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abcGratsで使用した参加者管理シートを公開します【得点表示は出ません】

こんにちは。東京大学3年(ほんとは2年)・TQC41期の加藤と申します。

先日、私がスタッフとして携わったクイズ大会「abcGrats」が開催され、たくさんの方々にご参加いただきました。本当にありがとうございます。

私は主に得点表示をはじめとしたシステム面を担当したのですが、このnoteでは今回作成・使用した「参加者管理シート」を公開、および使い方を解説します。

参加者管理シートとは

規模の大きなクイズ大会では、多くの場合参加者管理シートが作られます。

これは、大会に参加するたくさんの人のデータを取りまとめるためのものです。たとえば、

  • 参加者のデータを名簿としてまとめる

  • 各参加者のペーパークイズの得点を入力して順位を算出する

  • 各ラウンドの結果を入力して次のラウンドの参加者をリストアップする

といったことを行います。

大会によって形態にも機能にも違いがある(得点表示と一体化していたり)とは思いますが、おおむね上に挙げたような機能が軸になっているはずです。
つまり、「どのラウンドに誰が参加するか」のデータをまとめる参加者管理シートは、得点表示とセットで必要になるわけです。

今回作ったもの

今回私が作ったシートがこちらです。

ダウンロードおよびダウンロードしたファイルの再編集等は自由ですので、今後の大会運営等に役立てていただければ幸いです。
なお、ファイルの再配布はお控えください。

また、このシートのサンプルデータに使用した学校名・氏名は以下のサイトで自動生成したものです。
学生個人情報ジェネレータ
個人情報テストデータジェネレーター

このシートは、参加者管理シートとしての基本的な機能に加え、司会や誘導スタッフが参照して役に立つような見やすいシートを目指して作成しました。

abcなどの48人フォーマットであればそのまま使えますし、他のフォーマットだとしても少し改造すれば便利な参加者管理シートになるはずです。

これ以降仕組みを詳しく説明することはありませんが、このシートはほとんどXLOOKUP関数・FILTER関数・条件付き書式だけで動いているので、この3つが分かれば改造も難しくないと思います。

シートの使い方解説

ここから、参加者管理シートの使い方を1つずつ解説していきます。

エントリー名簿

フォームなどで収集した名前・所属をそのまま左側にコピペしておきましょう。
abcGratsでは名字と名前を別項目として収集しており、得点表示の都合上「表示名」では3文字以下の名前にはスペースが入るようになっています。

エントリー名簿(50音順)

先ほどの名簿を名前の読みに従って50音順で並べ替えたものです。
チケットサイトを利用する場合は別ですが、参加費を当日現金精算とする場合は、受付スタッフが探しやすいように50音順に名前を並べ替えておくと◎です。

「来場」の列のチェックボックスを埋めると、来場者が黄色くなります。
あとはまあ……見ての通りです。
また、これ以降青くなっている列は手入力が必要な場所を示しています。逆に言えばスタッフは青い列以外はいじらないでね、ということです。
関数で処理していたセルを勝手に編集されて破壊されるのは勘弁ですからね。

ペーパー採点

ペーパークイズの成績を入力するシートです。
「No.」の列にエントリーナンバーを入れて名前を確認、点数と連答などを入力します。
abcGratsの同点判定は「前半→連答1→連答2→抽選」でしたが、前半得点を考慮しない場合は上の1行目を書き換えていただければ問題なく動きます。

また、誤って同じ人を2回採点した場合は名前部分が赤くなります。

ペーパー採点結果

本番はこんなに順位判定が必要になることはない。たぶん

先ほどのシートで入力した成績をいったんNo.順に整理するシートです。

成績(ここでは第2連答まで)を入力したうえで同率が発生した場合、順位欄が赤くなり、右側の「順位判定リスト」に該当者が表示されます。
大会の判定基準に従って第3連答以降を確認したり抽選をしたりして上位を決め、「判定」の列に1や2など適当な数を入れましょう(大きい方が上位になります)。

ペーパー順位

ペーパークイズの成績ランキングです。
ここは特に何か入力する必要はありません。

司会資料2R

2Rのラウンド中、司会が参照するためのデータです。
各組参加者の一覧・名前の読みに加え、参加者数(ペーパー受験者数)、1位・2位・48位・49位の成績を参照できます。

2R

こちらは「司会資料」とは違い、誘導スタッフが見ることを想定しています。
参加者の招集後、点呼・整列の際に活用してください。
「勝抜順位」の列に勝ち抜け順位を入れると、次のラウンドに反映されます。

3Rコース分け

2Rを勝ち抜けた20人がコース選択優先順にソートされています。
抽選でコースの実施順が決まったら右上に入力し、その後各参加者の参加コースを入力します。
画像ではNumber10の各コースの頭文字になっていますが、実際は何の文字でも大丈夫です。

3R

「2R」のシートと同様です。司会や誘導スタッフが参照することを想定しています。

Ex-2

脱落式筆記の通過者のエントリーナンバーを入れると名前が表示されます。

SF

SFは少し特殊です。abc準拠の演出では司会の口上に合わせて1人ずつ入場するのに加え、座り順も少し複雑です。
そのため、入場順・座り順両方の表を用意しています。
また、司会がスプシから二つ名を参照できます。

F

これまでのシートと同様です。

さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後に、今回作成した参加者管理シートのリンクをもう一度貼っておきます。

多くの参加者の目に触れる得点表示に対して、参加者管理シートを見るのはスタッフだけです。
なかなか一からノウハウを組み立てるのはしんどい……ということで、せっかく自信作ができたので公開してみました。
このシートのおかげで世の中のクイズ大会の円滑進行にちょっとでも貢献できたら幸いです。

余談

得点表示システムの解説は出ません!!!!!!

妥協とごまかしの積み重ねで動いており恥ずかしいからです!!!!!!!

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