夢日記201904

20190430 平成の終わりの日

日の暮れた雪道を、一人とぼとぼと歩いている。

はらはらと舞い落ちる粉雪に、もっと大きな灰色のものが入り混じっていることに気づいた。
それは数を増し、路上の白い雪の上に降り積もった。

長さ3~4cmの小魚だった。
イワシか何かの稚魚だろうか?

あちこちに散らばっている小さな魚は、あっという間に凍りついて動かなくなった。

私は数匹を掌に載せて、これは食べられるものだろうかと考えている。

道の端に積み上げられた、雪の山を見ると、もっと大きな魚が埋まっていて、鮮やかな色の尾びれが飛び出している。

引っ張り出して見ると、ピンクや水色のだんだら模様が鮮やかな、30cmほどの魚だった。

周りを見ると、他にも黒くて長ひょろい深海魚など、大型の魚も雪に埋もれていた。

私が、雪の中から引っ張り出した沢山の魚を雪の上に並べていると、いつの間にか周囲に人だかりができていて、みんな盛んにスマホでその魚たちを撮影していた。


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20190421

どんよりとした寒空の下、高いフェンスの向こうで公開処刑が行われている。

刀で首を斬り落とすという古風なやり方だ。

若い女性が小さなカメラでその様子を録画していた。
長いウェーブした髪をなびかせ、ロングスカートをはいた、ごく普通の女性だ。

切断された頭部が目の前に転がっている。

この様子を広く世間に知らしめたいと考えている彼女の表情には、深刻さも真剣さも見受けられず、きわめて淡々としている。

寒いので、彼女は路上に駐車しているタクシーの後部座席に乗り込んだ。
中東風の容貌の髭面の運転手は、どこに行くわけでもない暖を取るだけの彼女の挙動を気にする様子もない。

しばらくすると、男が一人やってきて、タクシーの助手席のドアを開けた。
ドライバーが無言で振り返ると、後ろの彼女に目で合図した。

彼女もまた無言で頷き、ドアを開けて外に出た。

ドライバーのヘッドレストの後ろに、彼のプロフィールが貼られている。
好きな言葉は「彼方」と書かれていた。


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