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夏伯爵詩集
貴族たちの面前で
放浪の音楽家が
精魂込めた曲を
ここぞとばかり
響かせるように
皇帝の御前で
一代を賭けた
画家の大作の
幕が上がるように
日本という国に
日本人という民族に
もう一度
血を通わせ
思想と霊性の息吹を
吹き込むために
平均年齢60代の男達が
今日もゆく
神仏を
時代の霊たちを
面白がらせて
民族と国家の命運に
逆流しながら
一人一人の
勇気という宝剣を
失わせないために
最後の最期まで
希望という光線を担保する
型を演ずる
■画像はヤフー、セピア色の光景画像より。
■久石譲、“あの夏、いちばん静かな海”を聞きながら。
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