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アクションマンがお薦めする、見たほうが良いアクション映画5選・その①

こんにちは!アクションチーム隼のあしざわです。

今回は【アクションマンがお薦めする、見たほうが良いアクション映画・5選】と題してお送りします。

まあそんな大仰なアレじゃないんですが(^o^;)
要するに・僕が好きな・見て勉強になった・見てない人には是非見て頂きたい…そんな映画(のアクションシーン)をご紹介しようと思います〜。

メジャーな映画から超マイナーな映画まで、色々オススメはあるんですが…今回メジャーな、今でも観る事が出来るような映画をまずはご紹介してみます(´ω`)ノ

今、望む望まない関わらず、ご自宅にいる時間が多くなっていると思いますので(>_<)…よろしければヒマ潰しのご参考になさってください!

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【①サンダーアーム/龍兄虎弟(1986年)

まだ英国領時代の香港で製作された、我らがジャッキー・チェン監督・武術指導・主演のアクション映画です。

あらかじめ申し上げておきますが、

僕は1980〜1990年代の香港映画が好きです。大好きです。結婚したいくらい好きです笑。

80〜90年代の「香港のアクション映画」は、アクション映画というジャンルの完成形だと僕は心の底から思っております

あの立ち回り(戦いの段取り)の独創性
複雑怪奇なセッティングのワイヤーアクション!!
そして何より、見てて寒気がするくらい命がけのスタント!!!

ジャッキー大哥(アニキ)も何かのインタビューでおっしゃっていましたが、あの時期、確実に「人命凄いスタント」という価値観は、多少ならずともあったように感じます。

いやー、凄いですよ。本当に凄いです 。この時代の香港アクション映画を観た世界中のアクション好きが、香港アクションの大ファンになって、世界中の映画のアクションシーンを一変させましたから
主役が後ろ回し蹴りして、敵の悪い奴がキリモミ回転して吹っ飛ぶ…なんて、世界中の映画でやっていたのは香港映画だけだったんですから。

…なんて話を、しようと思えば丸3日できるくらい笑、僕は1980〜1990年代の香港映画が好きなのです(´ω`)

80〜90年代のジャッキー・チェン主演映画で「これは観ておいた方が良い!」という映画を言いますと…全部観た方がいいと思うのですが笑

1980年「ヤングマスター」の、ラストのジャッキーと黄仁植さんとのバトルは、ジャッキーのリアクション(やられ技)・ワイヤーで吹っ飛ぶ等、以降の現代アクション映画の原点になる重要な作品ですし、

1982年「ドラゴンロード」のラスト(また敵は黄仁植さん)のアクション&スタントは、凄まじいの一言ですし、

プロジェクトA(1983年)、スパルタンX(1984年)、ファースト・ミッション(1985年)、ポリス・ストーリー(1985年)、プロジェクトA2(1987年)、サイクロンZ(1988年)、ポリス・ストーリー2(1988年)、ミラクル(1989年)、プロジェクト・イーグル(1991年)、ツイン・ドラゴン(1992年)、ポリス・ストーリー3(1992年)、シティーハンター(1993年)、酔拳2(1994年)、レッド・ブロンクス(1995年)、デッドヒート(1995年)、WHO AM I?(1998年)

…ジャッキーが26歳から44歳くらいですかね。どの映画も本当に凄いです一切外れなしです。(※ちなみに全体的な映画の出来の話では無く、アクションの話です…笑)


どれも素晴らしくて…でも、強いて1つ挙げるとしたら

僕は間違い無く【サンダーアーム/龍兄虎弟(原題:龍兄虎弟・1986年・香港)です。

ジャッキーチェンがトレジャーハンター(泥棒?笑)に扮し、「神の武具」と呼ばれる宝物を狙う邪教集団と戦う…という内容です。
ジャッキーが撮影中に大怪我(頭蓋骨骨折)したのでも有名な作品です(><)

基本的にアクションシーンはどれも素晴らしいんですが、特に僕がオススメする、すんごいアクションシーン

物語後半、敵のアジトに潜入したジャッキーが、食堂みたいなところで戦闘員的な黒装束のワル多数と戦うシーンです!

ここのアクションシーンは…何でしょう…

あしざわ的には「アクションシーンというのはこう作るんだよ」みたいな、完璧なお手本みたいなシーンだと思っております。

立ち回り(アクションの段取り)の付け方ジャッキーの動き随所に入るリアクション(やられ技)、カメラワークカット割り編集

一切無駄が無い。足りないモノも無い。完璧。…と僕は思っています。

ジャッキーのルーツは、中国の伝統的な古典演劇「京劇」なんですよね。
無理に「日本のもの」で例えると、日本でいう歌舞伎」でしょうか。

両方の共通点は、とにかく徹底して「観客に見せる(魅せる)」事を、長い歴史の中で研究し尽くしてるところだと僕は思うのですが

ジャッキーのアクション(どういう戦いを、どういう向きで、どう見せるか?)は明らかに京劇の演技理論が影響してると思います。

ちなみに、僕の仕事であるキャラクターショーアクションのルーツは、時代劇の殺陣であり、さらにそのルーツは歌舞伎であります。

ルーツにとても似たものを僕は感じますし、だからこそジャッキーのアクションの動き・構成は、とてもとても勉強になるのです。

ちなみに、リップサービスかもしれませんが笑、ジャッキーは日本の時代劇の殺陣が好きで、参考にしてるらしいですよ!


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【②マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限(1993年)

1本目の紹介がムチャクチャ長くなってしまった(^_^;)
2本目以降はサクサク行きます。

2本目は、ジェット・リーリー・リンチェイ主演の香港映画マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限(原題:太極張三豊・1993年・香港)】です!

太極拳の創始者と言われている「張三豊」をジェット・リーが演じた、時代劇です。

ジェット・リーの時代劇といえば、19世紀に実在した武術家「黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)」を演じた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズが有名なんですが…(ジェット・リーは本当に「黄飛鴻」役がドハマリで、このシリーズも超カッコよくて必見です)本作の「張三豊」役も、バッチリハマっております。

監督は袁 和平さんです。ジャッキーの「酔拳」とかの武術指導もしてる超有名なベテランの方ですね。

この映画の見所は、何と言っても「太極拳」のアクションです。(とか言って、実際の太極拳の事はよくわからないんですが…(^o^;) なんか、公園でおじいちゃん・おばあちゃんがゆったりやってるってイメージくらいですよね)

でも、ジェット・リーが使う太極拳」の説得力!
ホントの太極拳は知らずとも「ああ、これが太極拳なんだ!強え!カッコいい!」と思わず納得してしまう動きなのです。

ジェット・リーの動きが素晴らしい!袁 和平作品のワイヤーアクションは本当に素晴らしい!武術指導素晴らしい!

ちなみにそういえば、ミシェール・キングさんも出演しております( ´∀`)

本当に面白い作品なので、未見の方は是非


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【③トム・ヤム・クン!(2005年)

出ました!もちろん皆さんも大好きですよね( ̄▽ ̄)笑

タイのアクション俳優「トニー・ジャー主演の、タイのアクション映画トム・ヤム・クン!(原題:ต้มยำกุ้ง・Tom-Yum-Goong・2005年・タイ)】です

2003年に公開された主演映画「マッハ!!!!!!!!」で度肝を抜かれたんですが、更にこの「トム・ヤム・クン」では…もう唖然としました。ジャッキー・チェンの映画を初めて見た時より衝撃的でした。

トニー・ジャーは、香港でスタントマンをしていたんですよね。
香港映画で学んだ知識と技術に、自身の知識と技術を合わせた、この映画のアクションは…本当に「素晴らしいしか言えないくらい素晴らしくて
初見から10数年経った現在でも、僕はまだ感動してます笑

見所だらけなんですが、特に見所を2つ言いますと

・中盤の、恐ろしく長い(4分くらい?)「ワンカット」のアクションシーン。これ、映像効果で「ワンカットに見せてるだけ」じゃなくて、本当にワンカットですよね?ワンカットの中に凄いスタントとかバシバシ入っていて…誰かがNG出したら、スタントしてる人、泣きますよ(^o^;)
ビックリしました。寒気がするぐらい凄いシーンです。

・クライマックスの、連続関節技アクション。圧巻過ぎて言葉では説明出来ないです。この当時、アクションマンは、誰も彼も後ろ回し蹴りを、相手の回し蹴りに絡めてひねる練習をしていたはずです。笑。

観ていない方は全員観て頂きたいです。是非!


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【④無双の鉄拳(2018年)

ちょっと毛色を変えて、新しい映画の紹介です。

韓国系アメリカ人「マ・ドンソク」主演の韓国映画【無双の鉄拳(原題:성난황소・怒れる雄牛・2018年・韓国)】です。

マ・ドンソクさん、マーベルの映画にも出演決定して、人気沸騰中ですよね。僕も大好きな俳優さんです。

俳優をやる前はアメリカでスポーツトレーナーをしていたそうで…総合格闘家のケビン・ランデルマンマーク・コールマンといった超有名人のトレーナーをしていたという、異色の経歴の持ち主です。

マ・ドンソクの映画は、有名なところだと「犯罪都市」や「新感染 ファイナル・エクスプレス(主演じゃ無いけど大事な役)」などがあるんですが…「アクション映画」として楽しめる、エンターテイメント作品として楽しめる「無双の鉄拳」を今回はセレクトしました。

筋肉ムキムキ・強面ですが「アクション俳優」というわけではなく、後ろ回り蹴りやバク転をするわけでもありません。

バトルシーンは、基本、拳でブン殴るとにかくブン殴る。あとは抱え上げて投げる。これが猛烈に強そうなのです。
メイキングを観たのですが、カット割りで誤魔化さなくても魅せられます。立ち回りメチャクチャ上手いです。

理不尽な目にあって・耐えて耐えて耐えて・爆発する、というアクション映画の基本を丁寧に踏襲していて、とにかく観ていてスカっとします。超面白いです。

香港映画などに比べて、まだ馴染みの無い人も多いかと思いますが、韓国映画、面白いですよ!未見の方は是非!


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【⑤必殺4 恨みはらします(1987年)

今回のこの記事、映画のセレクトに猛烈に悩んだんですが…最後はこの映画をご紹介する事にしました。昔から大好きな映画です。

深作欣二監督・藤田まこと主演・ジャパンアクションクラブ制作協力【必殺4 恨みはらします(1987年・日本)】です!

「必殺」シリーズというのは、元々はテレビ作品でありまして…「理不尽な目にあった(殺された)善良な人々の恨みを、報酬をもらって晴らす『裏稼業』を描いた」超人気時代劇シリーズです。

僕が子供の頃からテレビで放映してて…ハードなストーリーでありながらコミカルなところもあって、僕もよく観ていた好きな時代劇シリーズなのですが、

この映画は、テレビ作品や他のシリーズ映画とガラっと作風が違っていて、なにしろアクションがカッコいいのです!

僕、あの…JACさんの大ファンでして(^o^;)…

僕がアクションを始めた10代の頃から20代の始めにかけて、JAC出身者/現役JACの皆さまと、数多くのお仕事をさせて頂きました。

先輩方の多くは12期・13期・14期くらいの方々で…僕と同世代の人たちは、16期・17期くらいの方が多かったですかね。

すみません、興味の無い方は何言ってるかサッパリわからないかと思いますが(^o^;)、我々アクションマン&JACファンは、何期生か?で大体どなたがいるか分かるのです(^o^;) 僕と同じ年の高岩成二さんや竹内康博さんは確か16期ですよね。

今思い返しても、思い出補正抜きにしてとにかく超人揃いでした。JAC出身の皆さまは。

当時(30数年前)、まだ全然メジャーじゃなかった「キリモミ」とか、マットを敷かずに高い所からガンガン!と何かモノに当たって落ちる「二段階の落っこち」とかの香港アクション系の技もフツーにされてましたし、
アクロバットは達人揃いでしたし…

何より圧巻だったのは、高所からマットに落ちる「落っこち(飛び降り)」スタント!

撮影のお仕事なんかでJACの方々は、8mぐらい(ビルの3階くらい)の高さから宙返りして、厚さ30cmくらいのマットに落ちちゃうんですよ。皆んなでマットを手で持って。…あれ、何なんでしょうね(驚)恐怖です。下でマット持つのも恐怖です(^o^;)

「仕事人(殺し屋)」仲間として千葉真一さんがゲスト出演、ラスボスとして真田広之さんが出演されております。

アクションシーンは映画の設定上、そんなに多くは無いのですが、随所随所でゾクゾクっとくるカッコいい演出が光っておりまして、

ラスト前の、千葉真一さん扮する「仕事人」と、蟹江敬三さん扮する「敵方の殺し屋」の戦いや、
クライマックスの、藤田まことさん扮する主人公「中村主水」と、ラスボス真田広之さんの戦いは、カッコ良すぎて魂持ってかれます

未見の方は是非ご覧ください!


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以上、あしざわセレクトの【アクションマンがお薦めする、見たほうが良いアクション映画・5選】でした!

セレクトの基準も、感想も、完全にあしざわの主観です(^o^;)

「何でアレが入って無いんだよ?」「コレのどこが面白いんだよ?」…等々、100人いれば100通りの感想があると思いますので、そこらへんは何卒ユルい気持ちでご容赦くださいませ(^o^;)

実はまだまだまだまだご紹介したいアクション映画はありまして、もしこの記事が好評でしたら、また第二弾を書かせて頂きます〜。

では、また!


【アクションチーム隼 代表 あしざわ】

隼Twitter https://twitter.com/hayabussa1994
あしざわTwitter https://twitter.com/asikin99

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