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2017年に看護大学を卒業後、最初はがん緩和ケア病棟に勤めました。

この病棟は、化学療法や放射線療法、免疫療法などの治療目的で入院される患者さんだけではなく、がん救急や終末ケアを必要とする患者さんも受け入れているので(どの患者さんが、というのは、コンサルタントやベッドマネージャさんたちが決定しています)、結構臨機応変に対応しなくてはならないの。

病棟は全部で37ベッド

18ベッドと19ベッドの2つのセクションに分かれており、1つのセクションに看護師2人、介護士2人のみがつくという超人手不足&強引マネジメント(法律的にもアウトなんだろうけどね)。担当医師は、コンサルタント数名とF1、F2と言われる新米医師たち数名でチームを組んでいるのですが、新米医師たちは半年に一度くらいで入れ替えがあるので、下手すると名前も知らぬままいつの間にかいなくなってたということも。

シフトは朝番(7-3)、遅番(12-20)、ロングデイ(7-20)、トワイライト(18-0)、夜勤(19:30-7:30)とあります。朝番、遅番は30分の休憩が一回、ロングデイと夜勤は30分の休憩が2回。急変とか対応が難しい患者さんとかが一人でもいると、その短い休憩すらもとれないときも多々あります。まったくもってブラックやね。

シフトは一応希望を出すのだけど、リクエストできるのは週2日までで、後は婦長さんたちが適当に振り分けています。でもねぇ、そのリクエストも必ずとおるとは限らないのよ。更年期を意識するお年頃のわたしにとって夜間はかなりつらいので、これはなんとか外してもらっているのだけど。夜間と土日はいくらか増しになるので、そういうシフトを好んで希望する看護師さんたちもちらほらいるわ。

緩和ケア、終末ケアを受ける患者さんたちは近くの病院内にあるホスピス病棟にも行けるのだけど、このホスピス病棟は14ベッドしかないので。患者さんが希望されても、大体が数日から数か月待ちの状態。自宅で最期をという患者さんたちもいますが、訪問看護師の数が圧倒的に不足していることと、家族が精神的にも肉体的にも無理ということも多く。多くの患者さんたちは自分たちが望むような最期を迎えていない状態ですわね。

先にも触れたように、わたしの勤める病棟は予算の関係でスタッフの数が少ない上に、二人一組で18から19人の患者さんすべてを受け持つというかなり無謀なマネジメントをしているので、短い時間でひとりひとりの患者さんにできるだけのことはしようと努めていますが、やっぱりストレスはたまるのよね。

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ごはんなんか食べれたら「ラッキー♪」みたいなね。

さて、このときショックな出来事がありました。

それはナースたちのクリスマス会のときのことよ。

婦長さんの一人が、准看護師の財布からお金を盗んで飲んでたって聞いちゃったわ。

実際にそれを見ていた看護師の一人が、「あなた今、お金取ったわよね?!」と言って責め始めたら、最初は否定していたけれど観念してお金を返したって。

その後、一度は大きな問題となって人事まで報告がいったんだけど、当人が「酔っていて全然覚えていません」と主張したため不問となって、これまで通り婦長として働いてるの。

別の婦長さんたちは「懲戒免職か降格処分になるべきなのに!」と息巻いていたけど、本当のところはどうだったのか、パーティに参加しなかったわたしにはわからない。でも、そんなことするような人には思えないし。

残念なのは、わたしはこの婦長さんのこと好きだったのよね。一緒に働いているといろいろ学べるし。人を励ますのが上手な人だったし。

でも、こういうことがあったって聞くと意識していても態度が変わってしまう(ギクシャクしてしまう)未熟なわたしです。

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何も知らなかったころに戻りたい。。。


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ヨーコ

人生を最適化してくれるであろうことを体験したり学んだりすることに使わせてもらいます。使い道はnoteに書いて還元していきますね♥