夢日記201905
20190531
転職をすることになった。
新しい職場のスタッフは、高校時代の友人ばかりだ。
久しぶりに合うので私はお土産を持って出かけ、お昼休みにみんなの集まる大きなテーブルに出して見せた。
それは箱に入った、たくさんの丸い紙のボールで、色とりどりのまだらなパステルカラーに染められている。
それをほどいて開くと、お雛様や鯉のぼりなど、日本の季節ごとに飾られる和紙でできた置物に変化するのだ。
その置物を、もっとほどいて行くと、ただの四角い和紙の重なりに戻ってしまう。
みんなで面白がってボールを開き、テーブルの上は雛人形や兜や、小さな紙の置物でいっぱいになった。
みんながスマホで撮影をしていると、友人の一人がカメラを持ち出し、みんなにこっちを向いてと声をかけた。
彼女のカメラには大きめのスクリーンが取り付けられていて、その画面には大きな花火が打ち上げられ、それを見上げて歓声を上げる人たちの動画が映っている。
その動画を見て、私達も一緒に目を見開き、歓声を上げた。
その瞬間にシャッターを切る彼女を見ながら、私は、ナルホド面白い機能だと感心していた。
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20190513 令和元年
白っぽい灰色の四角い部屋の中にいる。
壁には小さい窓が一つ、四角くうがたれている。
窓の向こうも、灰色の海と空だ。
私は寒くて眠くて横になりたかった。
丁度良い事に、床に一組の布団が用意されていたので、それを敷いて中にもぐり込んだ。
布団に寝てしばらくしたところ、頭上からピルピリと鳥のさえずりが聞こえてきた。見上げると、天井の梁に小さな白い鳥が止まっている。
ああ、きれいな声だなぁと、眠ったまま聞き入っていると、突然バタバタと翼を激しく叩きつける音がし、小鳥がけたたましく騒ぎだした。
何だろうと起き上がって見ると、あの小鳥を黒い大きなカラスが襲っていた。羽毛と血が空中に飛び散っていた。
その周りを、波打った髪を持つ青い男の顔が二つ、カラスを止めようと体当たりしながら飛んでいた。
私がびっくりしながらそれを見ていると、私に気づいた二つの男の顔は、さっと飛び退って壁の装飾に収まり、素知らぬ顔をした。
小鳥はカラスにすっかり食べられてしまった。
壁の男の一つが、お前が窓を閉めなかったせいだ、と私を責めた。
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