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「生乳」と「牛乳」は似て非なるモノなり

以前、考えたことがあるんです。

搾ったそのまんま、消費者の手元に届けることができないかな、と。

搾りたての牛乳、飲んでみたいですか?

搾ってすぐの生乳

”牛乳”と”生乳”の違い

しかし、搾ってすぐのものは”生乳”と呼び、このままの状態では販売も加工も一切できません。法律で決まっています。

特別な設備と許可を得た”特別牛乳”と呼ばれる場合を除き、ほぼ全ての生乳は何らかの形で加熱殺菌を加えて、”牛乳”になります。

酪農家は出荷先を選べない

以前書いたのですが、酪農家は出荷先を選べません。そのかわり、搾った生乳は全て買い取ってもらえるので安心して搾ることができています。
また、加工向けが安くなるのは、バター(4%)やチーズ(13〜16%)の歩留まりを考えると皆さんに食べていただくために当然の価格差。出荷先による差を無くすために乳業メーカーから一旦指定管理団体が全てのお金をプールし、補助金を加えて、プール乳価を算出し、出荷量に合わせて酪農家さんへ支払っています。

酪農家が容易に”牛乳”を用意できる日

生乳を加熱殺菌・瓶詰め(もしくはパッキング)するための設備投資は非常に大きく、小規模な酪農家では販路開拓等も含めて簡単ではありません。
でも、酪農家毎に異なる餌、飼育方法、牛達の個性・・・。様々な違いのある牛乳を飲んでいただけるような日がいつかきっとくる。

何となくそんな気がしています。

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