能力、適性関係なく最終追い切り良く見えた馬(オークス)

能力、適性関係なく最終追い切り良く見えた馬(オークス)

ゴールデンハインド
ソーダズリング
ラヴェル
リバティアイランド
ペリファーニア
次点で、イングランドアイズ、シンリョクカ。

ゴールデンハインドは南W併せ馬。66.4-24.1-11.6。鞍上は菅原明良。
前週とは一転して、後ろから差し切る形。1週前でも書いたとおり切れる脚があるわけではないけれど、合図が出てからしっかり伸びている。
ゴールドシップ産駒というところからくる気性的な難しさはやはりあるようですが、こうも違った形で走ることができるところから見える乗りやすさ、というものはある気がします。

ソーダズリングは坂路併せ馬。併せたのはノットゥルノ。52.7-24.5-12.0。鞍上は武豊。
1週前、名前を挙げはしませんでしたが、真っ直ぐに駆け上がってこられた姿は好感を持つものでした。それは今回も同様。ノットゥルノは今日最重量を背負って平安Sで負けましたが、JDDの勝ち馬。それに引けを取らなかった、というのは強調してもいい材料のように思います。
まあフローラSの競馬を見ると、前を行ったゴールデンハインドを結局差しきれなかった。フローラSは東京開幕週に行われるので、内前が圧倒的有利……のはず。より内枠で埒沿いで構えたこの馬がゴールデンハインドを差せないというのは……現時点でオークスにそう向いていないといわれても仕方ない部分はあるかと。

ラヴェルは坂路単走。52.4-24.2-12.0。鞍上は坂井瑠星。
迫力のある走り。前肢もしっかり上がって掻っ込んでいく。何故、阪神JFや桜花賞でそこまで負けたのか、個人的には消化しきれていないですね。
アルテミスSでリバティアイランドに勝ったというのを強調材料にする人が多いですが、個人的にはそれ以上に同レースでマークした3F33.0という時計を強調材料にしたいかと。上がり勝負になるオークスでどうしてもこの馬を諦めきれないポイントはここですね。
ゲートが開くときの音が怖くてどうしても出遅れる、という話なので、最内枠はあまり望ましくもないような。まあでもよりマイラーっぽい半姉のナミュールも、オークスでは3着。あっていい気がするんですよね。

リバティアイランドはCW3頭併せ。68.0-22.3-10.8。鞍上は川田将雅。
押しも押されもせぬ桜花賞馬にして一番人気。1週前軽かったのは、鞍上が立ち乗りになっていたことからして時計を出す気がなかった、と捉えるべきでしょう。桜花賞後にある程度テンションが上ってしまった、という見方は強ち間違っていないように思います。
まあ、11.5からさらに加速する馬なんて、そう見られるものではない。この点、しっかり将雅のコントロールが効いているかな、という気がします。
2400への距離延長がこの馬の課題という向きが多いですが、何かあるとすればむしろ気性面なのではないかと個人的には思っています。体型的には桜花賞の馬券県内に来た馬の中で、1番マイラー寄り。それでも、1週前、当週と折り合って終いを伸ばす動きに徹することができており、このことからすると単に生来的適性から2400は無理とは思えない。ただ、スタンド前発走なので、そこで入れ込むような何かがあったりすると、という気はします。パドックから返し馬はよく見たほうがいいような。

ペリファーニアは南W併せ馬。67.8-24.3-11.7。鞍上は横山武史。
動き自体はとてもいい。が、溢れんばかりの前進気勢が邪魔をするのでは、という危惧があります。
実際、桜花賞も前受しいい手応えでコナコーストに迫ったけれど、最後脚色が同じになってしまった。体型を見る限り、胴にゆとりはあり別段短い距離でないと、という感じはしない。そうすると、やはり折り合いかなと。
前進気勢良く前に行くことを恐らく良しとする鞍上なので、それ込みで考えるとやはり4Fの距離延長がは……という気になります。

シンリョクカは南W併せ馬。68.7-24.5-11.5。鞍上は吉田豊。
この馬について距離が長くなった方がいいとする根拠が個人的にはあまりないのですが、まあ上がりの脚は確か。短い距離は忙しいというのは、そうなんだろうなと。
見た感じ派手さのない追い切りではありますが、それでも合図が出てからの伸びには非凡なものがあるように思います。

イングランドアイズはCW併せ馬。68.8-23.3-11.5。鞍上は調教師。
終い重点とはいえ、11.8からさらに時計を縮められる脚力は確か。新馬戦は阪神2000の条件でハーパーに勝ち、その後クイーンカップ、フローラSではいずれも4着。ゲートが課題なんですよね。気性面にも課題は多い。
ただ、この馬も末脚が確か。フローラSを見ると、距離が伸びたところでソーダズリングがゴールデンハインドを差すのは難しいだろうなと思うのに対し、この馬の33.4の脚なら或いは、と贔屓目ですが思ってしまう。
母ヌーヴォレコルトだし、どうにか中団あたりにいられれば頭とはいわずとも、馬券圏内に来てもおかしくないのでは?と個人的には思うのですよね。

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