アクションマン目線でお薦めする、韓国のアクション映画３選

突然ですが、皆さまは「韓国のアクション映画」ってご覧になりますか？

僕は殆ど見てませんでした。

もともと香港映画が大好きで、そこから中国・台湾・タイ・インドネシア…などのアクション映画は、結構好んで見ていたのですが、

韓国映画は、なんか「とっつきにくいイメージ」で、ちょっと敬遠していました(>_<)

ネットや雑誌などで見聞きした、漠然としたイメージは「陰鬱な…暴力描写が過激で残酷な…バットエンドが多い…」…そんな感じで。

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ある時、youtubeでたまたま「ロッキーハンサム」というインド映画の予告編を観たんですね。

多分「シブいおじさんが、少女を助けるために戦う」みたいな映画で…
リュック・ベッソンの「レオン」がその昔好きだったんで、なんかそれっぽいのかなぁ…？アクション結構ハデだなぁ…とか、ちょっと興味が湧いたんですね。

で、ちょっとウィキペディアとか見ていたら、この「ロッキーハンサム」という映画は、「アジョシ（아저씨・おじさん）」という韓国映画のリメイクだと知りました。

「ふ〜ん…韓国映画か…」と、フト気まぐれで気になって、youtubeでレンタルして観てみたんですね。

そしたら

ビックリしたんですが

面白かったんですよ。ムチャクチャ。

確かにストーリーは結構重くて、残酷っちゃあ残酷なんですが（確かR-15だったんですかね）

臓器売買（韓国映画は臓器売買の話が本当に多い(;´д｀))とか、エグい犯罪のネタが韓国の暗く曇った街の雰囲気と合わさって、なんとも言えないリアル感を出していて、「これからどんな非道い事が起きるんだ」と最後までハラハラしました(;´д｀)

役者さんがムチャクチャ良くて

主演のウォンビンさんて役者さんが、若い頃のキムタクがすっごい鍛えたような感じ（？笑）のイケメンなんですが、とにかくカッコ良い。
ちっともアジョシ（おじさん）じゃ無い笑。
ラストのアクションシーンの佇まいなんか、観てて鳥肌が立ちました。

悪役がまた猛烈に憎ったらしくて…笑

韓国のヤクザの主武器は、鉄パイプとか刺身包丁（！）みたいな刃物なんですが、それがまたなんとも生々しくてアクションに臨場感があって。

ストーリーも凄くまとまっていて、最後まで「なんだよコレ？」と興ざめするするような所も無く、とても楽しめました。

そこで気付いたんです。

韓国映画って、今まで敬遠してあんまし観ていなかったけど

もの凄くレベル高くて、面白いんじゃない…？と。

※ちなみに結局「ロッキーハンサム」は観ませんでした。笑。

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そこから、猛烈に韓国映画を観まくりました。
恐ろしいことに、どれ観ても面白いんです（驚）
次から次へと30本くらい観たんですが、僕的にはハズレは…2本くらい？
とにかく基本的にクオリティが高い！

…今さらながら現在、韓国映画にドハマリしております。

まぁまぁ、まだまだ観ていない有名作品もたくさんあって、韓国映画初心者なんですが

韓国映画初心者のこの僕が、「アクションマン目線」でアクションが凄い！
アクション・スタントの技術的に『ワイヤーアクションが…』『落っこちが…』『立ち回りの手のつけ方が…』凄い！

…と思った、韓国アクション映画を3本ほどご紹介させて頂きます。

韓国映画を良く観る方、全く観た事が無い方、好きな方、興味が無い方…

何かのご参考になれば幸いです！

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その①…【ハイヒールの男（原題：하이힐（ハイヒール）】

ヤクザも恐れる、長身・傷あとだらけの屈強な（超鍛えてる）刑事が、実は性転換手術を決意してる性同一性障害だった…という、「よくもまぁこんな話を考えつくな」とビックリした映画です。

基本的に韓国アクション映画の主演俳優さんて、皆さん長身でビシッと鍛えてるイメージなんですが、この作品の主人公役の俳優「チャ・スンウォン」さんも長身(プロフィールによると身長188cm)で、バリバリ鍛えております。日本の俳優さんで言うと、阿部寛さんみたいなイメージですかね…？（僕の主観です）

中途半端に女性的な印象な俳優さんじゃなくて、この俳優さんを主演にしたのが最高に良かったと思います。

冒頭、悪人たちが集まってるクラブに一人で乗り込んでゆくアクションシーンがあるんですが、そこのアクションがとにかく秀逸！超カッコいいです。

韓国は銃規制が凄く厳しいらしく、（アジョシもそうでしたが）悪人の主武器は銃では無く、刃物です。主人公は刑事ですので銃は持っているのですが、ポリシーで銃は使いません。

銃を使わず、また刺身包丁みたいな刃物で襲いかかるのが生々しくてゾッとします。（そしてブスブス平気で刺すんですよね(^_^;)恐ろしい…）

ちなみに主人公は「蟹」で対抗するんですが笑、ちっともお笑い要素がある訳では無く、躊躇無くカニの爪でブスブス悪人をブッ刺します（痛）

香港アクション好きな僕の主観で言うと、アクションてあまり長身な人が向いてるものでは無いと思っていたのですよ。ジャッキー・サモハン・ジェットリーしかり…そこそこの身長の人が機敏に動くのがカッコいい。アクションマンは高身長は向いていない、と勝手に思っていたんですが(自分がチビッこいから、というのもある笑)

いやいやいや、今作品のチャ・スンウォンさんの立ち回りは、長身で長い手足を生かした「手（アクションの構成のことを「手」といいます）」の付け方が素晴らしくて、惚れ惚れします。

刺して、刺されて、ぶん殴って、蹴っ飛ばして…まあ最後は銃も撃つんですが笑、とにかくキャッチーな冒頭のアクションシーンです。

ストーリーも、変に女装を面白おかしく描いたりはせず、とても切なくて哀しくて、凄い映画でした。

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その②…【ある会社員（原題：회사원（会社員）】

金属製造会社に勤める、どこにでもいるサラリーマンの主人公。でも実は、主人公の所属する「営業2部」には秘密があった。本当の業務は「殺人請負業」。主人公はベテランの「殺し屋」だったのだ…という、なかなかどうしてブッ飛んだ内容の映画です。

冒頭のアクションシーン。

主人公がアルバイトの青年と共に「仕事現場」に訪れる。
ターゲットを次々と殺害する、アルバイトの青年。
全てを殺害し、会社に仕事完了の無線連絡をしながら歩いているアルバイトの青年に、主人公がいきなり掴み掛かり、数メートル下の階段に投げ落とします。半回転して背中から階段に落ちる青年。

このシーン、上の予告編にも入ってるんですが…連絡してて→いきなり掴みかかられて→投げ落とされて→3mくらい下の階段に背落ち。
これ1カットで階段に直接「ドンっ」と落ちるところまで撮ってるんですよね。

ワイヤー？合成？まさか、プロテクターつけて気合いで本当に…？いやいや、昔の香港映画じゃあるまいし、そんな命がけのことする？？
どうやって撮ったのか？僕には分からないんですが、とにかくゾ〜〜〜っとして(＠_＠;)僕は一気にこの映画に引き込まれました。

ストーリーはですね、非常〜に不思議〜な感じです。
普通の大企業。普通のオフィス。首に社員証をかけた普通のサラリーマンやOLさん。その人たちが殺し屋で、ラストはオフィスでドンパチ。

「ハイヒールの女」もそうなんですが「よくもまぁこんな映画考えつくな」…と感心してしまいます。韓国映画恐るべし。

主演の「ソ・ジソブ」さんも長身のモデル体型。別に「アクション俳優」さんでは無いと思うんですが（蹴りとかは微妙）、とにかく立ち回りが上手い！上手く見える！

ご本人の身体能力も凄いと思うんですが、「立ち回りの付け方」「カメラの撮り方・編集」が素晴らしく良いんですよね。中盤、狭い車の中で戦うシーンがあるのですが、本当にカッコいいです。

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ちなみにアクションばっかり褒めてますが、全体で見るとそんなにアクションは多くないです。
色々設定は不思議なんですが、でももの凄く切なくて辛いストーリー。
自分の息子と、ちょっと恋愛に発展しそうになってる息子の上司が、実はバンバン人を殺しまくってる殺し屋だと知ったシングルマザーは一体どんな気持ちになるのでしょう…(;´д｀)

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その③…【コンフィデンシャル/共助（原題：공조（共助）】

北朝鮮の「偽札を作る銅版」を奪った犯罪グループを捕まえる為、北朝鮮の刑事が韓国に派遣され、歴史上初の「南北共助捜査」が開始される。
それぞれの思惑が交錯しつつ、二人は凶悪な犯罪組織との戦いに身を投じていく…という内容の、刑事アクション映画です。

アクション、スタントとにかく凄い！一押しの超大作です！本当に面白かったです。

韓国映画なんですが、ハリウッド映画のような…ワイヤーアクション・カースタント・立ち回り…本当に凄くて、度肝を抜かれました。

僕が今まで観てきた韓国映画のよくある設定で「北朝鮮の兵士（とか特殊工作員とか…今回は刑事ですが）は物凄い身体能力のスーパー戦士で、しかもカッコいい」というのがあるのですが、今作品も「北の超絶イケメン・超身体能力の刑事」と「南（韓国）の庶民派刑事」がコンビを組んで犯罪組織に立ち向かってゆく…という設定です。
この「北の兵士・刑事が凄い」という感覚は、正直日本人の僕にはピンと来ない感覚で…韓国映画ならではの感覚だな、と僕は感じました。

アクション監督（武術監督？）は、オ・セヨンさんという方で、スタントマン出身の方なのですかね？
オ・セヨン武術監督の作ったアクション・スタントシーンは、とにかくハイクオリティ・圧巻でした。僕は大好きです。

もし韓国アクション映画に馴染みの無い方に「どれ観ればいいのかな？」と聞かれたら、僕は間違いなくこの作品をおすすめします！

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正直、他にもお薦めはたくさんあるのですが…(^o^;)

オ・セヨンさんがアクション監督の「サスペクト 哀しき容疑者」。
女性が主人公のアクション映画「悪女」「The Witch/魔女」。
マ・ドンソクさん主演映画「犯罪都市」「無双の鉄拳」。
超大作「神と共に」1.2…等々…

食わず嫌いの方も多いんじゃないか？と思うのですが、面白いですよ〜

もしこの記事をご覧になって、興味が湧いた方は…
とりあえずどれか1本でも是非( ´∀｀)ノ

ではまた！


【アクションチーム隼　代表　あしざわ】

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