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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』38回「栄一の嫡男」

2021年12月5日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』38回「栄一の嫡男」を視聴しました。

ーーーはじまる前にーーー
もうすぐ冬至、日が暮れるのが早く、夜が明けるのが最も遅い時期です。
朝6時でも真っ暗です。
今年の冬至は12月22日だとか。
冬至が過ぎ太陽の力が復活するまで静かに暮らすことにします。

■こんばんは徳川家康です
日本はようやく近代国家になったが、古来の伝統を重んじる考えや江戸を再評価する機運が高まり、大日本帝国憲法発布の年には・・・フフフフ、呼ばれたようです。

■プロローグ
上野で家康が江戸に入って300年を記念して東京開市三百年祭が開かれました。
旧幕臣が会を開催し、栗本鋤雲、前島密、井上馨、川村恵十郎等が集まりました。
猪飼勝三郎、喜作、37歳になる昭武・民部公使も出席しています。
上野に西郷隆盛の銅像が立つとの話をしていると、田辺太一、栗本鋤雲「そのような話はよい」
永井尚志も来ていました。
「徳川万歳!」
・病気で臥せる美賀子を診る高松凌雲
「慶喜は、渋沢は平岡の慧眼であった」
絵を描く慶喜は息子に「なぜ人を描かれないのですか?」と問われて無言です。
明治も20年の時を重ね、日本人による事業が興隆していました。
栄一は、多くの産業に関わり、女性育成の学校や福祉施設の充実にも力を注いでいました。
養育院の慈善会会長は妻・兼子が努めていました。
琴子は大蔵省の阪谷芳郎と結婚、文子も尾高次郎と結婚、妾・くにも渋沢家を出ていくことになりました。
篤二は、栄一の後継者として期待されていました。

---曲---

■養育院の慈善市
賑わいを見せるバザーに栄一、井上も訪れます。
200円出してすべての商品を見栄を張って買う井上です。
やす「世の中が変わった今でも、今の御前様を見たら平岡はどう思うだろうと」
栄一「どんなおかしろい世をつくったでしょうなあ」
やすは、栄一が平岡を忘れないでいてくれたことに感謝します。
篤二は周りの人々から、実業で期待されていることに気づきます。
芸姑遊びにうつつを抜かす篤二は、姉の歌子に嫡男として自覚を持てと叱られます。

■衆議院選挙と貴族議員の任命
栄一も貴族議員に選ばれます。
歌子の夫・穂積陳重は、遊び癖が抜けない篤二に生活を変えることを提案、熊本に就学します。
篤ニは熊本で寮生活を送ることになりました。

■美賀子
乳がんと医者の高松凌雲に宣告され、美賀子は東京で療養することになりました。
最期の時を過ごす慶喜と美賀子です。

■篤ニが
栄一は、水道管は国産品より舶来品を使ったほうがいいと進言。
大事なのは安全だ。
そこに急な知らせが、篤二に何かあったようです。
ワタクシ、ダイシッサクとの電報が届きます。
女性を連れて大阪に逃げたとのこと。
栄一は明らかに自分に責任がある、と篤二に会わず退学にします。
ていが現れ、血洗島につれて帰りました。

■血洗島で
謹慎中の篤二は、10歳のとき、初めて父と草むしりしたことを、ていに語ります。
良いことをすればきっと母の病がよくなると、一生懸命二人で草をむしりました。
「ずっと家にいる父が嬉しくてたまらなかった。母・千代の死んだ夏が今でも苦手だ」
篤ニは橋本敦子と結婚することになりました。

■暴漢
栄一が「売国奴、渋沢め」、と襲われ手に怪我を負います。
「身に覚えがある。水道管のことだ」
舶来品より国産品を使うよう脅したのでした。

■慶喜
美賀子の写真を現像する慶喜。
徳川家達邸で息を引き取りました。

美賀子が亡くなり、大政奉還のことを思い出す栄一達。
朝敵だった過去のことで世間の風当たりは慶喜に厳しい。
栄一は、御前様の偉業まで無かったことのように消し去られ自分たちの手柄のように言う、と言います。

■富国強兵・日清戦争へ
大国・清と戦争状態に入りました。
東京商業会議所、関東銀行会の代表として、広島大本営に赴きました。
陸海軍の勝利に、忠臣よりお祝い申し上げます。
帰路に慶喜を訪ねる栄一
この先は次の世代がこの国を作っていくでしょう。
「お願いがございます。貴方様を世に知らしめたい」
伝記を作りたいと考えている。世に埋もれていただきたくない。
慶喜「何が偉業だ、世捨て人だと思われようが構わぬ」
栄一「私は諦めません」
翌年3月、明治28年、日清戦争は日本の勝利で集結しました。
勝利に沸き返る中、篤二はむなしそうに得意な小唄を口ずさみます。

■伊藤博文と
伊藤「負けた清国から賠償金を分捕れそうだ」
「西洋列強と並ぶ文明国になろうとしている」
「一等国の仲間入りをせんにゃーならぬ」
栄一「御前様が東京に戻っても文句言う人はいませんな」

■2年後、明治30年、巣鴨で
慶喜が30年ぶりに東京に戻ってきました。
栄一の他、篤二と妻・敦子も慶喜と面会します。

----つづく----

次回は第39回「栄一と戦争」

■大河ドラマ紀行
東京都台東区・上野恩賜公園
国立博物館、国立科学博物館、上野動物園など、社交場としての役割を持ちました。
東京開市300年祭では、競馬場が式典の会場になったと伝わります。
上野東照宮は家康を祀る神社です。
江戸時代初期に建てられた社殿は徳川の栄華を今に伝えています。
家康の隣には慶喜、吉宗が鎮座しています。

■感想
渋沢篤二の女癖はその後も再発し廃嫡されています。
渋沢栄一も女癖は悪かったようなので、父に似たんでしょうね。
フェミに配慮し、ドラマではそこは描けませんね。
趣味人だった篤ニは、実業家としての才能は開花しませんでした。
篤ニの息子が実業家として大成することになるので、結果的に廃嫡は成功したことになります。
慶喜も東京へ帰郷し、徳川が許されたのが嬉しい出来事です。
徳川は30年で許され、戦後日本は80年経ってもまだ許されていないように感じるのですが。
日本復活の時代はすぐそこまで来ていると信じています。


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