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思索

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つれづれ。
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2019年10月の記事一覧

目に見えない世界のことも言葉にしていく

わたしは、目に見えないものを感じられる。 平たく言えば霊感というやつ。 もともと、ものや人形に気持ちがあるように感じたり、暗闇を過度に恐れたりするような子どもだった。 それについては、ただ平凡で怖がりなだけだと思っていたけれど、十七歳のときに霊感の強い友達の影響で覚醒させられ、そちらの方に繋がりやすくなった。 念のため補足すると、わたしは見えるわけではない。ただ、感じるだけ。何をどう感じるかは長くなるので省くけど、それがいいものか悪いものかの区別はある程度付けられるし

宝物のような言葉たちと、わたしのままで生きる覚悟

最近、壁にぶち当たっています。あと少しで抜けそうな気がするのにずっともがいている感覚があって。でもこれはたぶん必要なもがきで。 壁を突破するエネルギーはまだ足りないけれど、なんとなく正体が見えてきてはいるから、現在地を再確認して自分の背中を押すために、過去に人からもらった「わたしの本質を突いてくれた」と感じた言葉を振り返ります。 以前、こちらの記事で偉人やフィクションのキャラクターの言葉で心の支えにしているものを引用しましたが、今回はわたしに向けて直接誰かが放ってくれた言

とあるオタクデザイナーの本棚 デザイン本からBL漫画、Fateもあるよ #本棚をさらし合おう

こちらの記事はあきらとさんの企画「#本棚をさらし合おう」参加記事となります。 昔から、本が好きでした。胸を張って読書家と言える方ではないですが、読むか読まないかで言えばたぶん、読む方だったんじゃないかなぁと。 物心ついた時から母親に絵本の読み聞かせをねだり、そのまま母親の影響で漫画や小説を読むように。本って、突き詰めればただの紙の束なのに、ページをめくるとそこには別の世界が広がっているような気がして不思議ですよね。 今の住居は賃貸なので、収納スペースの都合上、電子書籍を

自分の人生を誰かに託すことはできない

思えば、書き始めた時の喜びとはなんだったか。 それは、ひとの人生の輝きを知ることだったと思う。 紡ぎ出された言葉に、己を浸し、追体験する。 同じ世界を生きている、まったく異なる道を歩んだ誰かの、絞り出した言葉を飲み込むように読むこと。 それは相手に同化することを通して、己の心を浮かび上がらせる試みだった。同様に書くこともそのための手段でしかなかった。 人とつながり、誰かの人生の断片を、受け取るための手段。見失ってしまった自分自身を探すための手段。 noteで色んな

心中相手を探しているのはわたしの方だった

太宰治が好きだ。 好きと言いつつ「走れメロス」と「人間失格」くらいしかちゃんと読んだことがないんだけど、「人間失格」は生きることが苦しくて仕方なかったわたしに、冒頭の一文から刺さった。 そしてわたしは、小説そのものよりも彼自身に興味を持ったので、その生涯について言及されているものをよく読んだ。 爛れた女性関係、何度も繰り返す自殺未遂、芥川賞への執着、エトセトラ。相容れない自己のギャップ、生きることの所在なさや内に秘めた渇望、どうしようもない死への衝動が手に取るようにわか

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1万歩歩ける靴を揃えたい

わたしは靴に対してのこだわりが強い方だと思う。というか、こだわらざるを得なかった。 足の形が少し厄介なのだ。足幅が狭く、甲が高い。幅が狭い人用の靴は大抵甲が低めに作られているため入らない、甲で探せば幅でアウト。そして極めつけは、かかとが細いので、だいたいの紐がない靴は脱げてしまう。 そんな足なので、パンプスは履きたいけど履けない。冠婚葬祭では、ストラップありを選ぶと脱げなくはなるものの、やっぱり中で擦れて1時間ほどで足が痛くなる。 足に合う靴を色々探してみたんだけど、量