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気象衛星ひまわり8号で見た西之島2020年6月-8月噴火

西之島は、2020年6月26日にスコリア丘が南に大きく崩壊したあと、爆発的噴火を2か月続けた。VAAC東京は西之島の噴煙の高さを毎日4回定期的に報告した。下の図に、毎日の最大高さを示す。

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FL100は3000メートル。7月上旬にFL200すなわち6000メートルまで達した。この2か月間に噴出したスコリアは1億トンだった。

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気象衛星ひまわり8号がとらえた7月31日15時の噴煙は南に向かっていた。

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VAAC東京は、これをFL190すなわち5700メートルと報告した。

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7月30日午後の噴煙を、朝日新聞社機「あすか」から河村直子カメラマンが撮影した。溶岩からなる島全体が厚い火山灰に覆われていた。

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8月4日の噴煙は東に伸びて小笠原父島にかかった(扉写真はその部分拡大)。その先で南回りにUターンして西に向かって沖縄本島に届き、そこから東シナ海を北上して九州に伸びる青白い雲が映っている。

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これは西之島から放出された二酸化硫黄エアロゾルである。この時期、九州から中央日本まで広くかすみがかかった。

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海上保安庁、2020年9月5日撮影

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