映画『スティーブ・ジョブズ1995 ~失われたインタビュー~』パンフレット用原稿​


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【解題】映画のパンフ用に書いたやつ。1995年はアップルにとって最悪の年。ジョブズの復帰直前。ジョブズにとっては、『トイストーリー』がヒットするなど最善の年。新書にした『1995年』でも少し触れるジョブズとゲイツが1995年にウェブをどう考えていたのかの比較などにも触れてます。
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 このドキュメンタリー映画で、ジョブズへのインタビューが行われた1995年とは、どんな年だったのか。その1995年について、主にIT技術の生活への普及程度などを中心に触れていきたい。


 ちなみに筆者は当時、大学4年生で、マック歴2年(大学に入ってしばらくして、発売されたばかりの「Macintosh Color Classic」を入手した)というほやほやのアップル信者だった。そして、この年の夏からバイトでコンピュータ誌で見習い記者を始めていた。つまり、本稿はちょうどプロと素人の間くらいにいた人の目から見た1995年のITレポートである。

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