自殺することを自分に許したら
その日は感情の波に捕まっていた。
春先の、吹き荒れる風に巻き上げられたのか、心の底に溜まった泥が浮上して、私の目を曇らせていた。
これが浄化なのはわかっている。
以前までは蓋をされ、掘り下げなければ見ることができなかったものは、今や蓋が開きっぱなしになり、こちらの状態などおかまいなしに浮上しては現れ、そして消えていく。
私が捕まり、捕まえなければ、流れていくものだとはわかっている。
それでもやはり、長年のクセというのはなかなか抜けず、湧き上がってくる感情を捕まえては、自責