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バイトできない人間向いてない in 2023

仕事ができない。バイトすらままならない。
つい先日大学生になってすぐ始めた、和食屋のバイトを辞めた。ほぼ飛んだに等しい。4、5ヶ月働いていたが、仕事が全然覚えられなかった。バイトがある日は、朝から憂鬱でそれまでの時間ずっと緊張しているし、ない日だって「あと何日でバイト、、」という「もういくつ寝るとお正月」の気分最悪verカウントダウンをしていた。これはいよいよ厳しいと思い、やめる1週間前くらいからYouTubeで「バイト 辞めたい」と検索しまくって、背中を押してくれる動画だけ見ることで精一杯自分を正当化した。本当に迷惑をかけたと思うし、やっぱりちょっと反省している。が!本当に無理ならマジでさっさと辞めたほうがいい。大切な日常を労働時間外まで侵食するようなバイトはもはやバイトの域を超えている。さようなら!

しかしお金がない大学生なので、バイトを辞めた状態で生きていくことはできない、すぐに新しいバイトを探した。今度は怒涛に忙しくなさそうなところにしようと思い、歩いていてたまたま求人を見つけた小さな居酒屋を選んだ。自分で電話をけて、面接に行った。(そもそも、電話という行為が嫌すぎる。かけるのに2日かかった。)正直、私の面接の印象はめちゃくちゃ良かったと思う。誠実そうだし、受け答えもしっかりしているし、返事も体育会系出身にしか出せない音圧の良い声をしているはずだ。普段はミミズの這ったような字でよく友達に読めないと怒られるが、履歴書となれば等間隔で並んだフラミンゴのような綺麗な字で書くことができる。自慢じゃないが(自慢じゃないが)こういう場での初対面では、なんか人当たりも良さそうかつできそうに見られることが多い。

そして次の出勤から、自分で上げに上げたハードルを華麗に壊していく。

お店の説明を先輩がしている。大事な話をしているのは十分わかっているのだが、耳から脳に通っていかない。返事だけはいいが、驚くべきことに全く理解できていないのだ。聞こえてはいるのに、意味として入ってこない。そこで聞き返したりすればまだ救いようがあるというものだが、「できそうなやつ」の像をこの時点で壊すのが怖すぎて、「できるやつ」に擬態してしまう。恐ろしい人間だ。こんな奴と一緒に働きたくなさすぎる!!!!ボロがで始めるのはこの後からで、実践、応用とステップアップしていくにつれてどんどん私はテンパり、動けなくなる。次に何をしなければならないのか、優先順位をことごとく間違える。空気を察知するのだけ無駄に得意な私は、相手が徐々にイライラしていくのが手に取るようにわかる。それにもっと焦る。頭も体も動かない。気がつけば「できないやつ」認定されている。いろいろなことを一度に言われても覚えていられない。その場ではまたお得意の返事だけするが、後から「あれどうなった?」となり、「すみません、、」となる。そしてさらに私のよくないところだが、その一つ一つのミスにしっかり落ち込んでしまう。こういうやつは底抜けに明るいことでギリ許せたりもするのだろうが、なにぶん私は暗すぎる。

この前とか落ち込みすぎて、まあそれ以外にも色々うまくいかないことが重なって、バイト終わりに大号泣しながら自転車に乗って帰った。私とすれ違った人、みんな怖かったと思う。家に着いてからもすぐに部屋に戻る気になれなくて、近くの木の下に寝転がった。自分の泣いている声が聞こえないように、ヘッドホンをノイズキャンセリングモードにした。自分の嗚咽はこれ以上ないほど完璧にノイズだった。こんなことすらスッと乗り越えられないのはちょっとおかしい。人間、難しすぎる!!!向いてなさすぎる!!!一周目すぎる!!!!

バイト行きたくない人、大やらかしした人、飛んだ人、それでも頑張って行った人、みんな本当お疲れ!!!私以外はみんな仕事できるんだろうな〜とか思っちゃうけど世界には私のように人間一周目の可愛いダメな人もいるはず。(信じたい)できないことはできないが、せめて愚直に生きたい


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