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マンモスサークルの代表を務めて学んだこと

最近しばらくサボってしまっていました。
たまには本の内容だけでなく、これまでの自分の経験について振り返ってみようかと思います。

はじめに

僕は大学時代、中央大学サッカー同好会に所属していました。
部員は総勢100人を超え、50年以上の歴史を持つ中大屈指のサッカーサークルに大学生活、力を注ぎました。

最高学年となった大学3年で、代表を務めることになりました。

これまで組織のリーダーを務めることが多かったのですが、これまでの経験してきたものとは比べものにならないくらい、困難で、うまく行かないことが多く非常に悩みました。
自分の力の無さに何度も落ち込むことがありました。

ですが、他ではなかなか体験できない貴重な経験ができたと思っています。

ある意味会社を経営しているような(ビジネスにおける経営の知識はないですが)感覚で、50年の歴史があるとはいえ、やり方次第ではサークルがなくなってしまうような危機を感じたこともあります。

監督がいないからこそ、自分たちで作らなければいけなく、部活のように強制力がないからこそ、それぞれの主体性が重要であり、その中でも50年続いてきた伝統、強いサッカー同好会を継承しなければいけない。
その使命感のもと自分ができることを全て使い、本気で同好会に向き合いました。

代表である自分のやり方次第で組織を変えていける、作っていけるというのはすごく面白かったです。

この同好会生活で学んだことなどについて振り返っていけたらと思います。

同好会に入ったきっかけ

自分は高校3年間サッカーに打ち込み、引退した後は大学受験に専念しました。
プロサッカー選手になるわけでもなく、受験が終了した後は今後自分がどうなりたいのか全くわからず春休みなんかは虚無感を感じていました。

やることもなかったので、土日は後輩の部活によく行ってました。

おそらく大学ではバイトをして、高校のコーチでもやるんだろうなと思っていました。
大学が楽しいところだとはその時は全く思ってませんでした(笑)

いざ、大学に行ってみると想像の100倍陽キャラな人たちが新歓をしていました。

最初は中大がこんなにサークルが盛んだとは知らず、びっくりしました。
(おそらく田舎だし、サークルしかやることない)

そしてたまたまサッカー同好会とフースバルに新歓をしてもらいました。
サッカーのレベルも想像していたサークルのレベルを超えていて、全国大会出場経験者やJ下部出身の人たちもおり、すごく面白そうだと思いました。

最初は西出君とフースバルに入ろうかと思っていました。

ですが、フースバルとサッカー同好会の両方の練習に参加したのですが、同好会の人たち面白いな。楽しそうだなって率直に思いました。

西出君は高校の先輩がいることもありフースバルに入りましたが、自分は最後まで悩みに悩んで同好会が自分に合ってるんじゃないかと直感で選びました。

代表になった理由

1年生の頃は、正直参加の頻度は高くありませんでした。
理由としては、人数が多すぎるがゆえに当事者意識を持てていないということでした。

先輩にも遠慮して、あまり自分を出せずなんとなくボールを蹴るみたいな感じでやっていました。

しかし当時の3年生が引退した後、少しずつ自分も当事者意識を持つようになりました。

りくさん(一個上代表)や、大樹さん(おもろい人)をはじめとして先輩とのコミュニケーションを取ることが増え、少しずつ当事者意識が高くなり、気づいたらサッカーを本気でやり始めていました。

少しずつ周囲の信頼を勝ち取り、1年の最後の方からAチームに混じり始め2年の初めにはスタメンで試合に出るようになりました。

その時くらいからサカ同で日本一になりたい。
フースに勝ちたいと本気で思うようになりました。

1年生の頃はあまり力を入れていなかったとはいえ、当時の3年生がリーグ戦で2部リーグに降格するところを目の当たりにし、どんなに面白くても弱かったらいけない
サークルだけどサッカーには真剣で、強いサークルでありたいと強く思いました。

50年もサカ同が続いてきたのは、面白さだけでなく、サッカーに対して真剣に取り組むという姿勢があったからなんじゃないかと思いました。

決して当時の3年生がサッカーを真剣にやっていなかったということではないです。
でも、当時の自分はもっとオンオフをつけるべきだと感じていました。
フースの練習にも行っていたからこそ、練習の集中力や強度も理解していました。

そんな感じで1年生の終わり頃から、本気で日本一を意識し始めて、2年生の夏の大会では、試合に負けた後同期の高木と胸ぐらを掴み合い、ガチで喧嘩するくらい本気でサッカーに向き合ってました。(笑)
(喧嘩をすることがいいとは思いませんが…笑
単純に高木にいらっときただけかも。) 

ちょうどその頃の2年生の夏に次の代表を選びます。
正直、自分自身やってみたいという気持ちはありました。
サカ同を強くする。日本一にするそんな強い気持ちを持ってました。

ただ、これだけの組織をまとめるのに不安も感じていました。
結局、多数決で代表を決めることになりました。
そこで自分は代表に選んでもらいました。

代表に選ばれた時に「強くて、面白いサッカー同好会を作る」と決めました。

その時は2部リーグに所属ををしており、
このままではいけないと思っていました。

OBの存在

同好会が2部にいてはいけないって思ったのはOBの存在も関係しています。
同好会はOBの方が現役をサポートしてくれています。
1期のサカ同を作った方は現在、80歳手前くらいの年齢だと思いますが、そういった方が合宿に応援に来てくれたり、OBがお金の面でも支援してくれています。
またそこで過去の話を聞き、合宿の内容や、過去の成績を聞き、マガジン杯という全国大会では最多優勝記録を持っている等、同好会が新関東を牽引する立場であったことも知りました。

1年生の時は気づかなかったのですが、幹部になりOBの方とお話をし、時代は違うし、サークルの立ち位置や文化も変わる部分はあるかもしれないけど、強い同好会でありたいと強く思うようになりました。

自分が代表になって取り組んだことと意識したこと

1、メンバーに主体性、当事者意識を持たせること。
人数が多いからこそ、後輩のメンバーは主体性を持ちにくい環境にあると思いました。(自分がそうだったように…)
そのため、まずは全体MTGの機会を増やしました。

上が決めたことをただやらされるのではなく、ミーティングに参加し、みんなで決めることで主体性が高まると考えました。
全体でミーティングを開き、各チームに分けて話し合いをして、みんなで決める。
3年生だけでなく、下級生も積極的に巻き込むことで少しでも主体性を持って欲しい。組織全体の活性化を図りました。
たとえ自分の意見が採用されなくても、みんなで話し合うこと、チームについて考える機会を作ることが後輩にとっても当事者意識を生むという観点ではプラスになると思い実行しました。

また、例年通りですが、さまざまな係を割り当てました。
一人一人が自分の係を責任を持って行う事で、組織は最大化されるし、何より同期のメンバーの行動や責任感が少しずつ変わっていきました。

2、組織化する、仲間を作る

これは1の主体性を持たせるという部分にも繋がりますが、自分1人で100人以上のメンバーをまとめるのは正直難しいです。
一人一人の悩みを聞けるわけじゃないし、全員と関係構築をするのも時間がかかりすぎます。

そこで、自分の分身を作ること、強力な仲間を作ることをしました。

副会長の高木と穐村をはじめとして、自分の考えやビジョンを共有できている仲間を増やし、そういったメンバーにマネジメントを任せていくことです。
主に3年生との会話をする機会を増やし、目指したいサークル像を共有しました。
そして、それぞれ何名かの後輩と飯に行ったり、ラインを作って練習に誘うようにしたり、自分1人でできないことを強力な仲間に任せていきました。

ここでも後輩を巻き込むことを意識し、後輩の幹部のメンバーともMTGをしたり、考えを伝える機会を作り、下級生にも発信していきやすい環境を作ることを意識しました。

結果として3年生はそれぞれのグループでマネジメントに関わっていくので、当事者意識を生むという効果にも繋がったかと思います。

このような形で、とにかくメンバーに対して発信するということをやり続け、組織全体の活性化、ビジョンを共有できる仲間を増やすことに注力しました。

失敗

「強くて面白いサッカー同好会作る」をもとにチームを発足しましたが、自分の発信はサッカーに真剣に取り組むことの要素が強いものになってしまっていました。

試合に負けてヘラヘラしているのを許さなかったし、飲みに行って次の日練習に来ないようなことに関しても強く指摘しました。

強いチームの価値観が違った部分はありますが、自分はこれまでのやり方で日本一を狙うというのは無理だと思っていました。やることやらないで口だけ日本一っていうのはださいし、
サークルかもしれないけど、部活のようにサッカーしたっていいと思うし、オンとオフのメリハリが大きい組織にしたいと思っていました。

ただ、結果として、これまでのサカ同が好きで練習に来ていたメンバーが顔を出さなくなったり、楽しいから顔を出していたようなメンバーも軽い気持ちでは参加しにくくなり、練習の参加人数が減少してしまいました。
兼サーをしているような子たちも少し困惑していたかと思います…

サカ同はもちろんサッカーが好きな人たちが多いです。
でもマネージャーも多いし、サッカーが正直あまり上手くないけど、サークルのことが好き、面白いメンバーも活躍しているサークルです。
自分の要求はそういったメンバーの居場所を奪っていくことになってしまいました。

自分のビジョンに共感し、強力な仲間は増えたものの、反発する人や練習に来なくなる人が増えるなど組織が二極化することになりました。

そういう状態では、サッカーできる人数も集まらないし、サカ同のこれまでの良さであった面白さという部分も半減してしまい、全部が中途半端な状態になってしまいました。

正直練習に人が集まるのは当たり前だと思っていたからこそ、もしこのままバラバラになったらサカ同が無くなってしまうのではないかと本気で思いました。
また、省略しますが、自分のやり方に対して先輩からも非難を受けることも重なり精神的にも正直参ってしまいました。(もう少しいいやり方があったと反省しています。)
正義のつもりでいたものの、なかなか思うように進まず、悪者のような扱いを受けた感覚もありました。

そこで自分のマネジメントについて見直したり、本を読んだり、いろいろな話を聞きました。

成功循環サイクル〜関係の質の大切さ〜

他のサークルの代表との交流も積極的に取り、悩みなどを共有していました。
そこでクリアソンという学生を支援する団体が主催するマネジメントのセミナーにみんなで参加しました。

そこでマサチューセッツ大学のダニエルキム教授が提唱する成功循環サイクルについて学びます。

組織の成功循環モデルでは、成功や成果といった組織としての結果の質を高めるためには、組織に所属するメンバー相互の関係の質をまず高めるべきだというものです。

組織の関係性の質が高まると、個人の思考の質や行動の質もよい方向に変化して、結果の質の向上につながり、さらに良い結果が出ると、メンバーの相互信頼が深まり、さらに関係の質が向上していく。
たとえ、結果がうまく出なくても、次どうしようかを考えて行動していくことができます。
これがグッドサイクルです。

反対にバッドサイクルは結果だけを追い求め、目先の数字を何とか向上させようとするところから始まります。

しかし思うように成果が上がらず、結果の質が低下すると、組織に対立が生じ、メンバーへの文句が出るなど関係の質が悪化します。
関係の質が悪化すると、当然、メンバーは面白いとは感じなくなるし、自ら考えることがなくなり思考の質が低下。
自発的・積極的に行動しなくなり、行動の質も低下し、結果の質の低下を招いてしまいます。

結果が出てうまくいっているように見えても、あくまでメンバーの関係性を繋いでくれているものは結果であり、結果が出なくなると崩れてしまう可能性がある状態です。

○関係の質→思考の質→行動の質→結果の質
✖︎結果の質→関係の質→思考の質→行動の質

まさにサカ同の現状そのものでした。
自分が勝つこと、強くなることを急いでしまい、メンバーの関係性や気持ちを置き去りしてしまっており、チーム発足時、優勝した時はチーム状態がいいように思えましたが、いざうまくいかなくなり、試合に負けてしまった時は色々なメンバーから文句が出て、練習の参加率が下がる。
結果に左右されるチームで、本質的にメンバーの関係性はいい状態ではなかっです。

このままでは組織は縮小し、結果も出せず面白さも失い、サカ同が無くなってしまうのではないかと本気で思いました。

そこで、結果の質の追求ではなく、関係の質を向上させていくことをテーマにしました。
(決して結果を求めないということではなく、結果のために関係の質からアプローチしていきました。)

そういった視点で考えた時に、新しい視界が広がりました。
それはサークルのイベントです。

これまではただの遊び、サッカーには関係のないけど、シンプルに楽しいもの!って考えていました。
しかし、当時の同好会にとってサッカー以外の部分で、みんなが集まり楽しみ純粋にサークルとして楽しめる場は非常に貴重であり、関係の質を高める最高の機会でした。

こういったイベントが定期的にあったのも、ただ遊びたいから誰かが作ったのではなく、何かしらの意図、背景があって誰かが作ったのではないか、無意識でやっていたとしても、ただのイベントとして終わらせるのではなく、関係の質の向上、組織の強化、サッカーに繋がっているという視点で見られるようになりました。

目的と目標の違い

このように高い成果を出すために、関係の質を高めるマネジメントを少しずつ意識していきました。

また、このタイミングで目的と目標はなんなのかを考える機会をいただきました。
もちろんサークル日本一になること!が目標であり、それがサークルをやっている大きな理由なんじゃないかと思っていました。
これまで長らくサッカーをやって来て、とにかく勝つことにこだわって来たし、勝たないといけない、勝つため、日本一になるために活動をしていました。

でも、もしそれで日本一になれなかった場合、残るものはなんでしょうか。
日本一になるために自分たちがいるのであれば、日本一になれなかった自分たちは何なんでしょうか。

そんなことは今まで考えたことはなく、とにかく真剣にサッカーに取り組むことが正義と言う具合にしか考えていませんでした。

プロはお金をもらっているので結果を出すことは強く求められています。
しかし、勝つことだけがサッカー選手の目的でしょうか。

例えば優勝することが目的のチームがあったとします。
勝つことが全てだと教えられ、本気でみんな優勝を目指しています。
しかしエースの選手が、ミスした選手に文句を言いいます。
時には相手選手や味方にも暴力を振るいます。
でもエースの活躍で結果的に優勝をしました。
試合に出ている人は喜んでいるものの、ベンチのメンバーや応援に来てくれている人はあまり喜んでいません。
キャプテンがそのエースに、注意をしました。
しかし、エースは、優勝したんだから文句を言われる必要がないと主張しました。

本当にサッカーをやる目的は勝つためでしょうか。

今後そのチームは、サッカーを通して人を元気にする、笑顔にすることを目的に活動を始めました。
それにより、以前のエースの振る舞いは明確に悪となります。
結果として、フェアプレーで全力でプレーし優勝します。
ベンチメンバーも喜び、応援してくれる人も増え、優勝することでチーム、応援してくれる人など多くのひとが笑顔になりました。

サッカー選手であっても、人に夢を与えることや、地元を盛り上げる、サッカーを通して世界を良くするなどの目的を掲げてチーム運営しているところがほとんどだと思います。

これまでのサッカー人生では目的など考えることなく必死にサッカーに向き合って来ました。
当時は目的などを先には考えられていなかったものの、指導者の指導の先には、サッカーを頑張ることで誰かの心を動かしたり、チームメンバーと心を通わせたり、人として成長することを前提にしていたような気がします。挨拶や周りの人への感謝、謙虚な気持ちなどサッカー以外のことも多く学びました。

この時初めて、サッカーをする目的は優勝することではなく、優勝というのは目的を達成するための手段の一つであるのだと認識しました。

では、この大学4年間の貴重な時間を同好会で過ごす我々の意義、目的は何なのか。
確かに勝つことだけが目的なのであれば、同好会でなく、体育会でもいいのではないか…

幹部のメンバーを中心に何度も話し合い、行き着いた先は、
バイトや留学、勉強、体育会に入るなど様々な選択肢がある大学生活の中で同好会で過ごすことを選んだのであれば、全員がこの同好会のことが大好きな状態でありたいし、5年後10年後も会えるような関係でありたいし、勝った時は全員で喜び合い、負けた時は全員で涙を流せるような一体感のあるチームでありたい。でした。

同好会の目的はそこなんだと認識しました。
その目的を叶えるために、関係の質を重視したマネジメントを心がけました。
決して、サッカーで上を目指すことを諦めたわけではありません。
これらの目的を果たすために、日本一を本気で目指す。
日本一を取り、全員で喜び、それまで過程も含め全員の心の中に大切な思い出、人生の糧となって欲しい。

関係の質、目的を考えることで、マネジメントの仕方、声かけの一つなども少しずつ変わっていきました。

自分を理解してもらうには、まず自分が相手を理解する

関係の質を高めるといっても、簡単に関係の質が上がるのであれば苦労はしません。

強い同好会を作りたいと思い、一生懸命やってきたつもりだったけど、なかなか伝わらないメンバーもいたり反発するようなメンバーもいて、自分の考えがうまく伝わらない苦しさを感じていました。
小中高とリーダーを務める機会が比較的多かったので、多少の自信は持っていたし、メンバーがついてきてくれないというところもなんとか巻き込むのは自分の特技だと思っていました。
しかし、これまでのリーダーシップは自分が率先して行動して、盛り上げて、チームで1番頑張るということでも成り立つものであり、
それはおそらく監督や先生がいて、一定の強制力があっだからこそ成り立つものでした。

同好会のようなサークルでは様々なバックグラウンドを持つ人が、様々な想いでサカ同に入っており、就活が優先の人、他サー、バイト、留学が優先の人等貴重な大学生活を大切に過ごしたいと考えている人など多くの人がいます。
だからこそ、これまでの自分のやり方でぶつかっても、離れてしまうか、ついてくるかの2つに分かれるのは今考えると当然だと思います。

そこで、結果を追求する自分のやり方に対して、あまり共感してもらえてないと感じるようなメンバーに対して、積極的に対話をする機会を作るようにしました。

そこで、メンバーと対話をすることをすることで、相手が何を考えているのか、自分のマネジメントに対してどう思うか、どんなサカ同にしたいのかなど本音で話すことを心がけました。

もちろん、そこで話し合って1日で全てが解決するということはありませんでした。
でも、そこで本音で話し合うことで、これまで見えていなかった部分が見えたり、相互の理解を深めることができました。

就活やバイトや留学を頑張りたいやつ、今のやり方には賛同していない人等色々な考えがあったけど、みんな同好会が好きであるということが共通しており、少なからずこの同好会で勝ちたいと思っていることを知りました。

自分がメンバーに対しての配慮が足りていなかったことを痛感しました。

それぞれ練習に参加できる頻度や、持っているスキルは違うけど、同好会が好きという想いは共通している。
そこでメンバーのことを理解し、それぞれ自分の貢献できることを話してくれました。
そこで、自分はメンバーそれぞれの考えを尊重することができるようになりました。
そして、同好会への貢献の仕方がサッカーのプレー面だけでないことを改めて認識しました。
練習に行ける頻度は少ないかもしれないけど、行った時は誰よりも声を出してチームを盛り上げるといってくれたやつ。
サッカーの面ではなく、チーム全体の参加率を上げるために企画を考えてくれるといってくれたやつ。

この対話を通して相手を理解するということができました。
そして自分が相手を理解をし尊重をすることができたことで、少しずつ相手も自分の考えを理解してくれたり、全否定をするのではなく、部分的に理解ができないところを指摘をしてくれたり、お互いにありたい姿を共有することができるようになりました。

おそらく、関係性が悪いもののほとんどは表に出ている一部分しか見えてなく、お互い相手を理解する気もなく悪口を言ったりしていることが多いのではないでしょうか。

相手と真剣に向き合い話をすることで、お互いが誤解であったことに気づくこともあると思うし、表面ではわからなかった背景をしり、お互いに納得ができることもあると思います。

自分のことを理解してもらえないことを嘆き、相手を非難するだけでは状況は前進しません。
何かを変えたいのであれば、まず自分から行動を起こすことが大切であり、自分を理解してもらいたいのであれば、まずは自分が相手を本気で理解しに行く。
そういった行動で相手との信頼を築くことができるのだと学びました。

自分の考えを理解させたいから、相手を理解しに行くのではありません。
相手を本当に理解しに行くことで、初めて理解してもらえるのではないかと思います。

違いを認め合うことの大切さ

対話を通して、メンバーの同好会への想いを知ることができました。
また、それぞれの個性が異なっていることを再認識しました。

先程記載したように、サッカー面を重要視していた自分は、プレー以外で貢献できる選手やマネージャーの居場所を奪っていました。

その結果として、練習の参加人数の低下、組織の二極化を招きました。

しかし、その雰囲気を変えることができたのは自分ではありませんでした。
これまであまり参加できてなかったメンバーが組織を盛り上げてくれるようになり、遊びを企画してくれたり、後輩を練習に来るように声をかけてくれたりして、少しずつ参加率が高まり同好会としての活気を取り戻していきました。

自分1人では100人をまとめることはできないし、そもそもサッカーすらできないと痛感しました。

自分の役割は自分が頑張ることではなく、みんなが頑張れる環境を作ることだと認識しました。
そしてあとは、組織がブレないように同好会として目指したい姿を大きく掲げることなんだと思いました。

それぞれが違いを否定するのではなく、違いを認め合い、できない部分を補い合うことで組織は最大化される。
自分1人が100頑張るのではなく、100人が10頑張れば1000になります。

人には必ず違いがあります。
でもその違いは優劣ではなく、個性だと思います。
そういった個性を潰すのではなく、引き出し、融合することで組織が持つ力は100にも1000にもどんどん大きくなると思います。

結果

夏のマガジン杯でも結果を出せなかった51期には
最後のリーグ戦昇格しか、残されていませんでした。

正直、自信があったからこそ思うように結果が出せず本当に悔しかったです。
僕のマネジメントが悪かった部分も間違いなくあります。

ただ、少しずつみんなが本気でサッカーに向き合い始めていたし、最後のリーグ戦昇格は年間の最終目標であったため、チーム全体としてリーグにかける想いは僕だけでなく、チーム全体として高まっていたと感じています。

リーグ戦はAチームしか出られないため、他のメンバーは応援になってしまいますが、チームとして一体感が生まれ始めていました。

ベンチメンバーが自分にできることはないかを考え、横断幕を作ってくれたり、それぞれの応援歌を作ってくれるようになったり、応援をとにかく盛り上げて後輩たちを楽しませてくれたり、それぞれの強みや特徴を最大限に発揮しながら、チームとして同じ方向を向いているという理想のチーム状態になっていました。

結果として、リーグ戦を最終節まで1位で駆け抜け、勝利で1部昇格が決まる状況となりました。

しかし、最終節では、3位のチームに1-2で負け、ずっと求めていたリーグ戦1部昇格を目前で逃しました。
これだけサッカーにこだわり、苦労もしてきたからこそ、絶対に昇格できると信じていました。

ただ、勝負の世界は残酷で一部昇格を果たすことはできませんでした。

自分のマネジメントがもっと良ければ結果は変わっていたのかもしれない。
そんな後悔が今もなお残っています。
結果を出せなかった代というレッテルが本当に悔しくてたまらないです。

ただ、最終節終了後、自分以上に涙を流すメンバーや後輩がいました。
1部昇格という目標は叶えられなかったけれど、
チーム全員が同じ方向を向き、全員で感動を共有出来る一体感のあるチームを作ること、わからないけど、サカ同に入って良かっただったり、かけがえのない瞬間を共有し合うことができたのではないかと思います。
(当時の新歓をした1年生が最高学年で1部昇格を果たしてくれたことは、内心すごく嬉しかったです!)

正直に綺麗事ではなく、結果を出せなかったことは今でも悔しいです。
ただ、踠き、ぶつかりながらみんなで作ったサッカー同好会は、人生において間違いなくかけがえのない思い出であり、今もなお繋がりを持てていることを人生の宝物だと自負しています。

体育会でなく、普通のサークルでもない、サッカー同好会で頑張った4年間は、本当に色々な学びがあり成長させてもらえたと思っています

この貴重な経験を、今の仕事ないしは、今後の人生に活かして生きていけたらと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでくれた方ありがとうございます。

正直自信を失ったり、自分を理解してもらえず挫折したこともありました。
でも同好会を選んで良かったです。

久しぶりの更新になりましたが、また更新できればと思います。

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