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ヒーローショーの台本ってどうやって書くのか

【はじめに】

自分の書く事は「全てのキャラクターショー」の事を言っている訳では無くて、

あくまでアクションチーム隼のあしざわが「自分が知ってる・自分が経験したキャラクターショーだけの話をしている」いうことを宣言させて頂きます。

なにとぞご了承くださいませm(u_u)m

そして一つ!とびきり大事な事なんですが

キャラクターショーは、どちらに依頼しても「日本全国・同一クオリティ」のショーをお届けします。

僕が書いている内容は、あくまで「それぞれに個性があります」程度の話です。

キャラクターショーは、どちらに依頼しても、テレビさながらの迫力のある、楽しいショーをお届けします。

そこは何卒、強く言わせてください。

では本篇スタートです!

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【ヒーローショーの台本ってどうやって書くの?】


キャラクターショーの内容」の記事でも書きましたが…

メルヘンショー」と呼ばれてるアニメ番組のショーは、(僕の知ってる限りは)台本とショーの音源は版権元から支給されますので、自分たちで台本を書いたりショー音源を編集したり…することはありません

特撮番組のショーは、(僕の知ってる限り)基本的に「ショーの内容は、ショーを行う各事務所/チームが考えます

代表的なショーの内容」は、何パターンかあるのですが…

●アクションの合間に「マイクを持った悪役」が「喋りながら子供たちと遊ぶ」ボスショー

●セリフ・効果音・BGMが入った「音だけのドラマ」のようなショー音源を作り、30分の起承転結のあるドラマを演じる、完パケショー

●「音だけのドラマ」のシーンと、「悪役がマイクで喋る」シーンの両方が入った、半パケショー

代表的なところで言うと、こんな感じだと思うのですが、

この中で「台本が必要」なショーは、ドラマがある完パケショー」「半パケショー」になります。

とか言って、実はボスショーでも、(悪役が何を喋るか?事前に決めた)台本があるショーをやってる事務所もある…と聞いたこと事あるんですが(驚)、話がややこしくなるので、そこらへんは今回は語りません(>_<)

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いよいよ「台本の書き方」の話です!


台本は、何度も申し上げているように「各事務所/チーム」が、それぞれ工夫を凝らして考えます。

色んな事務所/チームの台本を見ていると、なんとなく代表的な数パターンがあるように感じます。

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①極力シンプルなストーリー。

悪の集団が出てくる」「正義のヒーローがそれを倒す」という大基本だけを重要視して、あとはコメディタッチ悪役同士のやりとりとか、ヒーロー同士のやりとり話を進めるパターン。


②テレビのワンシーンを参考にする。


完全オリジナルの話にする…というより、例えば「テレビの第1話」の話の流れに似たようなストーリーにするようなパターン。
初めて変身できるようになって、戸惑ってるヒーロー」が「(自分が何者か?という説明と共に現れた悪の軍団と、「テレビで実際に使ったセリフ」を喋りながら、物語が進行するパターン。

①と②が混ざっているようなパターンもあります。基本、ストーリーは「極力シンプル」にして、そこに「テレビで実際に披露している」セリフや仕草を入れる、という感じのパターン。


③完全にオリジナルの話を考える

ストーリーからシチュエーションからオリジナルの登場人物まで…完全に独自のストーリーを考えるパターン。

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どのパターンも一長一短だと思います。

あんまり細かいオリジナルストーリーは考えないで、悪役のコミカルな演技や『とにかくヒーローを見て、楽しんでもらう!』というストーリーの展開は、どこでも喜ばれる安定した展開です。

テレビで見たようなストーリー」は、特に番組が好きな方にはとても喜ばれると思います。ヒーローの仕草や口調を、そのまま使った展開なども。

完全オリジナルストーリーは、「番組を知らないお客様が見ても面白い」「先の展開が読めないのでワクワクする」などのメリットが有ると思います。うまくハマれば

ただ、それぞれパターンそれぞれに、デメリットも当然考えられます。

「飽きられやすい?」「展開を読まれやすい?」「自分たちの考えたストーリーが理解されない?」…などです。

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何が「正解」なのか?「不正解」なのか?は決まっていませんし、決めるのはお客様とクライアントなので、台本を書く側自分の心のままに好きなように書けば良いと僕は思っています( ´∀`)

ちなみにアクションチーム隼の台本は、基本的に「完全オリジナル」です。
メインで書いているのは、わたくしです。

大ウケする時もあれば、大爆死したこともあります(^o^;)

ただ、僕はいつも思っているのですが、「テレビのヒーロー番組の台本を書けるのは(ストーリーを考えられるのは)、テレビ番組の脚本家さん達と、僕たちヒーローショー制作者だけ」なんですよね。
だから、とても難しいんですけど、とてもやりがいを感じています。ショーオリジナルストーリーを作るのは。

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あしざわの台本の書き方!


ここから先の話は、一般的な話では無く、あくまであしざわ個人の考え方の話です。

もし参考になるところがあれば参考にしていただき、「なんだそれ?というところサラッとスルーして頂けますと(^o^;)…幸いでございます。

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【あしざわが気をつけてるところ!】

その①…コミコミ30分は必ず守る。

これは「あしざわ個人の考え方」では無く、「ショー業務の一般的な話」ですね(^o^;)
キャラクターショーは基本的にショーがスタートしてショーが終了するまで30分』という決まりがあります。(あくまで一般的な話です。スペシャルなショーだともっと長い場合もありますし、お客様とクイズをしたり、握手・撮影会をするだけのショーだと短い場合もあります。)

ただ一般的にはショーが始まって→終わるまで、司会のお姉さんのトークも入れて約30分」という決まりがあるので、台本を書くときは「司会のお姉さんのトークドラマ部分アクションシーン全部コミコミで30分で終わる」台本を書く必要があります。

どうやって30分で終わる台本を書くか?といいますと…

えーと、何本も書いて、慣れてくると感覚で大体わかるんですが(^o^;)
最初のうちは、書いたものをご自身で読み上げて時間を測ると良いのではないでしょうか?

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その②…起承転結はハッキリと

物語を作るなら当たり前の話かもしれないのですが(^o^;)…30分という短い尺ですが、「起→承→転→結のメリハリはキッチリつけたほうが観ているお客様は面白いと(僕は)思います
特に「」ですよね。尺が短いと「起→承→結になりがちなのですが(>_<)

どういう意味か?と申しますと…例えば…

「起」→ヒーローたちが、とある見知らぬ場所にたどり着く。そこに見知らぬ男が現れる。

「承」→その見知らぬ男がいきなり襲いかかってくる!強い!…そこに悪の怪人軍団一味も登場する。どうやら見知らぬ男と、怪人軍団一味は仲間のようだ。

「結」→よし!ヒーローの力で頑張って倒すぞ!で、アクションやって勝って終わり。

…これが「起→承→結」です。

「起」→ヒーローたちが、とある見知らぬ場所にたどり着く。そこに見知らぬ男が現れる。

「承」→その見知らぬ男がいきなり襲いかかってくる!強い!…そこに悪の怪人軍団一味も登場する。どうやら見知らぬ男と、怪人軍団一味は仲間のようだ。

「転」→ヒーロー絶対絶命!…その時、見知らぬ男が何故か急に助けてくれて逃げられた。話を聞くと、実はその男も正義の味方で、でも人質を取られて仕方なくワルのいうことを聞いていた…困った…
そこに再び悪の軍団一味が登場。ヒーローも見知らぬ男も大ピンチ!絶対絶命!!→と、そこに、今まで登場して来てなかったもう一人のヒーローが登場。「見知らぬ男の人質は、おれが助けたぜ!」

「結」→よし!じゃあヒーローの力で(なんだったら「見知らぬ男」も手伝って)
悪の軍団一味を頑張って倒すぞ!で、アクションやって勝つ。

…これが「起→承→転→結」です。

ちなみに台本を書く概念として、「起→承→転→結」では無く「序→破→急」という考え方もあります。

「起承転結」の「承転」が「」に当たるわけなんですが…

要するに「物語が始まって」「急展開で事件が起こる」「それを解決して終わり」という感じの、「承→転がすごくスピーディー」という考え方(作り方)です。

まぁ、どっちでも良いんですが笑

僕は、とにかく大事なのはの部分だと思っております。
「良い人だと思っていた…でも悪い人だった…でもそれには理由があった…」みたいな、「でも(=転)」の部分が、ストーリーを面白くするスパイスだと、僕は思っておりますm(u_u)m

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その③…伏線は必ず回収する!

これも当たり前の話なんですが(^o^;)

例えば…上に書いた話だと、

「ヒーローと見知らぬ男、悪の軍団一味に追い詰められて絶体絶命」

「そこにもう一人のヒーロー登場!『助けに来たぜ!!』」

「よし、全員の力で悪を倒すぞ!…悪を倒して終了」

これだと観てるお客様

…ん?『見知らぬ男の人質』は…? 生きてるの?死んじゃったの??

と、モヤモヤします笑。

伏線はぜひ回収しましょう。

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その④…必ず勧善懲悪で!

あくまで僕の考えなのですが…

僕が台本を書くときは

「ライダー系」だと、どちらかと言うと「感動モノ」
「戦隊系」だと、コメディ色が強い、笑えるシーンがあるモノ

に、なることが多いのですが…

いずれの台本でも必ず「お子様達に向けてメッセージを発信」しています。

強くて理不尽な『悪い存在』が集団で襲いかかってきても、正しい考えを持っている正義のヒーローが一生懸命頑張れば、撃退できる
正義は必ず勝つ

…みたいなメッセージを子供達に発信している、という意味です。

特撮ヒーローのお話では、それがとても大事であると僕は思っております

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ゴチャゴチャと色々書いてしまいましたが(^o^;)
基本的に僕がショーの台本を書くにあたって「考えてること」「注意してること」は、こんな感じでございます!

…あとは…

やっぱり「実際の台本」を見てみないと、ピンと来ない事も多いですよね?

随分悩んだんですが、さすがに東映ショーの台本は公開できないのですが(>_<)…

東映ショーじゃないけど、実際にショーで使った台本を、皆様に見ていただこうと準備中であります。

その時に、実際に「その台本を基に作ったショーの音源(ショーテープ)」も聞けるようにしたいと思っております!

ご期待くださいませm(u_u)m


【アクションチーム隼 代表 あしざわ】

隼Twitter https://twitter.com/hayabussa1994
あしざわTwitter https://twitter.com/asikin99


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