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思索

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つれづれ。
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#愛着障害

遠ざけるのではなく受け入れる必要がある

先日、母方の祖父の墓参りに行った。 実に10年ぶりだ。 それだけ長く時間が空いた理由は、元々母方の親戚とは疎遠な事もあるが、単に場所が遠いからというのもある。実家からだとかなり時間がかかるので、なかなか行けない。 しかし、今住んでいるところからは車で四時間程度。スケジュール次第で日帰りも可能な距離だ。 私が生まれる遥か前に死んだため、祖父には会ったことはなく、遺影でしかその顔を知らない。しかし、守護霊を視てもらう機会が何度かあって、その度に告げられる見た目がその祖父だ

見捨てられ不安が執着と支配を生む

親子関係の執着を手放してみて、唐突に気付いた事のメモ。 親子に関する問題に向き合う上で大きなヒントになると思うのでメモしておく。プロとして人の心に関わる人、当事者研究として自分の心と向き合う人、それぞれのなにかのヒントになれば幸い。 * 親子関係は、繰り返すものなのだということに気付いた。 親が過干渉や過保護などで子供の欲求を侵害するとき、親の見捨てられ不安がそこにあるのだ。 人はしばしば、人間関係の中で親子関係の問題を解決しようと他人に親を投影するが、それは親も然り

内なる子供との対話

幼い頃の心の傷は、その後の人生にあらゆる影響を及ぼす。20代半ばでそのことに気付いてから、傷ついた自分を癒すためのあらゆる手法を試してきた。 まず何が傷だったかを知るところから始まり、同じような形の傷に何度も出会いながら、少しずつ新しい経験をすることで、認めたり、手放したり、癒されたりしてきた。そして、まだそれは終わっていない。 「インナーチャイルド」という言葉がある。素直な感情、本音、本来の自分を象徴した子供のイメージであり、ありのままに生きられなかった傷ついた子供の姿

家族との関係が苦しいものだったとしても、人生は自分で変えていける

家族は影響が強いだけの他人。 私は、そういうものだと思い始めている。 家族の情や血縁の繋がりを重視する人からしたら、ドライな考え方に感じられるかもしれない。 けれど、これは家庭環境と向き合って私が出したひとつの答えであり、家族の「軛」から自由になるための希望だとも思っている。 誤解しないで欲しいのではじめに断っておくと、親子の情愛、家族の暖かな絆、そういうものを否定するつもりは全くない。幸せな家族のエピソードは素直に微笑ましいと思うし、子育ても応援したくなる。 でも、

脳の断捨離体験。 HSPのためのアクセスバーズ体験会レポ

頭の中に不要な思い込みやネガティブ感情、溜まってませんか? わたしはめっちゃ溜まってます!!! (知ってるよ!!!!って声聞こえてきそう。笑) ひょんなことから、「アクセスバーズ」という技法を知りました。 アクセスバーズとは、頭にそっと触れるだけで不要な思い込みを消去してくれるという、通称「脳の断捨離」と呼ばれるヒーリングのこと。以下引用します。 もともと、ゼロクロさんのHSPお茶会レポや交流会開催情報を見ていて「参加してみようかな…?(ふるふる)」と考えていたとき

自分と向き合い始めたのは「逃げ」からだった

わたしは「自分と向き合う」ということをよくnoteでも書きますし、今でも続けています。 そのおかげで前向きになることも増えたし、自分の人生の課題を意識することも増えました。やってよかったと思っています。 けれど、最初から前向きな気持ちではじめたわけじゃありませんでした。 むしろ向き合うどころか、目を背けてきたり、逃げた結果が「自分と向き合う」という行為に繋がっているだけ。 ほんとうにただ「逃げ」でした。 ここから書くことは過去のどん底期に考えていたことなので、読んで

言語化できていても、気持ちの整理がついてるとは限らない

辛い経験を言語化するというのは、しんどい。とても労力のいることだ。 そういう理由もあるから、カウンセラーやセラピストはよく「話したくなかったら無理に話さなくていいですよ」と言うのだろう。そして、やはり「話すのが苦しいから」と、話さない選択をする人もいる。 だからこそ「辛い経験を言語化できるようになる」というのはある程度「乗り越えた」指標とされることもあるが、そうではないこともある。 それはたとえば、話し手が「辛い経験を言葉にすること」の負荷に鈍感……もとい、気付いていな

「大人の私」が初めてしゃべった

今朝、わたしの中ですごいことが起きました。 何が起きたかすごくざっくり言うと、新しい自分が出てきました。 * 私はずっと脳内に言葉が溢れてる人間です。 音として聞こえるまでは行かず、言葉が浮かぶというか。でも話しかけてくる人がいるような感覚。自分の中で対話できたりもする。 妄想とか思考促迫とか、とにかく名前はなんでもいいけど、そういう風な感覚がずっとあるんです。「分離しきってない多重人格」みたいな感覚がしっくり来るかも。 そして、そんな私たちの中にはずっと自分を責

自分が本当に欲しかったものに、やっと気が付きました

何をやっても達成感がすぐ消えて、気が付くと焦燥感に苛まれて、つい頑張りすぎてまた疲れて。いつのまにか息苦しくなってしまっていました。 なぜこんな風になってしまうか、その原因に気付きました。私は、自分が本当に欲しいものをわかっていなかったんだな……と。 増えるスキ、たまるモヤモヤnoteを始めたばかりの頃に比べたら、スキの数はかなり増えました。初めは1スキもつかなくて、自分でスキしていたりしたのに、今では50を越えた記事もあるし、コメントももらえているし、ツイッターを始めて

「親子」という名の幻想を手放す

きのうの夜、母から電話がかかってきた。 うつのため、今月は仕事をぜんぶ断ることにした。そのため、再来月はほぼ無収入になる。情けないことに、切り崩せるほどの貯金もないので、親に頭を下げることにした。 この歳で親にお金を無心する罪悪感に心が折れそうになったけど、なんとか重たい身体をひきずり、鈍い指の動きで母にそのことをメールしたのが昼のこと。 そしてその夜、ろくに動かない身体をベッド横たえ旦那の帰りを待っていると突然電話が鳴った。 母の名が書かれた着信画面を見て、「心配し