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コニャック短歌7.

盲目の女性歌人X。Peace Making Labo主催のフィンドホーン体験プログラムに参加した全盲女性。参照:広瀬尚子のスピリチュアル・チャレンジング・ワイルドライフ2018.12.27より。

『丘一面 ファイヤーウィードの赤き花 心で見渡す スコットランド』

『木々の枝 鳴らして通る フィンドホーンの風を 寄せては返す波音と聞く』

『北海は 高く轟き波走る あのかなたには 北極がある』

『返しては寄せ来る波に手を入れて その塩辛きを舌に味わう』

『開け初めし海に向かいて声上げる 海鳥の啼くに合わせて』

『「ありのままに生きよ」というがに 小鳥らは囀りわれを励ましくるる』

『両の手を翼に鳥となりしわれ 北の大地の大空を飛ぶ』


フィンドホーンは妖精農業の発祥の地。盲目の女性歌人は自らを“瞽女”とも表現している。“瞽女”とは盲人芸能者のことで、“盲御前”という敬称に由来。日本全国に見られたが、近代は新潟県を中心に北陸を転々とした。三味線、胡弓を弾き唄う門付けの旅芸人。彼女たちの魂には、北のほうに対する懐かしい憧憬があったのではないか。その魂を宿した一人の全盲女性歌人の作品には、北への巡礼、お参りを果たした“瞽女”たちの歓喜のたぎりを感じる。

盲目の女性歌人Xに乾杯!

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