わったもの」

それぐらい、電子レンジがどのように熱を発生させているのか、知られているようで知られていなかったということです。


電子レンジが発明されたのは、第二次世界大戦直後の1946年。

アメリカに住むレーダメーカーの技術者が、レーダ電波を浴びた際、ポケットに入っていたお菓子が溶けてしまったところからヒントを得て、開発に踏み切りました。


物の温度は、構成する分子や原子といった粒子が振動する度合によって決まります。

加熱すると、温度が上昇するのは、粒子の振動が激しくなっているから。

電子レンジは、食品に含まれる粒子である水分子をマイクロ波で振動させ、加熱しています。

水分子に高周波の電界を加えると、お互いが摩擦し合い、熱を発生します。

電界とは、電圧のかかった空間のこと。

ドアノブを触ってバチッと来たことがあると思いますが、

これは、マイナスの電気を帯びたドアノブとプラスの電気を帯びた指先が接触することで、ドアノブと指先のわずかな隙間に電界ができ、電子が飛んで電流が流れるからなんです。


以上が、電子レンジの『誘導加熱』と呼ばれるものです。

要は、マイクロ波のエネルギーが水分子に吸収されているんです。

なので、水分をほとんど含まない根菜類や乾物を加熱すると、発火の危険性が高まりますので、十分注意が必要です。

殻がある卵や栗、膜があるたらこやウインナーも、マイクロ波によって、内側にある水分が膨張して殻や膜に圧力がかかり、破裂する恐れがあります。

マイクロ波は、鉄など、水分を一切含まない物には一切影響がないため、食材や飲み物だけが温まるんです。


アメリカで開発された『電子レンジ』。

現在では、日本の技術力で進歩した調理器具なんです。

この加熱方式は、ヴァイオリンなどの木材の接着や食品の乾燥などにも活用されています。


ボタン一つで簡単に、いろいろな食べ物を温めてくれる『電子レンジ』。

比較的安価な備品で作ることが可能なので、今後も私たちの生活に寄り添い、豊かにしてくれる家電であることは、間違いありません😌

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