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年商1億未満でも国外進出を考えているワケ


こんにちは、ハヤカワ五味です。

実は先日、こちらの記事がキッカケで国外展開にかかる補助金の採択をいただきました(しおたんありがとう!!!)。


それもあり、以前からやろうやろうと思いつつ、なかなかキッカケがなく動けていなかった海外進出についてリサーチしたり様々準備をしているのですが、作業を進めていく中で「もう少し早く動いててもよかったかも!」とひしひし感じているので今回はそれについてまとめてみます。


マイノリティ向けブランドが国外を狙う理由


①マイノリティであってもパイを広げればマジョリティを超える可能性がある。

これは私がシンデレラバスト向けランジェリーブランドfeastを立ち上げた時から言われていたことですが「マイノリティ向けブランドなので展開しても売り上げは見込めないだろ」と。

でも、世界人口は70億人程度、日本人口が約1.27億人なので、狙っているのが1%のマイノリティであったとしても、世界規模で狙えるのであれば日本国内で55%のシェアを取るのと同じ規模感となります。

あくまで人口基準なので額面でいえばもう少し複雑になりますが、国内総生産額(GDPってやつです、US$)だと中国12.2兆、US19.3兆、日本4.8兆。CH+USで31.5兆なのでその二カ国だけでも日本の6.6倍あります。

(データ元は世界銀行)

ちなみにこの↑グラフはgoogle public dateというところから引っ張ってきていますが、ここで色々データを見てみると結構面白く発見が多いのでオススメです。

例えば、国民総所得。購買力平価ドルというのは世界の貧困とか経済についての本を読む際に頻出ですが、国ごとに物価の違いというものがあるのでそれを考慮したうえでドルにならした場合の単位です。日本が思ったより横ばいで笑っちゃいます、まあ人口増えてないしね。

②国内出生率が上がる気配がない

(死亡率が出生率を下回る下回る。ソース)

昨今の子持ち家庭への空気感や政府の動きを見る限り、日本国内の若年層の人口が増えることはまず無いんだろうなあとひしひし感じます。大体世間一般の収入じゃ無理ゲー。

(本当にこの類のツイート見ると日本はダメなんじゃないかと感じてしまう自分がいます。)

となってくると、確実に日本のマーケット規模は縮小し、特にアパレルのような年齢のターゲットが一定層(特に若年層)に絞られている場合には、結構な勢いで顧客になりうる層が減っていきます。そこで経営者として取れる判断は①出生率に貢献する(世間が子供を持ちやすい空気感を醸成する努力をするとか、そういう仕組みを作るとか)②国内の縮小するマーケットでも成立する仕組みにする③国外マーケットも視野に入れるか、ですが、うちの規模感だとまず①はかなり厳しい…というかジワジワとしかやれないので一旦心に留めておいて、となると②を取り組まないと、先々会社やブランドの存続が厳しくなっていく可能性がとかく高くなります。

そもそもですが、私を含めた平成生まれの人たちは、基本的の子供が多かった時代を経験したことがないのでかなり気付くのが難しいですが、日本国内の今の年齢人口分布は異常です。


※補助資料 人口ピラミッド

(ソース)

これらの人口ピラミッドは、以前プレゼン用に調べててびっくりしました。世界中の人口が増えていっているということは、死亡者の数より出生者の数の方が多いからだというのは頭ではわかっていますが、こんな近くの国なのにこんなに若い人が当たり前に多いなんてかなり理解に苦しみます。でも多いんです、というか日本がめっちゃ若者少ない。ニュースで言われててもあまり実感がわきませんが、こうやって図で比較するとわかりやすいですね。端的にヤバイ。同じやばさのものでいえば、従属人口指数とかも調べ甲斐がありますよ。


③服はカルチャーではあるが、ノンバーバルでもある

服ってかなり民族衣装みたいな感じでその場の文化と結びついているので文房具とかみたいなノンカルチャーなものと比べたらローカライズ(その土地に合わせること)は難しいですが、とはいえ言葉が無くとも理解しやすくノンバーバル(NO言語)なものなのでやりようはあるなと思います。それと、服って1つしか持たないっていうものでもないので、比較的参入障壁は低めなの…かも…(比較的ですよ)。

④単純に生産量が増えれば、利益率が上がる。

これはアパレル独特ですが、単純に生産量を増やせば原価が下がり、結果利益率が上がるので、そういった意味でいえば、生産数を増やせるというだけで取り組む価値がありますね。特にうちは下着なので、何枚も買うものだし原価が下がり多くの人の手元に届くことは良いことなので。


その一方で、何人かの方に相談に乗ってもらったり、自分なりに調べたりして、気をつけたほうが良さそうな点もまとめました。


国外進出、気をつけないといけなさそうな点


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