競馬:今年のマイルチャンピオンシップについて思うこと

皆さん、マイルチャンピオンシップの結果はいかがでしたでしょうか。ワタシは、どうにかこうにか三連複を取ることができました。

さて、このマイルチャンピオンシップについて思うことが1つ。
そう、サリオスについてです。

これまでコントレイルにしか負けたことのなかった同馬ですが、毎日王冠で古馬相手にもやれることが分かり、かなりの人気になりました。

結果は5着。この結果について、SNS上でいろんな意見が飛び交っています。

今回のマイルチャンピオンシップの展開予想は、確実にハナを切るであろうレシステンシアがどう動くか、というところに分岐点があったように思います。
阪神JFのときのように、ハイペースの前傾ラップで行くようならば、番手、好位で追走している馬は苦しくなることが予想され、反対にスローペースで進むようであれば、前だけで決まってしまう。
どちらの展開でも対応できるであろうグランアレグリアが、ワタシの本命でした。
枠順もまたグランアレグリアに味方したかと思います。レシステンシアが1枠2番だったのに対し、グランアレグリアは2枠4番。レシステンシアを見ながら動け、確実に対応できる枠順だったと思います。

結果、レシステンシアが作ったペースはスロー。特に3F~4Fは12秒フラットとペースが緩みました。
レシステンシアを見ながら追走していたアドマイヤマーズがまず潰しにかかり、グランアレグリアを完全にマークしていたインディチャンプは、グランアレグリアに蓋をしながら、アドマイヤマーズの外から上がる。グランアレグリアは、遅いペースの中悠々と好位を追走し、インディチャンプを前に行かせた後に外に出し、あとは一気に差しきりました。
スローペースで単に足の速さ比べをしても、今のグランアレグリアに敵う馬はなかなかいない。
レシステンシアの作るペースがスローだった時点で、ほぼグランアレグリアの勝ちが決まったように思います。

さて、サリオスはどうしていたのか。
道中は後方に位置し、外外を回らせれ、最後の直線は上がり最速。それで5着。

要因として考えられるのは、
①そもそもどのように展開を予想していたのか
②枠順
③相手が毎日王冠より遥かに強くなる中でのテン乗り
といったところではないかな、と。

まず展開読みですが、レシステンシアがハイペースで飛ばすならば、前が崩れる可能性が高くなるので後方待機、というのもあると思います。レシステンシアの調子に関しては、調教だけを見ていればいいと思うのはある種当然。そうすると、陣営はペースが速くなると踏んでいたのではないでしょうか。

次に枠順ですが、ハナを切るであろうレシステンシアから1番離れた8枠17番。テンが決して速くないサリオスにとって、レシステンシアのペースを見つつ臨機応変に騎乗するには枠順が離れすぎていたと思います。

そして、この大一番に当たってミルコのテン乗り。
ミルコにだけ責任を被せようとするのは、いささか酷ではないかなあ、と思います。

結局、グランアレグリアに比較すれば、陣営がかなりちぐはぐな状態でレースに臨んでしまった、という気がしてなりません。
勿論、それでも勝てるときはあるわけですが、グランアレグリアが相手というのは相手が悪すぎる。
そんな風に思うわけです。

何にせよ、今回のマイルチャンピオンシップの面子でも上がり最速をしたのはこの馬です。能力は間違いない。
しっかりした準備の上でレースに臨めば必ずまたG1を取れる馬だと個人的には思っています。

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