夢日記202002
20200215
ある男性の話を聞いている。
お隣の大きな国に滞在していた時のお話。
ある晴れた日、だだっ広い、冬枯れの公園のベンチに座っていたら、地元の親子が玩具を持ち込んで遊んでいた。
その玩具は父親のお手製らしく、木の板を虎の形に切り出して彩色したもので、上下左右、両側面にキャスターが取り付けられ、頭の方にくくりつけられたロープを男の子が握り、公園内を引っ張って遊んでいる。
あまり上手ではない雑な作りだが、倒れてもひっくり返っても、キャスターのおかげで子供の遊びが妨げられることはない。
微笑ましく眺めていると、その男の子がこっちに向かって走ってきた。
すると、木の板の虎が、突然本物の猛虎になり、自分に焦点を見定めて突っ走ってくるではないか。
彼は慌ててベンチの上に飛び上がった。
男の子は木の虎を引っ張ったまま、彼の前を素通りした。
それは、やはり木の板に描かれた虎だった。
恰幅の良い父親が、ニコニコと彼の方を見ていた。
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