富士山
東空中から見た富士山頂火口。最高峰は剣ヶ峰(3776m)。その右に白山岳(3756m)。手前のピークは成就岳(3733m)。その右に伊豆岳(3749m)。火口内左側に虎岩。火口内右側の平坦面は金明水溶岩湖。
山頂火口の東縁を構成する伊豆岳スコリア丘。中央にフィーダーダイクがあって、左右にスコリアが積もっている。南翼は高いところまで溶岩が迫る。北翼のスコリアの下は複雑。
北翼の拡大。下部にパッチワークが見える。2900年前の御殿場土石なだれではなかろうか。
金明水溶岩湖の断面。
外側西斜面の大沢崩れ。溶岩の上に不整合で赤いスコリアが重なる。
富士山の簡略地質図
1707年 宝永スコリア斜面と50センチ等値線
2900年前 崩壊壁と御殿場土石なだれ
2万年前 モレーン
下半分を森に覆われた島のような地形が獅子岩。周りを新しい溶岩に取り囲まれている。このような森をハワイではキプカと呼ぶ。
新しい溶岩は2900年前の御殿場崩壊のすぐあと、せっせと流れ下った。だからこの方角の山腹斜面だけ谷の切込みが浅い。獅子岩は御殿場崩壊を免れた古い山体。
宝永山赤岩も古い山体である。
御殿庭は、氷河が上流から土砂を運んできて積み上げてつくったモレーンである。宝永第三火口もモレーンである。
宝永火口の北東山腹を覆う灰色もモレーンである。
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