見出し画像

山行9.

わが親しき友

犬の親子ねむる

細き山水をひいた

さわやかな裏庭


うるんだ三日月や  星の群れ

この 山中の 一角に  おとずれ

花畑の  白き名も知れぬ  ひとむらを

清い  においで  おしつつみ


犬たちも  寝ぼけ眼に  あおぎ見る


風もなく  竹やぶは

白き  雲  やどし


巨大な  杉の老木の  並木道に

つかれた  昼間の  影がゆく

(旧作、“葉脈盆地”、“量子精神学の地平”をマガジンにしました。どうぞご覧くださいませ。)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?