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螺旋のエンジン3. “カマロⅢと瀬戸内海とジーンズ”

昨日は強行軍だった。農水省勉強会常連メンバーが静岡、島根、岡山県北から集結して岡山県庁、岡山市役所、児島商工会議所を訪問した。目的は県北M大学K教授の発酵肉研究開発と岡山県畜産業界との連結と農水省畜産局助成金アプローチ。静岡の大規模お茶栽培輸出家のK社長の創設したグローカル地域商社の岡山発コンテンツ開発ネットワーク構築(イスラム富裕層観光、ハラール和牛、伝統工芸品コンテンツ化、パキスタン技能実習生新形態開発など)。島根発全国農畜水産開発会社社長と静岡のK社長の富士山の見える約50ヘクタールの農地化計画マッチング。
車免許を取ったことの無い私は、はるばる静岡からカマロⅢでやって来たK社長とグランビア岡山で早朝合流した。社長は買い付けて改造させていたカマロⅢを名古屋で受け取り慣らし運転で岡山まで乗りつけ、昨夜は岡山駅近くの西川で岡山おでんを堪能したらしい。静岡おでんよりもいけるとの事。
結果は50%。岡山県庁伝統工芸担当者と岡山市役所イスラム観光担当者は、決して余所者に心を開かず、壁対応だった。それならなぜアポイントをくれたのか?全く素直でない“日本のユダヤ人”と呼ばれる岡山県人らしい悪癖は世代を超えて脈々と続いているようだ。数百キロを超えて来ている遠来の客への気遣いは毛ほども無かった。(私は50 %岡山50 %和歌山)。 
コロナ禍で県内の高級部位肉の流通が滞り在庫に悩む県庁畜産担当者はなかなか熱意ある若者で、防災備蓄食糧策としての運用アイデアに興味を示してくれ、県営の食肉卸売市場幹部とのマッチングを約束してくれた。さらにパキスタンからサウジアラビア、UAEに展開するK社長のイスラムネットワークからの富裕層肉試食ツアーなどを提案。
午後はかに道楽で食事後、K社長が熱烈なファンであるジーンズ産地として児島ジーンズストリートを推進する児島商工会議所を訪問。カマロⅢはその独特のフォルムで山と山の間の天色の瀬戸内海をチラ見する山中の高速をぬって快走したがちょっとまだK社長になれておらず若干ひやひやした。ジーンズストリート推進協議会を運営する商工会議所担当者は流石に壁対応でなく卒なく対応してくれてまずは情報と企画のすり合わせを提案してくれた。帰り際にK社長がなんとなく良さそうだと言ったので、近くのジーンズショップに寄った。カマロⅢの勇姿に何が来たのかと若い社員達が連絡したらしく経営者が出てきてなかなか魅力的な若い女性社員と応対してくれた。静岡で茶栽培加工500年17代目のK社長の直感力を見た。オーナーとたちまち意気投合。なんとK社長の静岡の友人の取引先であり、パリとニューヨークのジーンズ展示会には毎回参加、倉敷の大原美術館にも作品が展示されているジーンズストリートの牽引者だった。ベトナム人、バングラデシュ人の縫製技能実習生の寮や縫製工場、ショップなどを敷地内に増設しており、億単位の助成金を活用して独自の境地を進んでおり、K社長との連携をその場で腹決断された。やはりものづくりのリーダー達には私のような広告代理店上がりの企画者には到底使えないインスピレーション、直感の世界があることを実地で学べた。私はK社長に県庁と市役所の壁対応をわびたが、役人はどこでも同じで、使えるやつか、馬鹿か、天狗だから、悪戦苦闘しながらベストな仲間たちを見つけながらやっているとの事。
岡山駅でそば料理で会食。私は在来線、二人の社長は東西に百キロ単位の帰路についた。


■画像はヤフー、カマロⅢ画像より。

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